4.8.4 プログラム作成時の注意事項
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オブジェクト指向型SPP.NETの場合,サービスとして使用するメソッドは,PROPAGATE翻訳指令を使って例外自動伝播(propagate)をOFFにしてください。手続き型SPP.NETの場合は,手続き型用ラッパプログラムの方でPROPAGATE翻訳指令を使って例外自動伝播(propagate)をOFFにします。
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ThreadAbortException例外が発生した場合,KFCA00105-Eメッセージとともに,アボートコードE00002が出力されます。終了コードは6でプロセスを終了します。ThreadAbortException例外の発生を伴う次の機能使用時も,終了コード6でプロセスが終了するので,できるだけ使用しないでください。
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CBLABNサービスルーチン
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STOP RUN文
SPP.NETのプログラム構成では,従来のSPPと異なり,メインプログラムを記述しないため,STOP RUNを指定する必要はありません。RETURN-CODE特殊レジスタの値や,CBLABNサービスルーチンの引数値は終了コードにはなりません。
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FILE STATUS句や例外処理を使って,できるだけCOBOL実行時エラーとならないようにコーディングしてください。COBOL実行時エラーが発生すると例外ThreadAbortExceptionを引き起こすので,プロセス終了となります。
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SPP.NETまたはSUP.NETでデータベース操作機能を使用する場合,「COBOL2002 for .NET Frameworkのインストールディレクトリ\Bin」のパスをTP1/Serverのサーチパスに指定する必要があります。
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AS指定のないクラス名の場合,名前空間は「COBOL2002.DefaultNamespace」が仮定されます。AS指定があるクラス名の場合,名前空間は付加されません。
その他,COBOL言語の注意事項については,マニュアル「COBOL2002 for .NET Framework ユーザーズガイド」を参照してください。