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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Extension for .NET Framework 使用の手引


2.3.6 RPC送受信メッセージの最大長拡張機能

RPC送受信メッセージの最大長拡張機能を使用すると,送受信できるメッセージの最大長を1〜8メガバイトで指定できます。ただし,RPC送受信メッセージの最大長拡張機能を使用しない場合または1メガバイトを指定した場合,RPC送受信メッセージの最大長は,TP1ServerLimitsクラスのDCRPC_MAX_MESSAGE_SIZEで定義した値になります。

〈この項の構成〉

(1) RPC送受信メッセージの最大長拡張機能の使用方法

RPC送受信メッセージの最大長拡張機能を使用する場合,次の指定をしてください。

(a) TP1/Server Baseの場合

SPP.NETがサーバとして動作するとき,SPP.NETがクライアントとして動作するとき,またはSUP.NETのときで指定方法が異なります。

SPP.NETがサーバとして動作するとき

次の二つの指定をします。

指定1

TP1/Server Baseのシステム共通定義のrpc_max_message_sizeオペランドで,送受信できるメッセージの最大長を指定します。

rpc_max_message_sizeオペランドについては,マニュアル「OpenTP1 システム定義」を参照してください。

指定2
  1. ユーザサービスデフォルト定義の次のオペランドで,送受信できるメッセージの最大長を指定します。

    ・ njs_input_max_message_sizeオペランド

    ・ njs_output_max_message_sizeオペランド

    ユーザサービスデフォルト定義については,3章の「ユーザサービスデフォルト定義」を参照してください。

  2. ユーザサービス定義の次のオペランドで,送受信できるメッセージの最大長を指定します。

    ・ njs_input_max_message_sizeオペランド

    ・ njs_output_max_message_sizeオペランド

    ユーザサービス定義については,3章の「ユーザサービス定義」を参照してください。

SPP.NETがクライアントとして動作するとき,またはSUP.NETのとき

.NETインタフェース定義を使用するときは指定1および指定2を,.NETインタフェース定義を使用しないときは指定1だけを実施します。

指定1

TP1/Server Baseのシステム共通定義のrpc_max_message_sizeオペランドで,送受信できるメッセージの最大長を指定します。

rpc_max_message_sizeオペランドについては,マニュアル「OpenTP1 システム定義」を参照してください。

指定2

if2cstubコマンドの-mオプションで,送受信できるメッセージの最大長を指定します。

if2cstubコマンドについては,6章の「if2cstub(クライアントスタブ生成コマンド(.NETインタフェース定義用))」を参照してください。

(b) TP1/LiNKの場合

SPP.NETがサーバとして動作するとき,SPP.NETがクライアントとして動作するとき,またはSUP.NETのときで指定方法が異なります。

SPP.NETがサーバとして動作するとき

次の二つの指定をします。

指定1
  1. [システム環境設定]ウィンドウの[詳細設定(Q)...]ボタンをクリックします。

    [RPC詳細設定]ダイアログが表示されます。

    [システム環境設定]ウィンドウの表示方法については,マニュアル「TP1/LiNK 使用の手引」を参照してください。

  2. [その他]タブを選択します。

  3. [RPC送受信電文の最大長(M)]で,送受信できるメッセージの最大長を指定します。

指定2
  1. [SPP.NET環境設定]ダイアログの[詳細設定(T)...]ボタンをクリックします。

    [SPP.NET詳細設定]ダイアログが表示されます。

    [SPP.NET環境設定]ダイアログの表示方法については,「5.2 ユーザサーバの環境設定(SPP.NET)」を参照してください。

  2. [RPC]タブを選択します

  3. [RPC要求電文の最大長(R)]および「RPC応答電文の最大長(P)」で,送受信できるメッセージの最大長を指定します。

SPP.NETがクライアントとして動作するとき,またはSUP.NETのとき

.NETインタフェース定義を使用するときは指定1および指定2を,.NETインタフェース定義を使用しないときは指定1だけを実施します。

指定1
  1. [システム環境設定]ウィンドウの[詳細設定(Q)...]ボタンをクリックします。

    [RPC詳細設定]ダイアログが表示されます。

    [システム環境設定]ウィンドウの表示方法については,マニュアル「TP1/LiNK 使用の手引」を参照してください。

  2. [その他]タブを選択します。

  3. [RPC送受信電文の最大長(M)]で,送受信できるメッセージの最大長を指定します。

指定2

if2cstubコマンドの-mオプションで,送受信できるメッセージの最大長を指定します。

if2cstubコマンドについては,6章の「if2cstub(クライアントスタブ生成コマンド(.NETインタフェース定義用))」を参照してください。

(2) 注意事項

RPC送受信メッセージの最大長拡張機能を使用する場合の注意事項を次に示します。