9.1.2 マルチOpenTP1環境での運用

マルチOpenTP1環境での開発支援機能の運用方法は,通常の運用方法と異なります。

マルチOpenTP1環境での開発支援機能の環境構築の手順は「2.11.3 マルチOpenTP1環境でのExtension .NETの環境設定」を参照してください。

マルチOpenTP1環境で開発支援機能を使用する場合,次の手順でVisual Studioを起動してください。

<この項の構成>
(1) インストーラを使用してインストールしたOpenTP1を用いるとき
(2) マルチOpenTP1を用いるとき

(1) インストーラを使用してインストールしたOpenTP1を用いるとき

通常のVisual Studioの起動方法で開発支援機能を使用できます。

(2) マルチOpenTP1を用いるとき

OpenTP1では特定のOpenTP1にコマンドを入力するためのコンソールを作成するコマンドを提供しています。マルチOpenTP1でのコマンド操作は,このコンソール内で行います。手順を次に示します。

  1. コマンドプロンプトからdcmakeconコマンドを実行します。
    インストール時に指定した識別子が「A」の場合,次のように入力します。

    dcmakecon A

    コマンド実行後に,指定した識別子のノードでコマンドプロンプトが起動します。
  2. コマンドプロンプトからVisual Studioを起動します。
    次のように入力します。

    devenv

環境変数を設定することでも,開発支援機能を利用できます。手順を次に示します。

  1. コマンドプロンプトから次の環境変数を設定します。
    DCDIR
    〈OpenTP1のインストールディレクトリ〉
    DCCONFPATH
    〈OpenTP1のインストールディレクトリ〉¥conf
    使用するOpenTP1のインストールディレクトリがC:¥OpenTP1Aの場合,次のように入力します。

    set DCDIR = C:¥OpenTP1A
    set DCCONFPATH = C:¥OpenTP1A¥conf

  2. OpenTP1ユーザサービス定義ファイルをDCCONFPATH環境変数で設定したファイルとは別のファイルに格納したい場合は,DCUAPCONFPATH環境変数を設定します。
    次のようにディレクトリを完全パス名で入力します。

    set DCUAPCONFPATH = C:¥TP1conf

    マルチOpenTP1環境での環境変数の設定については,マニュアル「OpenTP1 運用と操作」を参照してください。
  3. コマンドプロンプトからVisual Studioを起動します。
    次のように入力します。

    devenv