8.1 障害の種類と対処方法

Extension .NETで発生するおそれがある障害の種類とユーザが取る処置を次の表に示します。

表8-1 障害の種類とユーザの取る処置

障害の種類障害の内容Extension .NETの処理ユーザが取る処置
通信障害
  • サーバ障害
  • ネットワーク障害
など
  1. 障害発生時の情報をメッセージログファイルに出力します。
  2. 例外をUAPに通知します。
障害原因を調査して取り除くか,または障害回復を待ち,再度処理を実行してください。
必要に応じてOpenTP1の定義の内容を見直してください。
ユーザサーバ障害
  • ユーザサーバの起動失敗,または停止失敗
  • ユーザサーバダウン
  1. 障害発生時の情報をメッセージログファイルに出力します。
  2. ユーザサーバを異常終了させます。
SPP.NETおよびSUP.NETの処理,または環境を見直してください。
必要に応じてSPP.NETおよびSUP.NETのユーザサービス定義,およびOpenTP1の定義の内容を見直してください。
サーバアプリケーション障害※1SPP.NETでの例外発生(ユーザ例外)
  1. 障害発生時の詳細情報を.NETエラーログファイルに出力します。
  2. TP1UserExceptionをクライアントUAPに通知します。
SPP.NETの処理,入力データなどを見直してください。
SPP.NETでの例外発生(ユーザ例外以外)
  1. 障害発生時の詳細情報を.NETエラーログファイルに出力します。
  2. TP1RemoteExceptionをクライアントUAPに通知します。
SPP.NETの処理,実行環境などを見直してください。
データ変換障害
  • サーバスタブでのデータ変換エラー
  • クライアントスタブでのデータ変換エラー
  1. 障害発生時の詳細情報を.NETエラーログファイルに出力します。
  2. TP1MarshalExceptionをクライアントUAPに通知します。
使用している.NETインタフェース定義の内容を見直してください。または,サービス定義およびデータ型定義の内容を見直してください。
マシン環境障害
  • ファイル障害
  • メモリ不足
など
  1. 障害発生時の情報をメッセージログファイルに出力します。※2
  2. 例外をUAPに通知します。
障害の要因を取り除いてください。
注※1
サーバアプリケーションが.NETインタフェース定義を使用したSPP.NETの場合にだけ発生します。それ以外の場合は通信障害として通知されます。
注※2
メッセージログファイルへの出力や.NETエラーログファイルへの出力で障害が発生した場合は,メッセージログファイルへの出力や.NETエラーログファイルへの出力のエラーを無視して処理を続行します。以降,ログは出力されません。