2.3.4 RPCの種類

Extension .NETでは,次のRPCを使用できます。

<この項の構成>
(1) リモートAPI機能を使用したRPC
(2) ネームサービスを使用したRPC
(3) スケジューラダイレクト機能を使用したRPC
(4) 通信先を指定したRPC

(1) リモートAPI機能を使用したRPC

リモートAPI機能とは,クライアント側のノードにあるUAPが発行したAPIを,OpenTP1がサーバ側に転送してサーバ側のプロセスで代理実行する機能です。

リモートAPI機能を要求するクライアント側のノードにあるUAPをrapクライアントといいます。rapクライアントが発行したAPIを,OpenTP1のrapリスナーが受け付け,rapサーバがサーバ側のノードで実行します。rapリスナー,rapサーバはOpenTP1のユーザサービスとして動作します。

Extension .NETでは,リモートAPI機能を使用したRPCを使用できます。

なお,リモートAPI機能を使用する場合は,rapリスナー,rapサーバと常設コネクションを確立する必要があります。常設コネクションについては,「2.3.5 常設コネクション」を参照してください。

(2) ネームサービスを使用したRPC

OpenTP1のネームサービスを使用したRPCを使用できます。

(3) スケジューラダイレクト機能を使用したRPC

スケジューラダイレクト機能とは,RPCの実行時にOpenTP1のネームサービスを使用しないで,直接スケジューラサービスに問い合わせる機能です。

Extension .NETでは,スケジューラダイレクト機能を使用したRPCを使用できます。

(4) 通信先を指定したRPC

サービス要求を実行するサーバ(通信先のOpenTP1ノード)を明示的に指定してRPCを使用できます。