2.3.1 RPCの形態

Extension .NETのRPCには,次に示す3種類の形態があります。

RPCの形態別の処理概要を次の図に示します。

図2-3 RPCの形態別の処理概要

[図データ]

<この項の構成>
(1) 同期応答型RPC
(2) 非同期応答型RPC
(3) 非応答型RPC

(1) 同期応答型RPC

クライアントUAPからサーバUAPに問い合わせメッセージを送信し,問い合わせた応答メッセージを受け取る形態です。クライアント側ではサーバからの応答を受け取るまでメソッドがリターンしません。同一のサービスを複数回呼び出した場合,サーバプロセスはそのつどスケジュールされます。

(2) 非同期応答型RPC

クライアントUAPからサーバUAPに問い合わせメッセージを送信し,問い合わせた応答メッセージを待たないで処理を続ける形態です。

(3) 非応答型RPC

クライアントUAPからサーバUAPにメッセージを送信し,応答は受け取らない形態です。クライアント側ではサーバへのメッセージの送信が完了するとメソッドがリターンします。ただし,何らかの通信障害や呼び出したサービスが誤っていてもエラーを受け取ることができないため,注意が必要です。