9.3.4 SPP.NETデバッガ使用時の注意事項
- [テスト実行情報設定]ダイアログボックスの[登録情報]欄の[ユーザサーバ名称(U)]に,%DCDIR%¥confに格納されているファイル名と同じ名称を指定すると,%DCDIR%¥confに格納されているファイルが上書きされます。
なお,「%DCDIR%」はOpenTP1インストールディレクトリを表しています。
- SPP.NETデバッガで使用するプロジェクトのサーバスタブのファイル名称は,「〈インタフェース名〉Tie.〈拡張子〉」である必要があります。
- [テスト実行情報設定]ダイアログボックスの[登録情報]欄の[ユーザサーバ名称(U)]に指定したユーザサーバ名称は,すべて大文字として扱われます。
- サービスメソッドの戻り値または文字列型のパラメタを返す場合,「U+0000」(ヌル文字)を含んだ文字列が指定されたとき,「U+0000」(ヌル文字)は「U+0000」(スペース)に置換されて表示されます。
- SUP.NETのユーザサーバ名として,「NJSnnnnn」(nnnnnは数字)という名称がExtension .NETの内部で使用されます。したがって,NJSで始まるユーザサーバ名は使用しないでください。
- SPP.NETデバッガでデバッグするSPP.NETのすべてのサービスメソッドが,TP1ユーザ構造体を使用していて,かつTP1ユーザ構造体の階層が9階層以上の場合,SPP.NETデバッガは起動しますが,デバッグはできません。TP1ユーザ構造体の階層数を減らしてから,再度SPP.NETデバッガを起動してください。
- プロジェクト内のファイルを変更した場合,変更したファイルを一度保存してからSPP.NETデバッガを使用してください。
- SPP.NETデバッガを使用する前に,TEMP環境変数およびTEMP環境変数が示すフォルダが存在することを確認してください。
- .NETインタフェース定義を使用しないSPP.NETをデバッグする場合,VisualStudioで[デバッグの停止]を実行する前に,[テスト実行情報設定]ダイアログボックスで指定したユーザサーバ名称のSPP.NETを停止してください。
- デバッグの終了時にKFCA01820-EのメッセージがOpenTP1のログに出力されますが,OpenTP1の処理には影響ありません。
- [テスト実行情報設定]ダイアログボックスの[アセンブリ]欄の[.NETインタフェース定義を使用する(D)]チェックボックスをオンにしてSPP.NETデバッガを実行した場合,プロジェクトにサーバスタブが追加されます。したがって,.NETインタフェース定義を使用しないSPP.NETをデバッグする場合は,必ず[.NETインタフェース定義を使用する(D)]チェックボックスをオフにしてSPP.NETデバッガを実行してください。
- [テスト実行情報設定]ダイアログボックスの[その他]欄の[RPCメッセージの最大長(L)]に値を指定してデバッグする場合は,あらかじめ,次の環境設定をする必要があります。環境設定をしていない場合,デバッグ実行時にエラーになることがあります。
- 【TP1/Server Base】
- TP1/Server Baseのシステム共通定義のrpc_max_message_sizeオペランドで,送受信できるメッセージの最大長を指定します。
- 【TP1/LiNK】
- [RPC詳細設定]ダイアログ([その他]タブ)の[RPC送受信電文の最大長(M)]で,送受信できるメッセージの最大長を指定します。
詳細については,「2.3.6 RPC送受信メッセージの最大長拡張機能」を参照してください。