9.3.2 SPP.NETデバッガ使用時に設定するダイアログボックス

<この項の構成>
(1) [テスト実行情報設定]ダイアログボックス
(2) [テスト実行画面]ダイアログボックス
(3) [結果表示設定]ダイアログボックス

(1) [テスト実行情報設定]ダイアログボックス

[テスト実行情報設定]ダイアログボックスは,TP1/Server Baseの場合とTP1/LiNKの場合とで異なります。

(a) ダイアログボックスの説明

指定したプロジェクトをExtension .NETに配置します。

図9-5 [テスト実行情報設定]ダイアログボックス【TP1/Server Base】

[図データ]

図9-6 [テスト実行情報設定]ダイアログボックス【TP1/LiNK】

[図データ]

(b) ダイアログボックスに設定する項目
[プロジェクト]欄
  • [プロジェクト(P)]
    SPP.NETとして配置するアセンブリのプロジェクトを選択します。
[アセンブリ情報]欄
  • [.NETインタフェース定義を使用する(D)]
    デバッグ対象のSPP.NETが.NETインタフェース定義を使用している場合,チェックボックスをオンにします。.NETインタフェース定義を使用していない場合は,チェックボックスをオフにしてください。
    .NETインタフェース定義を使用している場合,[テスト実行画面]ダイアログボックスで指定したサービスを指定した条件でデバッグします。
    .NETインタフェース定義を使用していない場合は,ユーザサービス定義が自動生成され,任意のブレークポイントからデバッグできますが,SPP.NETを呼び出すデバッグ用のクライアントアプリケーションを作成する必要があります。
  • [.NETインタフェース定義(N)]
    既存の.NETインタフェース定義のファイルパスを完全パスで指定します。[参照(R)]ボタンをクリックすると表示されるダイアログボックスからパスを指定することもできます。
    [.NETインタフェース定義を使用する(D)]チェックボックスをオンにした場合は,必ず指定してください。
  • [インタフェース名称(I)]  ~<1~125文字の識別子とピリオド>
    .NETインタフェース定義のインタフェース名称を指定します。名前空間を含む完全限定名で指定してください。
    [.NETインタフェース定義を使用する(D)]チェックボックスをオンにした場合は,必ず指定してください。
  • [実装クラス名称(S)]  ~<1~128文字の識別子とピリオド>
    SPP.NETの実装クラス名称を指定します。名前空間を含む完全限定名で指定してください。
[登録情報]欄
  • [サービスグループ名称(G)]  ~<1~31文字の識別子>
    Extension .NETにSPP.NETを登録するためのサービスグループ名称を指定します。
  • [ユーザサーバ名称(U)]  ~<1~8文字の識別子>
    Extension .NETにSPP.NETを登録するためのユーザサーバ名称を指定します。
[その他]欄
  • [RPCメッセージの最大長(L)]  ~<符号なし整数>((1~8))《1》(単位:メガバイト)
    サービスメソッドが指定するRPCメッセージの最大長を指定します。
    1~8以外を指定した場合は,エラーが発生します。なお,RPCメッセージの最大長を変更する場合,ここで指定する値以上の値を,あらかじめ[RPC詳細設定]ダイアログ([その他]タブ)の[RPC送受信電文の最大長(M)]で指定してください。[RPC詳細設定]ダイアログについては,マニュアル「TP1/LiNK 使用の手引」を参照してください。
  • [メッセージ送受信機能を使用する(M)]
    メッセージ送受信機能を使用するかどうかを指定します。
    チェックボックスをオンにすると,メッセージ送受信機能が使用できます。チェックボックスがオフの場合,メッセージ送受信機能は使用できません。
  • [トランザクション制御用ライブラリ(T)]【TP1/Server Base】
    使用するトランザクション制御用ライブラリを完全パスで指定します。[参照(L)]ボタンをクリックすると表示されるダイアログボックスからパスを指定することもできます。
  • [任意の定義(E)]【TP1/Server Base】
    SPP.NETデバッガが自動的に出力するユーザサービス定義のオペランド以外に出力させたいユーザサービス定義のオペランドを指定します。SPP.NETデバッガが自動的に出力するオペランドと同じオペランドを指定した場合,動作の保証はしません。SPP.NETデバッガが自動的に出力するオペランドを次に示します。
    ・set atomic_update
    ・set auto_restart
    ・set balance_count
    ・set hold
    ・set hold_recovery
    ・set message_buflen
    ・set message_store_buflen
    ・set module
    ・set nice
    ・set njs_appbase_directory
    ・set njs_input_max_message_size
    ・set njs_output_max_message_size
    ・set njs_server_assembly
    ・set njs_server_implement_class
    ・set njs_server_stub_class
    ・set njs_use_interface
    ・set njs_use_mcf
    ・set njs_xa_connect
    ・set node_down_restart
    ・set parallel_count
    ・set polling_control_data
    ・set receive_from
    ・set rpc_rap_auto_connect
    ・set schedule_delay_abort
    ・set schedule_priority
    ・set service
    ・set service_group
    ・set type
    オペランドを複数指定する場合は,一つのオペランドを1行で指定してください。ユーザサービス定義のオペランドの詳細については,3章の「ユーザサービス定義」およびマニュアル「OpenTP1 システム定義」を参照してください。
  • [リソースマネジャ拡張子(D)]【TP1/LiNK】
    デバッグ対象のSPP.NETが利用するOracleのリソースマネジャ拡張子を指定します。利用するリソースマネジャがOracleでない,またはOpenもしくはClose文字列に対応するリソースマネジャ拡張子を設定していない場合は,省略してください。
(c) ボタンの使い方
[XA接続(X)...]ボタン【TP1/LiNK】
[XA接続]ダイアログボックスが表示されます。DABroker for .NET Frameworkを使用してトランザクション連携をするSPP.NETをデバッグする場合にクリックします。[XA接続]ダイアログボックスについては,「5.2.4(1) [XA接続]ダイアログボックス」を参照してください。
[登録(A)]ボタン
SPP.NETを,ダイアログボックスに入力されている情報でExtension .NETに登録します。
[.NETインタフェース定義を使用する(D)]チェックボックスをオンにした場合は,[テスト実行画面]ダイアログボックスが表示されます。
[キャンセル(C)]ボタン
ダイアログボックスで編集中の情報を破棄して,[テスト実行情報設定]ダイアログボックスを閉じます。

(2) [テスト実行画面]ダイアログボックス

(a) ダイアログボックスの説明

指定したサービスを指定した条件で実行します。

図9-7 [テスト実行画面]ダイアログボックス

[図データ]

(b) ダイアログボックスに設定する項目
[SPP.NET]欄
  • [サービスグループ]
    実行するサービスグループの名称が表示されます。編集はできません。
  • [サービスメソッド(M)]
    実行するサービスメソッドを選択します。
    ドロップダウンリストには,サービスグループに属するサービスメソッドが表示されます。
    ただし,選択したサービスメソッドの戻り値またはパラメタに,TP1ユーザ構造体が含まれていて,かつTP1ユーザ構造体の階層が8階層を超える場合は,SPP.NETデバッガを実行できません。
  • [RPC種別(R)]
    サービスメソッド実行時のRPC種別が「同期応答型」であることを表します。
[パラメタ]欄
選択したサービスのパラメタ一覧を表示します。
一覧からパラメタを選択してから,この欄の各項目を設定します。
  • [属性]
    選択したパラメタの属性を表示します。SPP.NETを開発するプログラム言語がC#の場合,「」(空文字),「ref」,または「out」のどれかが表示されます。
    SPP.NETを開発するプログラム言語がJ#の場合,「」(空文字)が表示されます。
    SPP.NETを開発するプログラム言語がVisual Basicの場合,「ByVal」または「ByRef」のどちらかが表示されます。
    編集はできません。
  • [データ型]
    選択したパラメタおよびTP1ユーザ構造体のプロパティのデータ型を表示します。編集はできません。
  • [値(V)]
    選択したパラメタおよびTP1ユーザ構造体型のプロパティに設定する値を入力します。すでに値が設定されている場合は設定値が表示されます。
  • [サイズ(S)]  ~<符号なし整数>((0~64))
    配列のサイズを設定します。テキストボックスのパラメタ一覧で,配列型のパラメタおよびTP1ユーザ構造体型のプロパティを選択した場合にだけ設定できます。
  • [NULL(J)]
    チェックボックスをオンにすると,[値(V)]に「NULL」が設定されます。パラメタの一覧で選択したパラメタおよびプロパティのデータ型が次の場合に活性化されます。
  • System.String型のパラメタ
  • 配列型のパラメタ
  • TP1ユーザ構造体型のパラメタ
  • TP1ユーザ構造体配列型のパラメタ
  • TP1ユーザ構造体型のプロパティ
[実行結果]欄
サービス実行時にサービス名や実行前の各パラメタの値を,またサービス実行後に各パラメタの値および戻り値を表示します。また,サービス実行時にエラーが発生した場合はエラー情報を表示します。
(c) ボタンの使い方
[実行(E)]ボタン
選択したサービスを,設定した情報で実行します。実行結果を[実行結果]に出力します。
サービスは何回でも繰り返し実行できます。
[終了(X)]ボタン
デバッグを終了して,ダイアログボックスを終了します。
[設定(N)]ボタン([パラメタ]欄)
[値]および[サイズ]に設定した値を,パラメタ一覧から選択したパラメタおよびTP1ユーザ構造体型のプロパティに反映します。
[保存(O)...]ボタン([パラメタ]欄)
その時点で設定されているすべてのパラメタをファイルに保存します。ボタンをクリックすると[名前を付けて保存]ダイアログボックスが表示されます。
[読込(L)...]ボタン([パラメタ]欄)
ファイルに保存されているパラメタの情報をパラメタに反映します。ボタンをクリックすると[ファイルを開く]ダイアログボックスが表示されます。
[保存(R)...]ボタン([実行結果]欄)
実行結果の内容をファイルに保存します。ボタンをクリックすると[名前を付けて保存]ダイアログボックスが表示されます。
[クリア(C)]ボタン([実行結果]欄)
実行結果の内容をクリアします。
[表示設定(H)...]ボタン([実行結果]欄)
ボタンをクリックすると,[結果表示設定]ダイアログボックスが表示されます。
[結果表示設定]ダイアログボックスでは,実行結果の表示内容に次の設定ができます。
  • 配列の要素の最大表示数の指定
  • TP1ユーザ構造体の階層の最大表示数の指定
  • 値を10進にするか16進にするかの選択

(3) [結果表示設定]ダイアログボックス

(a) ダイアログボックスの説明

[テスト実行画面]ダイアログボックスの[実行結果]欄の表示形式を設定します。

図9-8 [結果表示設定]ダイアログボックス

[図データ]

(b) ダイアログボックスに設定する項目
[配列の表示設定]欄
  • [表示する最大要素数(M)]  ~<符号なし整数>((0~65535))
    [実行結果]欄に表示する,配列型の要素の最大表示数を設定します。
[TP1ユーザ構造体の階層表示設定]欄
  • [表示する最大階層数(I)]  ~<符号なし整数>((1~8))
    [実行結果]欄に表示する,TP1ユーザ構造体の階層の最大表示数を設定します。
[表示形式]欄
次に示す各データ型の項目について,[実行結果]欄の値を10進で表示させるか,または16進で表示させるかを選択します。
  • [System.Int16型(1)]
  • [System.Int32型(3)]
  • [System.Int64型(6)]
  • [System.Byte型(B)]
(c) ボタンの使い方
[OK(N)]ボタン
ダイアログボックスに設定した内容でこのダイアログボックスを終了し,[テスト実行画面]ダイアログボックスに戻ります。
[キャンセル(C)]ボタン
ダイアログボックスに設定した内容を無視してダイアログボックスを終了し,[テスト実行画面]ダイアログボックスに戻ります。