9.1.1 開発支援機能を利用した開発およびデバッグ手順

開発支援機能を利用した次のUAPの開発およびデバッグ手順について説明します。

<この項の構成>
(1) SPP.NETの開発およびデバッグ手順
(2) SUP.NETの開発およびデバッグ手順
(3) CUP.NETの開発手順
(4) SPPおよびSPP.NETをXML Webサービスで公開する手順

(1) SPP.NETの開発およびデバッグ手順

  1. SPP.NETウィザードを利用して,SPP.NETのプロジェクトを作成します。
  2. 別のSPP.NETまたはSPPを利用する場合は,クライアントスタブの追加を利用して,1.で作成したSPP.NETのプロジェクトにクライアントスタブを追加します。
  3. SPP.NET実装クラスのコーディングをします。
  4. 3.が終了したら,SPP.NETのデバッグを実行します。
    SPP.NETデバッガを利用すると,SPP.NETを呼び出すデバッグ用のテストプログラム(SUP.NET)を作成することなく,SPP.NETだけでデバッグができます。

(2) SUP.NETの開発およびデバッグ手順

  1. SUP.NETウィザードを利用して,SUP.NETのプロジェクトを作成します。
  2. SPP.NETまたはSPPを利用する場合は,クライアントスタブの追加を利用して,1.で作成したSUP.NETのプロジェクトにクライアントスタブを追加します。
  3. SUP.NET実装クラスのコーディングをします。
  4. 3.が終了したら,SUP.NETのデバッグを実行します。
    SUP.NETデバッガを利用すると,SUP.NETのデバッグが簡単にできます。

(3) CUP.NETの開発手順

  1. Visual Studioが提供しているテンプレートを利用して,Windowsアプリケーション,ASP.NET Webアプリケーションなど,CUP.NETのプロジェクトを作成します。
  2. 1.で作成したCUP.NETからSPP.NETまたはSPPを利用する場合は,クライアントスタブの追加を利用して,1.で作成したCUP.NETのプロジェクトにクライアントスタブを追加します。
  3. TP1 Service ProxyからSPP.NETまたはSPPを利用する場合は,TP1 Service Proxyの追加を利用して,1.で作成したCUP.NETのプロジェクトにTP1 Service Proxyを追加します。
  4. CUP.NET実装クラスのコーディングをします。
  5. 4.が終了したら,CUP.NETのデバッグを実行します。
    CUP.NETのデバッグは,Visual Studioが提供しているデバッグ機能を利用してください。

 

注意
CUP.NETの開発には,Client .NETまたはConnector .NETが必要となります。

(4) SPPおよびSPP.NETをXML Webサービスで公開する手順

Visual Studio 2005では,XML Webサービスウィザードをサポートしていません。SPPおよびSPP.NETをXML Webサービスで公開する場合は,次のどちらかの作業を実施してください。

(a) Connector .NETのTSP自動生成機能を使用する場合

Connector .NETのTSP自動生成機能を使用する場合の手順を次に示します。

  1. Visual Studioで,ASP.NET XML Webサービスのプロジェクトを作成します。
  2. Connector .NETのTSP自動生成機能によって生成されたファイルをコピーして,プロジェクトに追加します。
    TSP自動生成機能を使用したXML Webサービスの構築については,マニュアル「TP1/Connector for .NET Framework 使用の手引」のTSP自動生成機能を参照してください。
  3. プロジェクトをビルドします。
    プロジェクトをビルドするには,Client .NETおよびConnector .NETのライブラリを参照設定に追加する必要があります。
(b) TP1 Service Proxyの追加を使用する場合

TP1 Service Proxyの追加を使用する場合の手順を次に示します。

  1. Visual Studioで,ASP.NET XML Webサービスのプロジェクトを作成します。
  2. TP1 Service Proxyの追加を使用して,TSP実装クラスをプロジェクトに追加します。
    TP1 Service Proxyの追加については,「9.7 TP1 Service Proxyの追加」を参照してください。
  3. プロジェクトをビルドします。
    プロジェクトをビルドするには,Client .NETおよびConnector .NETのライブラリを参照設定に追加する必要があります。
  4. TSP実装クラスを使用して,ASP.NET XML Webサービスクラスを実装します。
    作成したTSP実装クラスの利用方法については,マニュアル「TP1/Connector for .NET Framework 使用の手引」のTSP自動生成機能を参照してください。