分散トランザクション処理機能 TP1/Extension for .NET Framework 使用の手引

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4.4.4 .NETインタフェース定義を使用する場合のデータ長の見積もり

RPC要求インタフェースに.NETインタフェース定義を使用する場合,Extension .NETが入出力パラメタや戻り値と,送受信メッセージの間の変換をします。ただし,送受信メッセージがRPCメッセージの最大長を超えないように,要求メッセージ長および応答メッセージ長の値を見積もっておく必要があります。

要求メッセージ長および応答メッセージ長の見積もり式を次に示します

要求メッセージ長=(メソッドの入力パラメタおよび参照パラメタの最大データ長の合計値)+512

応答メッセージ長=(メソッドの出力パラメタ,参照パラメタ,および戻り値の最大データ長の合計値)+512

最大データ長の合計値には,データ型ごとの最大データ長を合計した値を代入してください。各データ型の最大データ長を次の表に示します。

表4-6 各データ型の最大データ長

データ型 最大データ長(バイト)
System.Byte 1
System.Int16 3
System.Int32 7
System.Int64 15
System.String 格納された文字数×2+13
System.Byte[] a+11
System.Int16[] 2×a+11
System.Int32[] 4×a+11
System.Int64[] 8×a+11
System.String[] [図データ] 
TP1ユーザ構造体 各メンバの最大長の合計+4
TP1ユーザ構造体配列 [図データ] 

(凡例)
a:配列の要素数

注※
スタブによって自動的にアライメント調整されるサイズを含んでいます。