分散トランザクション処理機能 TP1/Extension for .NET Framework 使用の手引
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RPC送受信メッセージの最大長拡張機能を使用すると,送受信できるメッセージの最大長を1〜8メガバイトで指定できます。ただし,RPC送受信メッセージの最大長拡張機能を使用しない場合または1メガバイトを指定した場合,RPC送受信メッセージの最大長は,TP1ServerLimitsクラスのDCRPC_MAX_MESSAGE_SIZEで定義した値になります。
- <この項の構成>
- (1) RPC送受信メッセージの最大長拡張機能の使用方法
- (2) 注意事項
(1) RPC送受信メッセージの最大長拡張機能の使用方法
RPC送受信メッセージの最大長拡張機能を使用する場合,次の指定をしてください。
(a) TP1/Server Baseの場合
SPP.NETがサーバとして動作するとき,SPP.NETがクライアントとして動作するとき,またはSUP.NETのときで指定方法が異なります。
- SPP.NETがサーバとして動作するとき
- 次の二つの指定をします。
- 指定1
- TP1/Server Baseのシステム共通定義のrpc_max_message_sizeオペランドで,送受信できるメッセージの最大長を指定します。
- rpc_max_message_sizeオペランドについては,マニュアル「OpenTP1 システム定義」を参照してください。
- 指定2
- ユーザサービスデフォルト定義の次のオペランドで,送受信できるメッセージの最大長を指定します。
・ njs_input_max_message_sizeオペランド
・ njs_output_max_message_sizeオペランド
ユーザサービスデフォルト定義については,3章の「ユーザサービスデフォルト定義」を参照してください。
- ユーザサービス定義の次のオペランドで,送受信できるメッセージの最大長を指定します。
・ njs_input_max_message_sizeオペランド
・ njs_output_max_message_sizeオペランド
ユーザサービス定義については,3章の「ユーザサービス定義」を参照してください。
- SPP.NETがクライアントとして動作するとき,またはSUP.NETのとき
- .NETインタフェース定義を使用するときは指定1および指定2を,.NETインタフェース定義を使用しないときは指定1だけを実施します。
- 指定1
- TP1/Server Baseのシステム共通定義のrpc_max_message_sizeオペランドで,送受信できるメッセージの最大長を指定します。
- rpc_max_message_sizeオペランドについては,マニュアル「OpenTP1 システム定義」を参照してください。
- 指定2
- if2cstubコマンドの-mオプションで,送受信できるメッセージの最大長を指定します。
- if2cstubコマンドについては,6章の「if2cstub(クライアントスタブ生成コマンド(.NETインタフェース定義用))」を参照してください。
(b) TP1/LiNKの場合
SPP.NETがサーバとして動作するとき,SPP.NETがクライアントとして動作するとき,またはSUP.NETのときで指定方法が異なります。
- SPP.NETがサーバとして動作するとき
- 次の二つの指定をします。
- 指定1
- [システム環境設定]ウィンドウの[詳細設定(Q)...]ボタンをクリックします。
[RPC詳細設定]ダイアログが表示されます。
[システム環境設定]ウィンドウの表示方法については,マニュアル「TP1/LiNK 使用の手引」を参照してください。
- [その他]タブを選択します。
- [RPC送受信電文の最大長(M)]で,送受信できるメッセージの最大長を指定します。
- 指定2
- [SPP.NET環境設定]ダイアログの[詳細設定(T)...]ボタンをクリックします。
[SPP.NET詳細設定]ダイアログが表示されます。
[SPP.NET環境設定]ダイアログの表示方法については,「5.2 ユーザサーバの環境設定(SPP.NET)」を参照してください。
- [RPC]タブを選択します
- [RPC要求電文の最大長(R)]および「RPC応答電文の最大長(P)」で,送受信できるメッセージの最大長を指定します。
- SPP.NETがクライアントとして動作するとき,またはSUP.NETのとき
- .NETインタフェース定義を使用するときは指定1および指定2を,.NETインタフェース定義を使用しないときは指定1だけを実施します。
- 指定1
- [システム環境設定]ウィンドウの[詳細設定(Q)...]ボタンをクリックします。
[RPC詳細設定]ダイアログが表示されます。
[システム環境設定]ウィンドウの表示方法については,マニュアル「TP1/LiNK 使用の手引」を参照してください。
- [その他]タブを選択します。
- [RPC送受信電文の最大長(M)]で,送受信できるメッセージの最大長を指定します。
- 指定2
- if2cstubコマンドの-mオプションで,送受信できるメッセージの最大長を指定します。
- if2cstubコマンドについては,6章の「if2cstub(クライアントスタブ生成コマンド(.NETインタフェース定義用))」を参照してください。
RPC送受信メッセージの最大長拡張機能を使用する場合の注意事項を次に示します。
- RPCを使用したサービス要求時にRPC送受信メッセージが最大長を超えた場合,例外(エラーコードTP1Error.DCRPCER_MESSAGE_TOO_BIGまたはTP1Error.DCRPCER_REPLY_TOO_BIG)が返ります。
- 次の場合,動作は保証できません。
- 通信先を指定した遠隔サービス(RpcクラスのCallToメソッド)のスケジューラポート指定機能を使用した場合
- ネームサービスを使わない通信(ユーザサービスネットワーク定義のdcsvdefコマンド)の場合
dcsvdefコマンドについては,マニュアル「OpenTP1 システム定義」を参照してください。
- TP1/Server Baseのシステム共通定義のrpc_max_message_sizeオペランドを指定する場合の前提条件および注意事項については,マニュアル「OpenTP1 システム定義」を参照してください。
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