はじめに

システム管理者，システム設計者，プログラマ，オペレータの方を対象としています。また，.NET Frameworkを利用したプログラミングの知識を持っていることを前提としています。

このマニュアルは，次に示す章と付録から構成されています。

第1章　概要

OpenTP1 for .NET Frameworkの概要について説明しています。

第2章　機能

TP1/Extension for .NET Frameworkの機能について説明しています。

第3章　システム定義【TP1/Server Base】

TP1/Extension for .NET Frameworkで使用するシステム定義について説明しています。この定義は，TP1/Server Baseの場合だけ指定できます。

第4章　UAPの作成と実行

TP1/Extension for .NET Frameworkで使用するUAPの作成方法と実行手順について説明しています。

第5章　TP1/LiNKでのユーザサーバの実行環境設定【TP1/LiNK】

SPP.NETおよびSUP.NETをユーザサーバとして使用する場合にTP1/LiNKで設定する内容について説明しています。TP1/Server Baseの場合，この章で説明する設定は不要です。

第6章　運用コマンド

TP1/Extension for .NET Frameworkで使用する運用コマンドについて説明しています。

第7章　クラスリファレンス

TP1/Extension for .NET Frameworkで使用するクラスについて説明しています。

第8章　障害運用

TP1/Extension for .NET Frameworkで障害が発生した場合の対処方法について説明しています。

第9章　開発支援機能

UAP作成時の開発支援機能について説明しています。

付録A　クラス名およびメソッド名とC言語の関数名の対応

SPP.NETおよびSUP.NETで利用できるクラスおよびメソッドとC言語の関数名の対応について説明しています。

付録B　DCCM3と接続する場合の注意事項

RPCやメッセージ送受信機能を使用してDCCM3と接続する場合の注意事項について説明しています。

付録C　用語解説

TP1/Extension for .NET Frameworkに関する用語について説明しています。

このマニュアルは，利用目的に合わせて，章を選択して読むことができます。次の案内に従ってお読みいただくことをお勧めします。

このマニュアルの図中で使用する記号を，次のように定義します。

（1）文法記述記号

文法の記述形式について説明する記号です。

文法記述記号	意味
〔　　　〕	この記号で囲まれている項目は省略できることを示します。 （例）spp2tsp 〔-n 名前空間名称〕 これは，「spp2tsp」と指定するか，または「spp2tsp -n 名前空間名称」と指定することを示します。
…	この記号で示す直前の項目を繰り返し指定できることを示します。 （例）-R アセンブリ名称〔,アセンブリ名称〕… これは，-Rオプションのアセンブリ名称を繰り返し指定できることを示します。
｜	この記号で区切られた項目は選択できることを示します。 （例）watchTimeNotification="true｜false" これは，watchTimeNotification属性にtrueかfalseのどちらかを指定できることを示します。
｛　　　｝	この記号で囲まれている複数の項目のうちから一つを選択できることを示します。 （例）-l ｛cs｜vjs｜vb｝ これは，cs，vjs，vbの三つのオプションのうち，どれか一つを指定することを示します。
（下線）	この記号で示す項目は，該当オプション，要素，属性，またはコマンド引数を省略した場合の仮定値を示します。 （例）-E ｛big｜little｝ これは，オプションの指定を省略した場合，bigオプションを仮定することを示します。

（2）属性表示記号

ユーザ指定値の範囲などを説明する記号です。

属性表示記号	意味
〜	この記号のあとにユーザ指定値の属性を示します。
《　　》	ユーザ指定値を省略した場合の仮定値を示します。
〈　　〉	ユーザ指定値の構文要素記号を示します。
((　　))	ユーザ指定値の指定範囲を示します。

（3）構文要素記号

ユーザ指定値の内容を説明する記号です。

構文要素記号	意味
〈英字記号〉	アルファベット（A〜Z，a〜z）と#，@，\
〈符号なし整数〉	数字（0〜9）
〈識別子〉	先頭がアルファベット（A〜Z，a〜z）で始まる英数字列
〈記号名称〉	先頭が英字記号で始まる英数字記号列
〈文字列〉	任意の文字の並び
〈パス名〉	記号名称，円記号（\），およびピリオド（.）の並び （ただし，パス名は使用しているOSに依存します）
〈ファイル名〉	任意の文字の並び （ただし，ファイル名は使用しているOS，およびアプリケーションに依存します）

このマニュアルでは，製品の名称を省略して表記しています。製品の名称と，このマニュアルでの表記を次に示します。

製品名称	このマニュアルでの表記
Microsoft(R) .NET Framework Software Development Kit	.NET Framework SDK
Visual C#	C#
uCosminexus TP1/Client for .NET Framework	TP1/Client for .NET Framework	Client .NET
COBOL2002 for .NET Framework Developer	COBOL2002 for .NET Framework
COBOL2002 for .NET Framework Server Runtime
COBOL2002 for .NET Framework Server Suite
uCosminexus TP1/Connector for .NET Framework	TP1/Connector for .NET Framework	Connector .NET
VOS1 DCCM3	DCCM3
VOS3 XDM/DCCM3
uCosminexus TP1/Extension for .NET Framework	TP1/Extension for .NET Framework	Extension .NET
Visual J#	J#
Microsoft(R) SQL Server	Microsoft SQL Server
MSDN(R)	MSDN
uCosminexus TP1/Client/J	TP1/Client/J
uCosminexus TP1/Client/P	TP1/Client/P
uCosminexus TP1/Client/W	TP1/Client/W
uCosminexus TP1/Messaging	TP1/Messaging
uCosminexus TP1/Multi	TP1/Multi
uCosminexus TP1/NET/TCP/IP	TP1/NET/TCP/IP
uCosminexus TP1/LiNK	TP1/LiNK	TP1/Server
uCosminexus TP1/Server Base	TP1/Server Base
Microsoft(R) Visual Studio(R) 2005 Academic Edition	Visual Studio
Microsoft(R) Visual Studio(R) 2005 Professional Edition
Microsoft(R) Visual Studio(R) 2005 Standard Edition
Microsoft(R) Visual Studio(R) 2005 Team Edition for Software Architects
Microsoft(R) Visual Studio(R) 2005 Team Edition for Software Developers
Microsoft(R) Visual Studio(R) 2005 Team Edition for Software Testers
Microsoft(R) Visual Studio(R) 2005 Team Suite
Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003, Datacenter Edition	Windows Server 2003（32ビット用）	Windows Server 2003
Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003, Enterprise Edition
Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003, Standard Edition
Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003 R2, Enterprise Edition
Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003 R2, Standard Edition
Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003, Datacenter x64 Edition	Windows Server 2003（64ビット用）
Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003, Enterprise x64 Edition
Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003, Standard x64 Edition
Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003 R2, Enterprise x64 Edition
Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003 R2, Standard x64 Edition
Microsoft(R) Windows(R) XP Professional Operating System	Windows XP

• TP1/Extension for .NET Framework，TP1/Client for .NET Framework，およびTP1/Connector for .NET Frameworkを総称する場合は，OpenTP1 for .NET Frameworkと表記しています。
• Windows Server 2003，およびWindows XPで機能差がない場合，Windowsと表記しています。

TP1/Extension for .NET Frameworkは，TP1/Server BaseまたはTP1/LiNKを前提としています。前提製品の違いによって記述を書き分ける場合，次に示す表記を使用しています。

表記	意味
【TP1/Server Base】	TP1/Server Baseの場合
【TP1/LiNK】	TP1/LiNKの場合

このマニュアルで使用する英略語の一覧を次に示します。

英略語	英字での表記
ACL	Access Control List
ADO	ActiveX Data Object
AP	Application Program
API	Application Programming Interface
ASP	Active Server Pages
CLR	Common Language Runtime
CLS	Common Language Specification
CTS	Common Type System
CUP	Client User Program
CUP.NET	Client User Program for .NET Framework
DB	Data Base
DBMS	Database Management System
DLL	Dynamic Linking Library
GAC	Global Assembly Cache
GUI	Graphical User Interface
HTTP	Hyper Text Transfer Protocol
IIS	Internet Information Services
MHP	Message Handling Program
OLTP	Online Transaction Processing
OS	Operating System
PC	Personal Computer
RPC	Remote Procedure Call
SOAP	Simple Object Access Protocol
SPP	Service Providing Program
SPP.NET	Service Providing Program for .NET Framework
SUP	Service Using Program
SUP.NET	Service Using Program for .NET Framework
TCP/IP	Transmission Control Protocol/Internet Protocol
TSDL	TP1 Service Description Language
TSP	TP1 Service Proxy
UAP	User Application Program
WS	Workstation
WWW	World Wide Web
XA	Extended Architecture
XML	eXtensible Markup Language

注意

間違いやすい点や注意しなければならない点などについて説明しています。

ポイント

その説明の要点などについて説明しています。

参考

補足的な情報などについて説明しています。

このマニュアルでは，常用漢字を使用することを基本としていますが，次に示す用語については，常用漢字以外の漢字を使用しています。

個所（かしょ）　伝播（でんぱ）　輻輳（ふくそう）　閉塞（へいそく）　捕捉（ほそく）

1KB（キロバイト），1MB（メガバイト），1GB（ギガバイト），1TB（テラバイト）はそれぞれ1,024バイト，1,024²バイト，1,024³バイト，1,024⁴バイトです。