6.4 マルチOpenTP1の運用
ここでは,マルチOpenTP1の運用について,UNIX版OpenTP1との差異を説明します。Windows版OpenTP1では,コマンドの入力環境と,運用するためのコマンドに差異があります。
UNIX版OpenTP1と共通の部分については,マニュアル「OpenTP1 運用と操作」を参照してください。
- <この節の構成>
- (1) コマンドの入力環境
- (2) マルチOpenTP1を運用するためのコマンド
(1) コマンドの入力環境
Windows版OpenTP1とUNIX版OpenTP1では,コマンドの入力方法が環境別に次のように異なります。
- オリジナルのOpenTP1環境の場合
コマンドプロンプトからコマンドを入力し,OpenTP1のコマンドを動作させます。
オリジナルのOpenTP1を操作する場合は,コマンドプロンプトからOpenTP1コマンドを実行することも,dcmakeconコマンドで作成したコンソールからOpenTP1コマンドを実行することもできます。
- マルチOpenTP1環境の場合
dcmakeconコマンドを実行して,特定のOpenTP1を動作させるためのコンソールを作成します。マルチOpenTP1環境でコマンドを実行するときは,このコンソールから実行します。
マルチOpenTP1を操作するには,dcmakeconコマンドで作成したコンソール内でコマンドを実行します。ただし,「net start OpenTP1_XXXX」や「net stop OpenTP1_XXXX」(XXXXはユーザが指定した識別子)は,通常のコマンドプロンプトからも実行できます。
OpenTP1の起動方法については「6.2 OpenTP1の開始」を,停止方法については「6.3 OpenTP1の停止」を参照してください。
(2) マルチOpenTP1を運用するためのコマンド
マルチOpenTP1を運用するために,次のコマンドを示します。
- dcdls:マルチOpenTP1のセットアップ状態を確認します。
- dcmakecon:マルチOpenTP1操作コンソールを作成します。
- dcsetupml:マルチOpenTP1のセットアップ/アンセットアップを実行します。
それぞれのコマンドの詳細については,「7. 運用コマンド」の「Windows版OpenTP1固有のコマンドの詳細」を参照してください。