ユーザサービスデフォルト定義

ここで説明していないオペランドについては,「5.1(41) ユーザサービスデフォルト定義の内容」に示す一覧を参照してください。

形式

set形式

〔set nice=プロセスの優先順位の変更〕
〔set message_store_buflen=メッセージ格納バッファプール長〕
〔set message_cell_size=スケジュールメッセージ格納セル長〕
〔set prc_abort_signal=アボート用シグナル番号〕
〔set process_privilege_restrict=Y|N
〔set process_privilege_name="特権名"〔,"特権名"…〕〕
〔set ipc_conn_interval=コネクション確立監視時間〕

putenv形式

{{〔putenv  環境変数名  環境変数値〕}}

dcputenv形式

{{〔dcputenv  環境変数名  環境変数値〕}}

説明

set形式のオペランド

●nice=プロセスの優先順位の変更

 ~〈符号なし整数〉((0~39))《0》

指定値の意味が異なります。Windows版OpenTP1では,このオペランドの指定値は次のとおりに解釈されます。

niceオペランドの指定値適用される優先順位
0~9THREAD_PRIORITY_NORMAL
10~19THREAD_PRIORITY_BELLOW_NORMAL
20~29THREAD_PRIORITY_LOWEST
30~39THREAD_PRIORITY_IDLE

●message_store_buflen=メッセージ格納バッファプール長

 ~〈符号なし整数〉((1024~31457280))《4096》(単位:バイト)

OpenTP1がオンラインの状態でこのオペランドの指定値を変更した場合,KFCA00850-Eメッセージが出力されることがあります。

これは,OpenTP1起動時に,このオペランドの指定値を基にあらかじめ確保している内部リソースが,指定値の変更によって不足したためです。一度OpenTP1を停止させ,再起動することでこの現象を回避できます。

なお,このオペランドの指定値の変更によって,必要となる静的共用メモリのサイズが変化するため,注意してください。メモリサイズの算出式については,マニュアル「OpenTP1 システム定義」を参照してください。

●message_cell_size=スケジュールメッセージ格納セル長

 ~〈符号なし整数〉((512~31457280))《512》(単位:バイト)

OpenTP1がオンラインの状態でこのオペランドの指定値を変更した場合,KFCA00850-Eメッセージが出力されることがあります。

これは,OpenTP1起動時に,このオペランドの指定値を基にあらかじめ確保している内部リソースが,指定値の変更によって不足したためです。一度OpenTP1を停止させ,再起動することでこの現象を回避できます。

なお,このオペランドの指定値の変更によって,必要となる静的共用メモリのサイズが変化するため,注意してください。メモリサイズの算出式については,マニュアル「OpenTP1 システム定義」を参照してください。

●prc_abort_signal=アボート用シグナル番号

 ~〈符号なし整数〉((3,6,15))《3》

3,6,15の中から,シグナル番号を指定してください。これ以外に差異はありません。

●process_privilege_restrict=Y|N

 ~《N》

ユーザサービス定義のprocess_privilege_restrictオペランドの省略時解釈値を指定します。

●process_privilege_name="特権名"〔,"特権名"…〕

 ~〈文字列〉

ユーザサービス定義のprocess_privilege_nameオペランドの省略時解釈値を指定します。

●ipc_conn_interval=コネクション確立監視時間

 ~〈符号なし整数〉((8~65535))《12》(単位:秒)

デフォルト値が"12"になります。これ以外に差異はありません。

putenv形式のオペランド

●環境変数名 環境変数値

 ~〈文字列〉

UNIX版OpenTP1との差異は次のとおりです。これ以外に差異はありません。

dcputenv形式のオペランド

●環境変数名 環境変数値

 ~〈文字列〉

環境変数を指定する場合は,$ではなく,%で環境変数を囲んでください。これ以外に差異はありません。