ここでは,raw I/O機能を適用したOpenTP1ファイルシステムの構築方法について説明します。
Windows版OpenTP1では,Windowsのダイレクトディスクアクセス(raw I/O)を適用してOpenTP1ファイルシステム領域を作成できます。この機能をraw I/O機能といいます。raw I/O機能を適用すれば,パーティションまたは論理ドライブに対してファイルと同様にアクセスできます。
raw I/O機能は,次の用途で使用できます。
raw I/O機能を適用した領域にOpenTP1ファイルシステムを構築する手順を次に示します。
filmkfs -s 512 -n 7 -l 100 X: |
raw I/O機能を適用した領域にOpenTP1ファイルシステムを構築する場合の注意事項を次に示します。
raw I/Oパーティションとして割り当てたOpenTP1ファイルシステム領域は,「ドライブ文字 : 」の形式で表されます。OpenTP1ファイルを指定する場合は,通常のWindowsのファイルと同様に絶対パスで指定してください。
OpenTP1ファイルの指定例を次に示します。この例では,Xドライブをraw I/Oパーティションに割り当てています。
jnlinit -j jnl -f X:¥jnlf01 -n 1024 |
jnladdpf -g jnlgrp01 -a X:¥jnlf01 |
raw I/Oパーティションとして構築したOpenTP1ファイルシステムを完全に削除する場合は,Windowsの[ディスクの管理]を使用します。パーティションの削除方法については,Windowsの[ディスクの管理]のヘルプを参照してください。
Windows Server 2003の場合は,raw I/Oパーティションとして構築したOpenTP1ファイルシステムを系切り替え機能で使用できます。なお,Windows Server 2008以降の場合は,raw I/Oパーティションを系切り替え機能で使用できません。
MSCSではraw I/Oパーティションを共有ディスクリソースに指定できません。このため,次の手順に従って,共有ディスクリソースを設定してください。