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OpenTP1 Version 7 TP1/Messaging 使用の手引


2.3.2 定義ソースファイル編集による環境設定

TP1/Messagingでは,GUIを使用しないで環境設定ができます。GUIを使用しない場合は,テキストエディタで定義ソースファイルを直接編集します。テキストエディタで編集できる定義ソースファイルの一覧を表2-12および表2-13に示します。

表2‒12 GUIが生成する定義ソースファイル一覧

定義種別

定義ソースファイル

定義生成先ディレクトリ

定義格納ディレクトリ

編集方法

MCF環境設定GUIが生成する定義ソースファイル

マネジャ定義

表2-8参照

%DCCONFPATH%

アプリケーション定義

表2-8参照

%DCCONFPATH%

アプリケーション間通信サービス定義

通信構成定義共通部

表2-8参照

%DCCONFPATH%

アプリケーション起動環境定義

表2-8参照

%DCCONFPATH%

TCP/IP通信サービス定義

通信構成定義共通部

表2-8参照

%DCCONFPATH%

TCP/IP定義

表2-8参照

%DCCONFPATH%

MHP環境設定GUIが生成する定義ソースファイル

ユーザサービス定義

%DCCONFPATH%

(凡例)

◎:GUIが生成した定義ソースファイルを編集するか,またはユーザが作成した定義ソースファイルを編集してください。

○:GUIが生成した定義ソースファイルを編集してください。

注※

編集後の定義ソースファイルから作成した定義オブジェクトファイルをこのディレクトリに格納してください。

表2‒13 GUIが生成しない定義ソースファイル一覧

定義種別

定義ソースファイル

定義格納ディレクトリ

インストールされる定義ソースファイル

システムサービス共通情報定義

%DCDIR%\lib\sysconf

ユーザが作成する定義ソースファイル

MCF性能検証用トレース定義

%DCCONFPATH%

リアルタイム取得項目定義

%DCCONFPATH%

注※

このディレクトリの定義ソースファイルを編集してください。

<MCF環境設定GUIが生成する定義ソースファイルについて>

マネジャ定義,アプリケーション定義,アプリケーション間通信サービス定義,およびTCP/IP通信サービス定義は,GUIの画面からMCF環境設定をした場合,定義生成先ディレクトリに自動的に生成されます。これらのファイルは,直接,またはファイルコピー後に変更できます。

ただし,GUIが生成した定義ソースファイルをテキストエディタで直接編集した場合は,それ以降のMCF環境設定は,GUIからは行えません。定義ソースファイル編集によって行ってください。また,アプリケーション定義ソースファイルをテキストエディタで直接編集すると,アプリケーション管理画面の内容が不正になるおそれがあります。

<MHP環境設定GUIが生成する定義ソースファイルについて>

ユーザサービス定義は,GUIの画面からMHP環境設定をした場合,定義生成先ディレクトリに自動的に生成されます。このファイルは,直接またはファイルコピー後に変更できます。

ただし,GUIが生成した定義ソースファイルをテキストエディタで直接編集した場合は,それ以降のMHP環境設定は,GUIからはできません。定義ソースファイル編集によって行ってください。

注意事項

テキストエディタでユーザサービス定義を直接編集する場合の注意

  • MHPでサービス関数動的ローディング機能を使用する場合だけにしてください。UAP共用ライブラリ名の指定方法については,マニュアル「TP1/LiNK使用の手引」を参照してください。

  • GUIが生成したユーザサービス定義を編集してください。そうでない場合は,MHPユーザサーバを起動できなくなるおそれがあります。

  • 編集可能な項目は表2-11(ユーザサーバ名は除きます)および表2-21で示している項目だけです。

  • エントリポイント名を変更した場合は,変更後のエントリポイント名に対応するスタブソースファイルを作成してください。スタブソースファイルの作成方法については,マニュアル「OpenTP1 使用の手引 Windows(R)編」を参照してください。

<GUIが生成しない定義ソースファイルについて>

システムサービス共通情報定義は,TP1/Messagingのインストール時に定義格納ディレクトリに配置されます。これらのファイルは,直接,変更できます。MCF性能検証用トレース定義およびリアルタイム取得項目定義は,ユーザが作成してください。

TP1/Messagingで設定できる定義項目の一覧を,表2-14〜表2-18および表2-21〜表2-24に示します。ここに示す値は,GUIの画面に設定される値と異なります。また,TP1/Messagingの定義変換コマンドの一覧を表2-19に,定義オブジェクトファイルの一覧を表2-20に示します。

なお,環境設定の各定義ソースファイルの作成方法の詳細については,マニュアル「OpenTP1 システム定義」,および「OpenTP1 プロトコル TP1/NET/TCP/IP編」を参照してください。

表2‒14 定義設定項目一覧(MCFマネジャ定義)

定義コマンド

オプション

オペランド

定義内容

指定値

MCF環境定義

mcfmenv

-m

name

MCFサービス(マネジャ)名

〈1〜8文字の識別子〉

MCF共通定義

mcfmcomn

-n

通番を使用する論理端末数

((0〜2048))《0》

-p

MCF作業領域長※1

((100〜2000000))

MCF通信サービス定義

mcfmcname

指定数:1〜239

-s

mcfsvname

MCF通信サービス名

〈1〜8文字の英数字〉

syssvname

システムサービス情報定義ファイル名※2

〈1〜8文字の識別子〉

UAP共通定義

mcfmuap

-d

MHPがトランザクション処理中に発行する通信関数の発行回数の上限値

((0〜65535))《0》

-t

sndtim

同期型送信監視時間

((0〜65535))《0》

(単位:秒)

sndrcvtim

同期型送受信監視時間

((0〜65535))《0》

(単位:秒)

recvtim

同期型受信監視時間

((0〜65535))《0》

(単位:秒)

-e

segsize

エラーイベント処理用MHP起動時,またはアプリケーション起動機能使用時の最大セグメント長

((512〜2147483647))

《512》

-l

initseq

通番の初期値

((0〜2147483647))

《1》

maxseq

ラップ時の通番の最大値

((0〜2147483647))

《65535》

minseq

ラップ後の通番の開始値

((0〜1))《1》

-u

ntmetim

非トランザクションMHP限界経過時間

((0〜65535))《0》

(単位:秒)

-a

delaytim

アプリケーション起動時の遅延許容時間

((0〜360))《0》

(単位:分)

-c

order

メッセージ送信順序および再送順序ならびにアプリケーション起動順序の選択

function|《commit》

noansreply※3

非応答型のMHPからの問い合わせ応答をするかどうかを指定

yes|《no》

otqinhold

出力キューの入力保留中の動作を指定

《commit》|function

-r

reschedulecnt※3

アプリケーション異常終了時の再スケジュール回数

〈符号なし整数〉

((0〜3))《0》

(単位:回)

rescheduleint※3

アプリケーション異常終了時の再スケジュール間隔

〈符号なし整数〉

((0〜3))《0》

(単位:秒)

reschedulelog※3

異常終了したアプリケーションを再スケジュールするときに,ログメッセージを出力するかどうかを指定

yes|《no》

ログメッセージ出力抑止定義

mcfmsmsg

-m※3

ログファイルへの出力を抑止するメッセージID

〈符号なし整数〉

((10000〜19999,28000〜29999))

サービスグループ属性定義

mcfmsvg

指定数:0〜8192

-g

servgrpn※3

サービスグループ名

〈1〜31文字の識別子〉

-w

watchcnt※3

入力キューの滞留監視数

〈符号なし整数〉

((0〜65535))《0》

watchint※3

入力キューの滞留監視インタバル時間

〈符号なし整数〉

((5〜3600))《10》

(単位:秒)

expectcnt※3

MHPに期待するサービス要求の処理数

〈符号なし整数〉

((1〜65535))

abort※3

MHPの処理能力不足時のOpenTP1システムのダウン可否

yes|《no》

(凡例)

−:該当する項目はありません。

注※1

資源自動見積もり機能で共用メモリ所要量を算出しますので,-pオプションの指定値は無視しますが,指定値の欄に示す値を指定しておく必要があります。

注※2

TP1/Messagingでは,システムサービス情報定義は自動的にインストールされます。syssvnameオペランドには,次の名称を指定してください。

・TCP/IP通信サービスの場合:mcfutcpd

・アプリケーション間通信サービスの場合:mcfupsvd

注※3

このオプションまたはオペランドを指定する場合,TP1/Messaging - Extension 1が必要です。

表2‒15 定義設定項目一覧(MCFアプリケーション定義共通部)

定義コマンド

オプション

オペランド

定義内容

指定値

アプリケーション環境定義

mcfaenv

-a

MCFアプリケーション定義識別子

〈1〜8文字の識別子〉

-p

アプリケーション起動プロセス識別子

ef

アプリケーション属性定義

mcfaalcap

指定数:1〜64または1〜8192※4

-n

name

アプリケーション名

〈1〜8文字の識別子〉

kind

アプリケーション種別

《user》|mcf

type

アプリケーションの型

ans※5|《noans》

aplihold

アプリケーション異常終了時のアプリケーションの処置

《m》|a|s

msgcnt

入力メッセージの最大格納数

((0〜65535))《0》

lname

アプリケーション起動機能使用時の内部通信路上の論理端末名称

〈1〜8文字の識別子〉

cname

アプリケーション起動機能使用時の内部通信路名

〈1〜8文字の識別子〉

trnmode

アプリケーションのトランザクション属性

《trn》|nontrn

errevt※6

通信イベント障害時のエラーイベントを通知するかどうかを指定

yes|《no》

replychk※6

応答送信チェックをするかどうかを指定

《yes》|no

-N

modelname※6

モデルアプリケーション名,またはモデルMCFイベント名

〈1〜8文字の識別子〉

-g

servgrpn

アプリケーションのサービスグループ名

〈1〜31文字の識別子〉

srgvhold

アプリケーション異常終了時のサービスグループの処置

《m》|s

-v

servname

アプリケーション名に対応するサービス名

〈1〜31文字の識別子〉

servhold

アプリケーション異常終了時のサービスの処置

《m》|a|s

ntmetim

非トランザクションMHP限界経過時間※1

((0〜65535))

(単位:秒)

-d

holdlimit

アプリケーション異常終了時限界回数※2

((1〜65535))《1》

holdmtyp

アプリケーション異常終了回数カウント方法※3

sum|《cont》

reschedulecnt※6

アプリケーション異常終了時の再スケジュール回数

〈符号なし整数〉

((0〜3))

(単位:回)

rescheduleint※6

アプリケーション異常終了時の再スケジュール間隔

〈符号なし整数〉

((0〜3))

(単位:秒)

reschedulelog※6

異常終了したアプリケーションを再スケジュールするときに,ログメッセージを出力するかどうかを指定

yes|no

-e

evtlogout※6

ERREVT1〜ERREVT4を起動するとき,ログメッセージを出力するかどうかを指定

yes|《no》

(凡例)

−:該当する項目はありません。

注※1

アプリケーション属性定義の-n trnmodeでnontrnを指定した場合だけ有効です。

注※2

アプリケーション属性定義の-n aplihold,または-v servholdのどちらかでaを指定した場合だけ有効です。

注※3

アプリケーション属性定義の-d holdlimitに対応しています。

注※4

TP1/Messaging - Extension 1をインストールしていない場合:1〜64

TP1/Messaging - Extension 1をインストールしている場合:1〜8192

注※5

typeオペランドにansを指定する場合,TP1/Messaging - Extension 1が必要です。

注※6

このオペランドを指定する場合,TP1/Messaging - Extension 1が必要です。

表2‒16 定義設定項目一覧(MCF通信構成定義共通部)

定義コマンド

オプション

オペランド

定義内容

指定値

MCF環境定義

mcftenv

-s

MCF通信プロセス識別子,またはアプリケーション起動プロセス識別子

((01〜ee))

(アプリケーション起動プロセス識別子の場合:ef)

-a

MCFアプリケーション定義オブジェクトファイル名

〈1〜8文字の識別子〉

MCF通信構成共通定義

mcftcomn

最大処理多重度定義

mcfttred

-m

最大処理多重度

(並行処理メッセージ数)

((1〜10))《10》

タイマ定義

mcfttim

-t

btim

時間監視間隔

((1〜60))《1》

(単位:秒)

mtim

未処理送信メッセージ滞留時間

((60〜65535))《180》

(単位:秒)

rmtim

未処理受信メッセージ滞留時間

((0〜65535))《0》

(単位:秒)

-p

usertime

ユーザタイマ監視機能を使用するかどうかを指定

yes|《no》

timereqno

最大タイマ監視要求数

〈符号なし整数〉

((1〜10000))《16》

msgsize

最大メッセージ長

〈符号なし整数〉

((0〜256))《0》

(単位:バイト)

msgout

メッセージを出力するかどうかを指定

yes|《no》

トレース環境定義

mcfttrc

-t

size

MCFトレースバッファの大きさ

((4096〜15728640の4の倍数))《204800》

disk

MCFトレースのディスク出力機能を使用するかどうかを指定

《yes》|no

bufcnt

MCFトレースバッファの数

((10〜2147483647))

《100》

trccnt

MCFトレースファイルの数

(3〜99)《3》

msgsize

トレースとして取得する送受信メッセージの最大サイズ

((0〜1073741824))《128》

(単位:バイト)

-m

MCFトレースファイルの数を超えたときの処置

《del》|off

バッファグループ定義

mcftbuf

指定数:0または1〜512※2

-g

groupno

メッセージ送受信用およびメッセージ編集用バッファグループ番号

((1〜512))

length

メッセージ送受信用およびメッセージ編集用バッファ長

((512〜1073741824))

(単位:バイト)

count

メッセージ送受信用およびメッセージ編集用バッファ数

((1〜65535))

(凡例)

−:該当する項目はありません。

注※1

このオプションを指定する場合,TP1/Messaging - Extension 1が必要です。

注※2

アプリケーション起動プロセスの場合:0

MCF通信プロセスの場合:1〜512

表2‒17 定義設定項目一覧(アプリケーション起動環境定義)

定義コマンド

オプション

オペランド

定義内容

指定値

アプリケーション起動環境定義

mcftpsvr

-c

内部通信路名

〈1〜8文字の識別子〉

論理端末定義

mcftalcle

-l

論理端末名称

〈1〜8文字の識別子〉

-t

この論理端末の端末タイプ

send|request

アプリケーション起動環境定義の終了

mcftped

アプリケーション起動環境定義の終了

(凡例)

−:該当する項目はありません。

注※

-tオプションにrequestを指定する場合,TP1/Messaging - Extension 1が必要です。

表2‒18 定義設定項目一覧(MCF通信構成定義TCP/IP固有部)

定義コマンド

オプション

オペランド

定義内容

指定値

コネクション定義の開始

mcftalccn

指定数:1〜16または1〜3001

-c

コネクションID

〈1〜8文字の識別子〉

-N

modelname2

モデルコネクションID

〈1〜8文字の識別子〉

-p

プロトコルの種別

〈tcp〉

-g

sndbuf

メッセージ送信用バッファグループ番号

((1〜512))

rcvbuf

メッセージ受信用バッファグループ番号

((1〜512))

-i

システム開始時および再開始時にコネクションを自動的に確立するかどうか

auto|《manual》

-b

bretry

コネクション確立時に障害が発生した場合にコネクション確立再試行をするかどうか

《yes》|no

bretrycnt

コネクション確立再試行回数

((0〜65535))《0》

【10】※3

bretryint

コネクション確立再試行の時間間隔

((0〜2550))《60》

(単位:秒)

-w

srtimout

コネクション切断抑止をするかどうかを指定

yes|《no》

-t

トランスポート層のプロトコルの種別

tcp

-y

mode

クライアントとサーバの種別

client|server

-r

portno

自システムのポート番号

((1024〜65535))《0》

-o

ohostname

相手システムのホスト名

〈1〜255文字のホスト名〉

oipaddr

相手システムのホストのIPアドレス

〈符号なし整数〉

((0〜255))

(nnn.nnn.nnn.nnn)

oportno

相手システムのホストのポート番号

((1〜65535))〈free〉

-k

keepalive

キープアライブ

yes|《no》

nodelay2

ソケットオプション「TCP_NODELAY」を使用するかどうかを指定

yes|《no》

notrftime2

無通信状態監視時間

符号なし整数

((0〜65535))《0》

(単位:秒)

-f

kind

相手局からのコネクション解放の通知

《ccls》|cerr

cnrelease2

コネクション解放形態

《fin》|rst

releaselog

コネクション解放時のログメッセージの形式

1|《2》

cnerrlog

障害によるコネクション切断時のログメッセージの形式

1|《2》

-A

mastercn※4

現用コネクションID

〈1〜8文字の識別子〉

-u

masm

受信メッセージ組み立て機能の使用5

《yes》|no

ntimer

後続セグメント受信の監視タイマ

《yes》|no

ntime

後続セグメント受信の監視タイマ値

((1〜2550))《30》

(単位:秒)

delichk2

メッセージ送達確認機能を使用するかどうかを指定

dccm2m|dccm2s|dccm3m|dccm3s|《nouse》

-h

addrchk2

相手アドレス情報のチェックをするかどうかを指定

《yes》|no6

chgconn

コネクションリプレース使用の有無

replace|《keep》

listen2

オンライン開始時から自動的にコネクション確立要求を受け付けるかどうかを指定

《auto》|manual

-l

replymsg2

問い合わせ応答形態および継続問い合わせ応答形態のメッセージ送受信を行うかどうかを指定

yes|《no》

cnassign2

相手からのコネクション確立要求時にコネクションを割り当てる対象の選択

《freeonly》|all

論理端末定義

mcftalcle

指定数:1〜16または1〜3001

-l

論理端末名称

〈1〜8文字の識別子〉

-N

modelname2

モデル論理端末名称

〈1〜8文字の識別子〉

-t

論理端末の端末タイプ

any

-i

論理端末の起動方法

《auto》|manual

-v

アプリケーション名

〈1〜8文字の識別子〉

-d

replacemsg2

コネクション再確立時に未送信メッセージを送信するかどうかを指定(コネクション再確立時の未送信メッセージの送信抑止機能を使用するかどうかを指定)

《send》|discard

コネクション定義の終了

mcftalced

指定数:mcftalccnと同数

コネクション定義の終了

(凡例)

−:該当する項目はありません。

注※1

TP1/Messaging - Extension 1をインストールしていない場合:1〜16

TP1/Messaging - Extension 1をインストールしている場合:1〜300

注※2

このオペランドを指定する場合,TP1/Messaging - Extension 1が必要です。

注※3

GUIによって生成される定義には自動的に10が設定されます。

注※4

このオペランドを指定する場合,TP1/NET/High Availabilityが必要です。

注※5

TP1/MessagingではUOC機能をサポートしません。

注※6

TP1/Messagingではコネクション確立UOCをサポートしないため,addrchkオペランドにnoを指定した場合,未確立コネクションがあれば必ずコネクション確立要求を受け入れます。必要に応じて,ネットワーク機器などによるアクセス制限を検討してください。

表2‒19 定義変換コマンド一覧

定義種別

定義変換コマンド名

MCFマネジャ定義

mcfmngr

MCFアプリケーション定義

mcfapli

アプリケーション間通信サービス定義

通信構成定義共通部

mcfcomn

アプリケーション起動環境定義

mcfpsvr

結合

mcflink

TCP/IP通信サービス定義

通信構成定義共通部

mcfcomn

TCP/IPプロトコル定義

mcftcp

結合

mcflink

表2‒20 定義オブジェクトファイル一覧

定義オブジェクトファイル種別

定義オブジェクトファイル名

マネジャ定義オブジェクトファイル

_mumngr

アプリケーション定義オブジェクトファイル

1〜8文字の識別子

アプリケーション間通信サービス定義オブジェクトファイル

_muで始まる1〜8文字の識別子

TCP/IP通信サービス定義オブジェクトファイル

_muで始まる1〜8文字の識別子

注※

TP1/Messagingでは,マネジャ定義オブジェクトファイル名は必ず'_mumngr'としてください。異なる名称を指定した場合,TP1/LiNK起動後に引き続いてTP1/Messagingが自動起動されません。

表2‒21 定義設定項目一覧(ユーザサービス定義)

形式

オペランド

定義内容

指定値

set

service

UAP共用ライブラリ名

〈1〜255文字のパス名〉

注※

この定義内容を指定する場合,TP1/Messaging - Extension 1が必要です。

表2‒22 定義設定項目一覧(システムサービス共通情報定義)

形式

オペランド

定義内容

指定値

set

max_socket_descriptors

ソケット用ファイル記述子の最大数

〈符号なし整数〉

((64〜3596))

max_open_fds

MCF通信プロセスでアクセスするファイルの最大数

〈符号なし整数〉

((100〜4032))

mcf_prf_trace_level

MCF性能検証用トレース情報の取得レベル

((00000000〜00000001))

《00000001》

mcf_start_watch_interval

MCF開始時プロセス間監視時間間隔

〈符号なし整数〉

((10〜3000))《3000》

(単位:ミリ秒)

注※

このオペランドを指定する場合,TP1/Messaging - Extension 1が必要です。

表2‒23 定義設定項目一覧(MCF性能検証用トレース定義)

形式

オペランド

定義内容

指定値

set

prf_file_size

MCF性能検証用トレース情報ファイルのサイズ

〈符号なし整数〉

((1024〜1048576))《1024》

(単位:キロバイト)

prf_file_count

MCF性能検証用トレース情報ファイルの世代数

〈符号なし整数〉

((3〜256))《3》

表2‒24 定義設定項目一覧(リアルタイム取得項目定義)

形式

オペランド

定義内容

指定値

set

rts_mcf_ap_scd_stay

スケジュール待ち情報を取得するかどうかを指定

Y|《N》

rts_mcf_ap_usr_srvc

ユーザサービス実行情報を取得するかどうかを指定

Y|《N》

rts_mcf_in_msg_scd_wait

論理端末単位に受信メッセージの処理待ち情報を取得するかどうかを指定

Y|《N》

rts_mcf_out_msg_sync_scd_wait

同期型送信メッセージの処理待ち情報を取得するかどうかを指定

Y|《N》

rts_mcf_out_msg_resp_scd_wait

問い合わせ応答型送信メッセージの処理待ち情報を取得するかどうかを指定

Y|《N》

rts_mcf_out_msg_prio_scd_wait

優先分岐型送信メッセージの処理待ち情報を取得するかどうかを指定

Y|《N》

rts_mcf_out_msg_norm_scd_wait

一般分岐型送信メッセージの処理待ち情報を取得するかどうかを指定

Y|《N》

rts_mcf_que_scd_wait_num

入力キューの滞留数の情報を取得するかどうかを指定

Y|《N》

注※

このオペランドにYを指定する場合,TP1/Messaging - Extension 1が必要です。