TP1/LiNKでは,次のような使いやすいアプリケーションプログラムを作れます。
TP1/LiNKを使ったサーバでは,業務処理をアプリケーションとして作成するので,オペレータの操作だけでは対応できない複雑な処理ができます。アプリケーションではデータベースへのアクセス以外の処理(クライアントの認証,クライアントへ送信するデータの加工など)もできるので,業務に合わせてきめ細かいサービスをクライアントへ提供できます。
さらに,TP1/LiNKを使うと,異なるマシン間のアプリケーションをリモートプロシジャコールで連携させて,分散した処理を一つの業務にできます。サーバの処理はアプリケーション単位に分かれているので,作成したアプリケーションの業務を拡張するときにも柔軟に対応できます。
複数のアプリケーションを起動することでサーバの負荷が増え過ぎると,各アプリケーションの処理性能は向上しません。
TP1/LiNKでは,アプリケーションのプロセスを効率良く振り分けたり(スケジュール機能),負荷に応じて実行領域を増やしたり減らしたり(マルチサーバ機能)できます。そのため,プロセスが増え過ぎてサーバの性能が下がるのを避けられます。したがって,複数のクライアントからサービスを要求されたときでも安定した応答ができます。
TP1/LiNKを使ったサーバでは,アプリケーションの業務をTP1/LiNKと一緒に開始させることができます。TP1/LiNKの稼働中に任意に開始または終了させることもできます。そのため,アプリケーションとして作成した定型業務の開始と終了を,オペレータの操作で管理できます。
さらに,業務の都合でTP1/LiNKを開始し直しても,前回のアプリケーションの状態を引き継ぐこともできます。
TP1/LiNKを使うと,このような柔軟な運用がオペレータの操作でできます。