クライアント/サーバ形態の通信では,クライアントから要求されて実行する処理をサービスといいます。アプリケーションプログラムのサービスとは,データベースにアクセスしたり,画面にデータを表示したりする処理のことをいいます。
クライアントからTP1/LiNKのアプリケーションプログラムへサービスを要求するときは,リモートプロシジャコールを使います。リモートプロシジャコールを使って通信すると,業務をマシンごとに分散して処理したり,分散したマシンの処理を一つの業務にしたりできます。
リモートプロシジャコールで通信するすべてのシステム名は,TP1/LiNKの環境設定で「システムを構成するノード」として指定しておきます。この指定があれば,リモートプロシジャコールを実行するときに通信相手システムのネットワーク上の位置を意識しなくても済みます。
リモートプロシジャコールを使ったアプリケーションプログラムの通信を次の図に示します。
図1-14 リモートプロシジャコールを使ったアプリケーションプログラムの通信
TP1/LiNKのリモートプロシジャコールには,次に示す3種類があります。
リモートプロシジャコールの形態は,サービスを要求する関数(dc_rpc_call関数)の引数に指定します。
リモートプロシジャコールの形態を次の図に示します。
図1-15 リモートプロシジャコールの形態