一つのマシンに複数のOpenTP1システムを置く形態をマルチOpenTP1といいます。詳細は,マニュアル「OpenTP1 解説」のマルチOpenTP1の説明を参照してください。
TP1/LiNKでも,マルチOpenTP1の環境を構築できます。TP1/LiNKでは,一つのマシンに最大四つのTP1/LiNKをセットアップできます。なお,四つを超えるTP1/LiNKを一つのマシンにセットアップした場合の動作は保証できません。また,異なるバージョンを含むTP1/LiNKでのマルチOpenTP1の運用はできません。
ここでは,マルチOpenTP1形態のTP1/LiNKについて,次の内容を説明します。
マルチOpenTP1形態のTP1/LiNKをセットアップする方法を次に示します。
dcsetupml マルチOpenTP1セットアップフォルダ 識別子※
マルチOpenTP1形態のTP1/LiNKを削除する方法を説明します。次の手順に従って,削除してください。
dcsetupml -d マルチOpenTP1セットアップフォルダ 識別子※
マルチOpenTP1形態のTP1/LiNKの実行環境の設定について説明します。
セットアップしたTP1/LiNKごとに,マルチOpenTP1環境のGUIを使用して実行環境を設定してください。TP1/LiNKの実行環境の設定については,「3.1 TP1/LiNKの実行環境の設定」を参照してください。
次の項目については,TP1/LiNKごとに異なる値を指定してください。
また,他ノードのTP1/LiNKで,[システムを構成するノード]欄の指定でマルチOpenTP1形態のTP1/LiNKごとに区別したい場合は,ポート番号もあわせて指定してください。
なお,オリジナルのTP1/LiNKにリソースマネジャを接続していた場合,マルチOpenTP1形態のTP1/LiNKにはリソースマネジャの接続は引き継がれません。dcsetupmlコマンド実行後,TP1/LiNKごとに[リソースマネジャ]ウィンドウで接続をしてください。リソースマネジャの接続については,「2.1.3 リソースマネジャの接続」を参照してください。また,セットアップしたTP1/LiNKを自動起動したい場合は,[管理ツール]-[サービス]を使用して設定してください。