分散アプリケーションサーバ TP1/LiNK 使用の手引

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2.2.2 業務で使うフォルダとファイル

OpenTP1管理者が使うフォルダとファイルの一覧を次の表に示します。これらのフォルダとファイルは,すべてTP1/LiNKのフォルダの下に作成されます。

表2-2 OpenTP1管理者が使うフォルダとファイルの一覧

フォルダの名称 フォルダのパス ファイル名
アプリケーション格納フォルダ %DCDIR%\aplib\ 実行形式ファイル名
ユーザサーバ名_sstb.c1
TP1/LiNKの定義ファイル格納フォルダ %DCDIR%\conf\ 各種定義ファイル2
シナリオテンプレート定義ファイル格納フォルダ %DCDIR%\jp1_template\ 各種フォルダ3
リアルタイム取得項目定義テンプレートファイル格納フォルダ %DCDIR%\rts_template\examples\conf\ LiNK_ITM
TP1/LiNKサンプルフォルダ %DCDIR%\sample\ 各種フォルダ3
トランザクション制御用オブジェクト格納フォルダ %DCDIR%\spool\trnrmcmd\userobj\ ファイル名.obj4
RPCトレースフォルダ %DCDIR%\spool\ rpctr1,rpctr2
%DCDIR%\spool\save\rpctrc\ ユーザサーバ名*5
UAPトレースフォルダ %DCDIR%\spool\save\trc\ ユーザサーバ名.nnn6
注※1
TP1/LiNKが作成したスタブのソースファイルを示します。
注※2
各種定義ファイルの内容については,「付録C GUIと定義ファイルの関連」を参照してください。
注※3
各種フォルダの内容については,「5.10 TP1/LiNKのサンプル」を参照してください。
注※4
トランザクション制御用オブジェクトファイル名は,[オブジェクト作成]ダイアログボックスで指定した名称になります。
注※5
*は1または2の数字を示します。
注※6
nnnはプロセスIDを示します。
<この項の構成>
(1) TP1/LiNKを開始する前にファイルを作成するフォルダ
(2) TP1/LiNKの環境設定の定義ファイルが格納してあるフォルダ
(3) シナリオテンプレート定義ファイルが格納してあるフォルダ
(4) リアルタイム取得項目定義テンプレートファイルが格納してあるフォルダ
(5) TP1/LiNKのサンプルが格納してあるフォルダ
(6) アプリケーションプログラムに結合させるファイルを格納するフォルダ
(7) ユーザサーバに関する情報のファイルが作成されるフォルダ

(1) TP1/LiNKを開始する前にファイルを作成するフォルダ

アプリケーション格納フォルダ(%DCDIR%\aplib\)
アプリケーションプログラムの実行形式ファイルを作成して格納するフォルダです。
%DCDIR%\aplib\フォルダには,TP1/LiNKがスタブのソースファイルを自動的に格納します。[SPP環境設定]ダイアログボックスで新規にユーザサーバを作成した場合,または[登録するサービス]欄を変更した場合に,設定した環境に合わせたスタブのソースファイルが生成されます。

(2) TP1/LiNKの環境設定の定義ファイルが格納してあるフォルダ

TP1/LiNKの定義ファイル格納フォルダ(%DCDIR%\conf\)
TP1/LiNKの定義ファイルを格納してあるフォルダです。
TP1/LiNKの定義ファイルには,TP1/LiNK環境設定GUIで設定する項目が反映されます。TP1/LiNK環境設定GUIと定義ファイルの関連については,「付録C GUIと定義ファイルの関連」を参照してください。
なお,バックアップなどの不要なファイルは置かないようにしてください。不要なファイルがあると,共用メモリの自動見積もり結果が不正な値になります。

(3) シナリオテンプレート定義ファイルが格納してあるフォルダ

シナリオテンプレート定義ファイル格納フォルダ(%DCDIR%\jp1_template\)
サンプルシナリオテンプレートを利用するときに使用するフォルダおよびファイルを格納してあるフォルダです。
サンプルシナリオテンプレートの利用については,「5.8.6 サンプルシナリオテンプレートの利用」を,サンプルシナリオテンプレートを利用するときに使用するフォルダおよびファイルについては「5.10.1(2) %DCDIR%\jp1_template\examples\フォルダの内容」を参照してください。

(4) リアルタイム取得項目定義テンプレートファイルが格納してあるフォルダ

リアルタイム取得項目定義テンプレートファイル格納フォルダ(%DCDIR%\rts_template\examples\conf\)
リアルタイム統計情報サービスで使用するリアルタイム取得項目定義テンプレートファイルが格納してあるフォルダです。
リアルタイム取得項目定義テンプレートの利用については,「3.1.5 リアルタイム統計情報サービスの取得項目定義ファイルの設定」を参照してください。

(5) TP1/LiNKのサンプルが格納してあるフォルダ

TP1/LiNKサンプルフォルダ(%DCDIR%\sample\)
アプリケーションプログラムサンプルと,環境設定のサンプルを格納してあるフォルダです。TP1/LiNKのサンプルについては,「5.10 TP1/LiNKのサンプル」を参照してください。

(6) アプリケーションプログラムに結合させるファイルを格納するフォルダ

トランザクション制御用オブジェクト格納フォルダ(%DCDIR%\spool\trnrmcmd\userobj\)
OpenTP1のリソースマネジャに,トランザクション処理でアクセスするユーザサーバに必要なファイル(トランザクション制御用オブジェクトファイル)を格納するフォルダです。

(7) ユーザサーバに関する情報のファイルが作成されるフォルダ

%DCDIR%\spool\save\フォルダには,次に示すファイルが格納されます。

RPCトレースファイル
ユーザサーバがサービスを要求するために使ったリモートプロシジャコールに関する情報が格納されるファイルです。
UAPトレースファイル
異常終了したユーザサーバに関する情報が格納されるファイルです。