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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 クライアント使用の手引 TP1/Client/J編


5.1.1 TP1/Client/J環境定義の一覧

TP1/Client/J環境定義の一覧を,次の表に示します。

表5‒1 TP1/Client/J環境定義の一覧

項番

オペランド

定義内容

指定値

1

dcnamuse

ネームサービスを使用したRPCを使用するかどうかを指定

Y|《N》

2

dcnamport

ネームサービスのポート番号

〈符号なし整数〉((5001〜65535))《10000》

3

dchost

窓口となるTP1/Server

〈文字列〉

4

dcwatchtim

最大応答待ち時間

〈符号なし整数〉((0〜65535))《180》(単位:秒)

5

dccltinquiretime

問い合わせ間隔最大時間

〈符号なし整数〉((0〜1048575))(単位:秒)

6

dcwatchtiminherit

リモートAPI機能を使用したRPCを行う場合に,CUPの最大応答待ち時間をrapサーバ側に引き継ぐかどうかを指定

Y|《N》

7

dcwatchtimrpcinherit

CUPの最大応答待ち時間をTP1/Server側に引き継ぐかどうかを指定

Y|《N》

8

dccltdelay

最大通信遅延時間

〈符号なし整数〉((0〜65535))《0》(単位:秒)

9

dcselint

応答電文監視時間間隔

〈符号なし整数〉((1〜65535))《100》(単位:ミリ秒)

10

dccltextend

TP1/Client/Jの機能拡張レベルの設定を指定

《00000000》|00000001

11

dccache

ネームキャッシュの最大エントリ数

〈符号なし整数〉((2〜256))《8》

12

dchostselect

窓口となるTP1/Serverをランダムに選択するかどうかを指定

Y|《N》

13

dcscddirect

TP1/Serverのネームサービスにサービス情報を問い合わせないで,スケジューラダイレクト機能を使用したRPCを使用するかどうかを指定

Y|《N》

14

dcscdport

スケジュールサービスのポート番号

〈符号なし整数〉((5001〜65535))

15

dcscdloadpriority

サービス要求を受け付けた窓口となるTP1/Serverを優先して負荷分散するかどうかを指定

Y|《N》

16

dcrapdirect

TP1/Serverのネームサービスにサービス情報を問い合わせないで,直接rapリスナーに問い合わせる機能,すなわちリモートAPI機能を使用するかどうかを指定

《Y》|N

17

dcrapport

rapリスナーのポート番号

〈符号なし整数〉((5001〜65535))

18

dcrapautoconnect

CUPとrapサーバとの間の常設コネクションを自動的に確立させるかどうかを指定

Y|《N》

19

dcerrtrace

CUPでエラートレースを取得するかどうかを指定

Y|《N》

20

dcerrtracepath

エラートレースファイル作成ディレクトリ

〈文字列〉

21

dcerrtracesize

エラートレースファイルサイズ

〈符号なし整数〉((4096〜1048576))《4096》(単位:バイト)

22

dcmethodtrace

CUPでメソッドトレースを取得するかどうかを指定

Y|《N》

23

dcmethodtracepath

メソッドトレースファイル作成ディレクトリ

〈文字列〉

24

dcmethodtracesize

メソッドトレースファイルサイズ

〈符号なし整数〉((4096〜1048576))《4096》(単位:バイト)

25

dcuaptrace

CUPでUAPトレースを取得するかどうかを指定

Y|《N》

26

dcuaptracepath

UAPトレースファイル作成ディレクトリ

〈文字列〉

27

dcuaptracesize

UAPトレースファイルサイズ

〈符号なし整数〉((4096〜1048576))《4096》(単位:バイト)

28

dcdatatrace

CUPでデータトレースを取得するかどうかを指定

Y|《N》

29

dcdatatracepath

データトレースファイル作成ディレクトリ

〈文字列〉

30

dcdatatracesize

データトレースファイルサイズ

〈符号なし整数〉((4096〜1048576))《4096》(単位:バイト)

31

dcdatatracemaxsize

データトレースの最大データ長

〈符号なし整数〉((16〜1048576))《128》(単位:バイト)

32

dcclttrstatisitem

トランザクションブランチの統計情報を取得する項目を指定

統計情報項目〔,統計情報項目〕…

33

dcclttroptiitem

複数のユーザサーバで構成されるグローバルトランザクションの性能を向上させるための最適化項目を指定

トランザクション最適化項目〔,トランザクション最適化項目〕…

34

dcclttrwatchtime

トランザクション同期点処理時の最大通信待ち時間

〈符号なし整数〉((1〜65535))(単位:秒)

35

dcclttrrbinfo

トランザクションブランチがロールバックした場合に,ロールバック要因に関する情報をログに取得するかどうかを指定

no|self|remote|all

36

dcclttrlimittime

トランザクションブランチ最大実行可能時間

〈符号なし整数〉((0〜65535))(単位:秒)

37

dcclttrrbrcv

RPC先トランザクションブランチにロールバック指示を送信したあと,ロールバック完了通知を受信するかどうかを指定

Y|N

38

dcclttrrecoverytype

UAP障害時のトランザクション同期点処理方式を指定

type1|type2|type3

39

dcclttrexptm

トランザクションブランチ限界経過時間

〈符号なし整数〉((0〜65535))(単位:秒)

40

dcclttrcputm

トランザクションブランチCPU監視時間

〈符号なし整数〉((0〜65535))(単位:秒)

41

dcclttrexpsp

トランザクションブランチの処理を監視するとき,次の処理時間も監視時間に含むかどうかを指定

Y|N|F

42

dcsndrcvtype

TCP/IP通信機能の使用時に,初期化する環境を指定

DCCLT_ONEWAY_SND|DCCLT_ONEWAY_RCV|DCCLT_SNDRCV

43

dcrcvport

受信用のCUPのポート番号

〈符号なし整数〉((1〜65535))《11000》

44

dcsndhost

接続するMHPが存在するノードのホスト名

〈文字列〉

45

dcsndport

接続するMHPのポート番号

〈符号なし整数〉((1〜65535))《12000》

46

dcsockopenatrcv

TCP/IP通信機能の使用時に,1コネクションで送受信する場合の,受信用ソケットを開設する契機(送信相手からの接続を待ち受け始める契機)を指定

Y|《N》

47

dcweburl

サービス要求先のTP1/WebのURL

〈パス名〉

48

dccltdbgtrcfilecount

デバッグトレースファイルの最大ファイル数

〈符号なし整数〉((0〜256))《0》

49

dccltrpcmaxmsgsize

RPC送受信電文の最大長

〈符号なし整数〉((1〜8))《1》(単位:メガバイト)

50

dcscdhostchange

TP1/Client/J環境定義のdchostオペランドに指定したサービス要求先スケジューラをRPCごとに分散させるかどうかを指定

Y|《N》

51

dccltloadbalance

ネームサーバから得た複数のサービス要求先スケジューラの情報から,負荷レベルが最も低いサービス要求先スケジューラの情報をキャッシュに格納するかどうかを指定

Y|《N》

52

dccltcachetim

キャッシュの有効期限

〈符号なし整数〉((0〜65535))《30》(単位:秒)

53

dccltconnecttimeout

コネクション確立最大監視時間

〈符号なし整数〉((0〜65535))《0》(単位:秒)

54

dccltprftrace

TP1/Client/JをCosminexus Application Server上で動作させた場合に,Cosminexus Application Serverの性能解析トレースを取得するかどうかを指定

《Y》|N

55

dccltprfinfosend

TP1/Serverに対して,ネームサービスを使用したRPC,およびスケジューラダイレクト機能を使用したRPCを行う場合に,OpenTP1の性能検証用トレースに出力する情報としてTP1/Client/J内部で識別情報を付加するかどうかを指定

《Y》|N

56

dccltnammlthost

マルチホームドホスト形態のTP1/Serverに対してネームサービスを使用したRPCを行うかどうかを指定

Y|《N》

57

dccltdatacomp

データ圧縮機能を使用するかどうかを指定

Y|《N》

58

dccltconnectinf

端末識別情報として,DCCM3論理端末の論理端末名称をEBCDIKコードで指定

端末識別情報

59

dcscdmulti

マルチスケジューラ機能を使用するかどうかを指定

Y|《N》

60

dcscdmulticount

マルチスケジューラデーモンのプロセス数

〈符号なし整数〉((1〜4096))《1》

61

dccltcupsndhost

CUPの送信元ホスト

〈文字列〉

62

dccltcuprcvport

サーバからのメッセージを受信するCUPのポート番号

〈符号なし整数〉((5001〜65535))

63

dcclttrcmplmttm

トランザクション完了限界時間

〈符号なし整数〉((0〜65535))(単位:秒)

64

dccltsendbuffsize

TCP/IPの送信バッファサイズ

〈符号なし整数〉((8192〜2147483647))(単位:バイト)

65

dccltrecvbuffsize

TCP/IPの受信バッファサイズ

〈符号なし整数〉((8192〜2147483647))(単位:バイト)

66

dcinquiretimecheck

常設コネクションを使用し,かつオートコネクトモードの場合に,CUP実行プロセスで問い合わせ間隔最大時間を監視するかどうかを指定

《Y》|N

67

dcnotifyreshost

サービス要求元が応答電文を受信するために使用するIPアドレスを通知するかどうかを指定

Y|《N》

68

dcresponsehost

サービス要求元が応答電文を受信するために使用するIPアドレスを通知する場合のホスト名

〈文字列〉