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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 クライアント使用の手引 TP1/Client/J編


2.6.2 TP1/Webへのサービス要求

TP1/Webへのサービス要求は,rpcCallメソッドを呼び出すことで行われます。

TP1/WebのJava to SPPゲートウェイ機能(DC_JGW機能)を使用する場合は,TP1/Webが,rpcCallメソッドで送信されたメッセージを基に,バックエンドのOpenTP1上のSPPに対してサービス要求を行います。OpenTP1のSPPから応答されたメッセージはTP1/WebからHTTPプロトコルで応答します。

TP1/WebのJava to ユーザサービス機能(DC_JUSR機能)を使用する場合は,TP1/Web上で動作しているユーザサービスを呼び出せます。TP1/Web上で動作しているユーザサービスでは,ユーザが自由に処理を記述できます。応答はTP1/WebがHTTPプロトコルで返します。

TP1/Client/Jが提供するTP1/Web接続機能を使用する場合のサービス要求の形態には,同期応答型および連鎖型の2種類があります。ただし,連鎖型はTP1/Webのスタティックセションスケジュール機能を使用し,DC_JGW機能を使用した場合にだけ使用できます。

同期応答型および連鎖型の詳細については,「2.2.3 RPCの形態」を参照してください。

〈この項の構成〉

(1) 同期応答型

TP1/Client/Jを使用したCUP(Javaアプレット)からTP1/Webに問い合わせメッセージを送信し,応答メッセージを受け取る形態です。同期応答型RPCでは,CUPがTP1/Webからの応答を受け取るまで,それに引き続く処理は待たされます。

(2) 連鎖型

TP1/Client/Jを使用したCUP(Javaアプレット)からTP1/Webに問い合わせメッセージを送信し,応答メッセージを受け取る形態です。連鎖型RPCでは,CUPがTP1/Webからの応答を受け取るまで,それに引き続く処理は待たされます。連鎖型RPCを使用する場合は,TP1/Webの設定がスタティックセションスケジュール機能で,かつ,openConnectionメソッドで要求したTP1/WebのサービスセットはDC_JGWでなければなりません。