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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 クライアント使用の手引 TP1/Client/J編


2.5.2 一方通知連続受信機能の処理の流れ

一方通知連続受信機能を使用すると,openNotificationメソッドを実行してからcloseNotificationメソッドを実行するまでの間は,サーバ側からの一方通知メッセージを連続して受信できます。この機能を利用すると,クライアント側がサーバ側から送信される一方通知メッセージを受信できる状態になっていない場合にサーバ側から一方通知メッセージを送信しても,エラーリターンしません。その場合は,クライアント側が一方通知メッセージを受信するacceptNotificationChainedメソッドを実行した時点で,待ち受けキューからメッセージを取り出すことができます。

一方通知連続受信機能の処理の流れを次の図に示します。

図2‒27 一方通知連続受信機能の処理の流れ

[図データ]

  1. 一方通知メッセージが送られてくるのを待ちます。

  2. TP1/Serverが起動し,クライアント業務が実行できる状態になったことを,一方通知メッセージを送信して通知します。サーバからの一方通知メッセージは,TCP/IPの待ち受けキューに格納されます。

  3. TCP/IPの待ち受けキューに一方通知メッセージが届いたため,一方通知メッセージを取り出して,CUPに制御を戻します。

  4. acceptNotificationChainedメソッドの発行時に,TCP/IPの待ち受けキューにサーバからの一方通知メッセージが届いていたため,一方通知メッセージを取り出してCUPに制御を戻します。