1.3.1 インストール
- 〈この項の構成〉
(1) 提供媒体および提供形態
TP1/Client/Jは,複数のプラットフォームに対応するため,JolietフォーマットのCD-ROMで提供しています。PC以外のマシンにインストールする場合は,一度PCにインストールしたあと,インストールしたいマシンにバイナリモードでファイル転送するなどしてインストールしてください。
なお,TP1/Client/Jのファイルはロングファイルネーム形式で格納されています。そのため,ファイル転送元のPCのOSは,ロングファイルネーム形式を識別できる必要があります。
TP1/Client/Jのファイルは,大きく分けて次の表に示す二つのディレクトリに格納されています。
格納ディレクトリ |
TP1/Client/Jのファイル |
説明 |
---|---|---|
LIB |
TP1Client.jar |
TP1/Client/Jのクラスライブラリが,jar形式で格納されています。 |
SAMPLES |
AppletSample.html |
TP1/Client/Jを使用するアプレット,アプリケーション,およびサーブレットのサンプルソースが格納されています。 |
AppletSample.java |
||
ApplicationSample.java |
||
betran.ini |
||
ServletSample.java |
(2) クラスライブラリファイルのインストール先
クラスライブラリファイルのインストール先について説明します。
- Javaアプレット開発時およびJavaアプレット実行時
-
任意のディレクトリにTP1Client.jarファイルを格納し,HTMLのappletタグで指定してください。
- Javaアプリケーション実行時
-
JDKを使用する場合,任意のディレクトリにTP1Client.jarファイルを格納し,環境変数CLASSPATHを設定します。
- Javaサーブレット実行時
-
使用するJavaサーブレットの仕様に従って,TP1Client.jarファイルを格納してください。
(3) ファイルアクセス権限の設定
TP1/Client/Jでアクセスするファイルとそのファイルに必要なアクセス権限を次の表に示します。
ファイル種別 |
アクセス種別 |
格納場所 |
---|---|---|
TP1/Client/Jクラスライブラリ |
読み取り |
任意 |
TP1/Client/J環境定義 |
読み取り |
任意 |
UAPトレースファイル |
書き込み |
TP1/Client/J環境定義のdcuaptracepathオペランド,またはsetUapTraceModeメソッドのpath引数で指定したディレクトリ |
データトレースファイル |
書き込み |
TP1/Client/J環境定義のdcdatatracepathオペランド,またはsetDataTraceModeメソッドのpath引数で指定したディレクトリ |
メソッドトレースファイル |
書き込み |
TP1/Client/J環境定義のdcmethodtracepathオペランド,またはsetMethodTraceModeメソッドのpath引数で指定したディレクトリ |
エラートレースファイル |
書き込み |
TP1/Client/J環境定義のdcerrtracepathオペランド,またはsetErrorTraceModeメソッドのpath引数で指定したディレクトリ |
デバッグトレースファイル |
書き込み |
Java VM実行ユーザのホームディレクトリ下のTP1clientJディレクトリ |
TP1/Client/Jを使用するクライアントプログラムを動作させるJava VMでセキュリティマネジャを適用する場合,TP1/Client/Jのクラスライブラリがこれらファイルにアクセスできるよう,適切なパーミッションをセキュリティポリシファイルに記述してください。Javaサーブレット,またはEJBの場合,これらコンテナを実装しているアプリケーションサーバ製品で,セキュリティの制約のためデフォルトでセキュリティマネジャを使用していることがあります。使用するアプリケーションサーバの仕様をご確認の上,適切に設定してください。
(4) バージョンアップおよび修正版のインストール手順
バージョンアップおよび修正版のインストール手順について説明します。
TP1/Client/Jが提供している実行環境に必要なファイルは,TP1Client.jarファイルだけです。
入れ替え先のTP1Client.jarファイルを使用しているCUPが動作していない状態で,次の手順でファイルを入れ替え,Java VMに認識させてください。
なお,入れ替えの場合,CUPのリコンパイルが必要になりますが,修正版の場合,CUPのリコンパイルは不要です。
-
PCにCD-ROMをセットする。
CD-ROMの「LIB」ディレクトリ下にTP1Client.jarファイルが格納されています。
-
CD-ROM上のTP1Client.jarファイルを任意のディレクトリにコピーする。
PC以外のマシンにインストールする場合は,次のどちらかの方法でインストールしてください。
-
一度PCにインストールしたあと,インストールしたいマシンにバイナリモードでファイル転送する。
-
インストールしたいマシンにCD-ROMをセットし,マウント後,任意のディレクトリにコピーする。
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-
TP1/Client/Jを動作させるプログラムから見て,TP1Client.jarに読み取り権限がなければ,読み取り権限を付与する。
(5) JDKのバージョンアップ(update版含む)に伴うCUPのリコンパイル
JDKをバージョンアップ(update版含む)する場合,CUPのリコンパイル有無についてはJDKのドキュメントもしくは,製造元に確認してください。