通信先を指定したRPCを使用すると,サービス要求を実行するサーバ(通信先のOpenTP1ノード)を明示的に指定できます。
通信先を指定したRPCを使用した場合,サービス要求を実行するサーバに指定した通信先のOpenTP1ノードでサービス要求が実行されます。指定したOpenTP1ノードが停止,または閉塞しているときでも,他OpenTP1ノードへの転送は行われません。また,ノード間負荷バランス機能は使用できません。
通信先を指定したRPCを使用するには,rpcCallToメソッドを呼び出します。rpcCallToメソッドは,DCRpcBindTblオブジェクトに格納されたホスト名にあるTP1/Serverのスケジュールサービスに対して直接サービス要求を実行します。
なお,この機能はリモートAPI機能を使用したRPCとの併用はできません。
通信先指定RPCを使用した場合のサービス要求の流れを次の図に示します。
図2-9 通信先指定RPCを使用したサービス要求の流れ
なお,この機能の使用時は,ソケット受信型SPPに対してRPCを発行できません。また,TP1/Client/J環境定義のdccltrpcmaxmsgsizeオペランドを指定してこの機能を使用した場合,通信先のTP1/Serverノードでエラーが発生することがあります。