2.11.1 トレースファイルの出力内容

トレースファイルに指定できるオプションと出力ファイル名を次の表に示します。

表2-8 トレースファイルのオプションとファイル名

トレースファイルオプションファイル出力先指定方法出力ファイル名
UAPトレース
  • ファイル出力ディレクトリ
  • トレースファイルのサイズ
setUapTraceModeメソッドのTrcPath引数,またはdcuaptracepathオペランドDCUAP1.TRC
DCUAP2.TRC
データトレース
  • ファイル出力ディレクトリ
  • トレースファイルのサイズ
  • データの最大サイズ
setDataTraceModeメソッドのTrcPath引数,またはdcdatatracepathオペランドDCDAT1.TRC
DCDAT2.TRC
エラートレース
  • ファイル出力ディレクトリ
  • トレースファイルのサイズ
setErrorTraceModeメソッドのTrcPath引数,またはdcerrtracepathオペランドDCERR1.TRC
DCERR2.TRC
メソッドトレース
  • ファイル出力ディレクトリ
  • トレースファイルのサイズ
setMethodTraceModeメソッドのTrcPath引数,またはdcmethodtracepathオペランドDCMTD1.TRC
DCMTD2.TRC

指定したディレクトリがない場合,および指定したディレクトリに書き込み権限がない場合は,トレースファイルを出力できません。指定したファイル出力先ディレクトリに出力ファイル名のファイルがない場合は,該当するディレクトリにトレースファイルを作成します。ファイルへの書き込みは追加モードで実行されます。二つのトレースファイルはラウンドロビン方式で使用されます。指定したトレースファイルのサイズを超えた書き込みが発生すると,ファイルの切り替えを行い,次のファイルの先頭から書き込みを再開します。

複数のCUPのトレースファイルの出力先に同じディレクトリ指定すると,複数のCUPのトレース情報が混在し,トラブルシュートが困難になるため,トレースファイル出力先ディレクトリはそれぞれのCUPで別々にすることをお勧めします。また,一つのトレースデータの出力サイズによっては指定したトレースファイルのサイズよりファイルサイズが大きくなる場合があります。