常設コネクションを確立するには,openConnectionメソッドを呼び出します。接続要求先のrapサーバの位置は,openConnectionメソッドの引数で指定するか,TP1/Client/J環境定義のdchostオペランド,およびdcrapportオペランドで指定します。ただし,CUPとrapリスナー,rapサーバの間にファイアウォールがある場合は,rapサーバの代わりにファイアウォールの位置を指定してください。
openConnectionメソッドが例外を返した場合は,常設コネクションは確立されていません。
TP1/Client/Jが同時に確立できる常設コネクションは,1CUPで1コネクションだけです。TP1/Client/Jの常設コネクションには,管理方式によって次の二つのモードがあります。
非オートコネクトモードを使用するか,オートコネクトモードを使用するかはTP1/Client/J環境定義のdcrapautoconnectオペランドで指定するか,またはsetRpcextendメソッドで指定します。
closeConnectionメソッドを呼び出して常設コネクションを解放するまで,メッセージの送受信には常設コネクションが使用されます。ただし,何らかの障害が発生した場合,常設コネクションは解放されます。
常設コネクションの確立・解放処理を次の図に示します。
図2-1 常設コネクションの確立・解放処理