2.8 TCP/IPコネクションの確立の監視機能

TCP/IPコネクションの確立の監視機能では,データ送信時のTCP/IPコネクションの確立処理に対する最大監視時間を指定し,コネクションの確立処理を監視できます。

コネクションの確立処理には,TP1/Client/JのAPI内部のJavaAPIであるjava.net.Socket.connectメソッド(以降「connectメソッド」と呼びます)が使用されます。connectメソッドのタイムアウト監視時間は,各プラットフォームで固有となっています。TP1/Client/J環境定義でコネクション確立処理に対する最大監視時間を指定してコネクションの確立処理を監視すると,プラットフォーム固有のconnectメソッドのタイムアウト監視時間よりも短い時間でTP1/Client/JのAPIをエラーリターンさせることができます。connectメソッドでのコネクション確立処理に対する最大監視時間は,TP1/Client/J環境定義のdccltconnecttimeoutオペランドで指定します。

<この節の構成>
2.8.1 内部でconnectメソッドを使用するAPI
2.8.2 connectメソッドがタイムアウトした場合の例外