2.6.4 TP1/Webと連携したRPC機能

TP1/Client/Jから利用できるTP1/Webのサービスセットを次に示します。

各サービスセットの詳細については,マニュアル「TP1/Web 使用の手引」を参照してください。

TP1/Webと連携したRPC機能のサービス要求の流れを図2-25~図2-29に示します。

図2-25 dcrapautoconnect=Yを指定した場合の連携

[図データ]

dcrapautoconnect=Yを指定した場合,次のような流れになります。

  1. TP1/Client/Jが提供するTP1Clientクラスのインスタンスを作成する。
  2. rpcOpenメソッドを呼び出してCUPのRPC環境を初期化する。
  3. rpcCallメソッドを呼び出して該当するSPPにサービス要求を行う。
    rpcCallメソッド内部では,次のように処理される。
    dcrapautoconnect=Yなので,まずdcweburlオペランドに定義されたTP1/WebのCGIプロセスに対してセションを開始する。次に,サービス要求メッセージを送信する。
  4. rpcCloseメソッドを呼び出してRPC環境を解放する(セションを終了する)。

    図2-26 dcrapautoconnect=Nを指定し,dcweburlオペランドを定義した場合の連携

    [図データ]

dcrapautoconnect=Nを指定し,dcweburlオペランドを定義した場合,次のような流れになります。

  1. TP1/Client/Jが提供するTP1Clientクラスのインスタンスを作成する。
  2. rpcOpenメソッドを呼び出してCUPのRPC環境を初期化する。
  3. 引数なしのopenConnectionメソッドを呼び出してdcweburlで定義されたTP1/WebのCGIプロセスに対してセションを開始する。
  4. rpcCallメソッドを呼び出して該当するSPPにサービス要求を行う。
  5. rpcCloseメソッドを呼び出してRPC環境を解放する(セションを終了する)。

    図2-27 URLを指定したopenConnectionメソッドを使用する場合の連携

    [図データ]

URLを指定したopenConnectionメソッドを使用する場合,次のような流れになります。

  1. TP1/Client/Jが提供するTP1Clientクラスのインスタンスを作成する。
  2. URLを指定したopenConnectionメソッドを呼び出してTP1/WebのCGIプロセスに対してセションを開始する。
  3. rpcCallメソッドを呼び出して該当するSPPにサービス要求を行う。
  4. rpcCloseメソッドを呼び出してRPC環境を解放する(セションを終了する)。

    図2-28 DC_JGWサービスセットを使用した場合にサービスが実行される流れ

    [図データ]

    図2-29 DC_JUSRサービスセットを使用した場合にサービスが実行される流れ

    [図データ]