MHPから送信されたメッセージをCUPで受信できます。これをメッセージの一方受信といいます。
CUPは,cltReceiveメソッドを実行して,MHPからのメッセージをTCP/IPプロトコルを使用して受信します。
TCP/IPプロトコルでは,一つのメッセージを複数のパケットに分割したり,複数のメッセージを一つのパケットに詰め込んだりします。そのため,受信したメッセージの切れ目は,ユーザが指定するメッセージ長で判断します。ユーザはメッセージ長を含めた固定長のヘッダを最初に受信し,ヘッダに含まれているメッセージ長を指定して実際のメッセージを受信してください。
指定したメッセージ長よりも短いメッセージを受信した場合,TP1/Client/Jは,メッセージが分割されているものとみなし,指定した長さ分のメッセージを受信するまで,CUPに制御を戻しません。タイムアウトやエラーが発生したときに,指定した長さ分のメッセージに満たない場合でも,その時点までのメッセージを受信できます。ただし,それ以降のメッセージの組み立ては,ユーザの責任で行ってください。
メッセージを一方受信するには,あらかじめ,TP1/Client/J環境定義で次に示す指定をしておく必要があります。
メッセージの一方受信を,次の図に示します。
図2-19 メッセージの一方受信
障害発生時のメッセージの一方受信を,次の図に示します。
図2-20 メッセージの一方受信(障害発生時)