通常,メソッドの監視時間はTP1/Client/J環境定義で設定します。しかし,TP1/Client/J環境定義の設定では,すべてのメソッドで同じ時間を使用するため,TP1/Server側で時間の掛かる処理がある場合,その時間の最大値を指定する必要があります。そのため,処理に合わせた実行時間の調整ができません。
この問題を解決するため,TP1/Client/Jでは,動的にメソッドの監視時間を調整するメソッドを提供しています。なお,これらのメソッドを実行すると引数で指定された値が実行時の値として設定され,TP1Clientクラスのインスタンスが存在する間(rpcCloseメソッドが呼び出されるまで),またはメソッドが新たに指定し直されるまでの間,有効です。メソッドの詳細については「4. TP1/Client/Jで使用するクラス」を参照してください。
時間監視の調整には,setDcwatchtim,setDccltinquiretime,およびsetDccltdelayの三つのメソッドを使用します。それぞれのメソッドで指定できる時間監視を示します。