TP1/Client/Jでは,CUPとTP1/Server間に常設コネクションを確立して,CUPが発行したAPIを,TP1/Server側に転送してTP1/Server側のプロセスで実行できます。このような機能をリモートAPI機能といいます。リモートAPI機能を使うと,ファイアウォールの内側にあるUAPに対しても,サービスを要求できます。ただし,Javaアプレットの場合は,Javaのセキュリティの制約のため,そのJavaアプレットが属するWWWサーバ上のTP1/Serverで起動しているrapサーバとのコネクションしか確立できません。Javaアプレットが属するWWWサーバ上のTP1/Server以外で起動しているrapサーバとコネクションを確立しようとすると,セキュリティマネジャがSecurityExceptionを返します。なお,リモートAPI機能を使用したRPCは,TP1/Serverのほかに,DCCM3およびTMS-4V/SPを使用できます。
リモートAPI機能を使用したサービス要求の流れを次の図に示します。
図2-5 リモートAPI機能を使用したサービス要求の流れ