4.8.2 tpfree − 型付きバッファの解放
- 〈この項の構成〉
(1) 形式
(a) TP1/Client/Wの場合
#include <dcvxatmi.h> void tpfree(char *ptr)
(b) TP1/Client/Pの場合
#include <dcvxatmi.h> void tpfree(char CLTFAR *ptr)
(2) 機能
tpallocで割り当てた型付きのバッファを解放します。
tpfree関数は,呼び出し元にはリターン値を返しません。関数はvoid型で指定します。
引数ptrにNULLが指定された場合は,解放処理はしません。ptrに指定された値が型付きバッファへのポインタでない場合,またはtpfree関数ですでに解放されていた場合は,tpfree関数の処理結果は保証されません。
情報を要求するためのバッファ型,またはデータと結び付いているバッファ型は,バッファの解放と同時にそれらの付加情報も削除されます。tpfree関数はバッファが解放される前に,付加情報の結び付きを削除します。付加情報の削除方法は,TP1/ClientおよびTP1/Server Baseのコミュニケーションリソースマネジャ(CRM)で定義します。
いったんtpfree関数がリターンしたあとに,ptrに指定されていた引数を,新たな引数としてXATMIインタフェースの関数に渡したり,参照したりすることはできません。
(3) UAPで値を設定する引数
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ptr
tpalloc関数で割り当てたバッファへのポインタを指定します。
(4) 注意事項
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tpfree関数は,C言語のmalloc関数,realloc関数,free関数と一緒に使用できません。
例:malloc関数で割り当てたバッファをtpfree関数で解放する など
上記の関数を一緒に使用した場合,システムの動作は保証できません。