4.3.5 dc_rpc_set_watch_time_s − サービス応答待ち時間の更新
- 〈この項の構成〉
(1) 形式
(a) _s付き関数の場合
#include <dcvrpc.h> DCLONG dc_rpc_set_watch_time_s(DCCLT_ID cltid, DCLONG var)
(b) _s無し関数の場合
#include <dcvrpc.h> DCLONG dc_rpc_set_watch_time(DCLONG var)
(2) 機能
サービス要求の応答待ち時間を変更します。この関数を使用した場合,以降のdc_rpc_call_s関数では,この関数で指定したサービス要求の応答待ち時間が使用されます。この関数で指定した値は,dc_rpc_close_s関数を実行するまで有効です。ただし,この関数は,クライアント環境定義DCWATCHTIMに指定した値を変更しません。
dc_rpc_set_watch_time_s関数で値を変更する前にdc_rpc_get_watch_time_s関数を実行して,変更前の値を記録しておく必要があります。
(3) UAPで値を設定する引数
-
cltid
dc_clt_cltin_s関数で受け取ったクライアントIDを指定します。
-
var
変更後のサービス応答待ち時間を設定します。1から65535の範囲で設定します。無制限に待ち続ける場合は,0を設定します。
(4) リターン値
リターン値 |
数値 (10進数) |
意味 |
---|---|---|
DC_OK |
0 |
正常終了しました。 |
DCRPCER_INVALID_ARGS |
-2401 |
varに設定した値が間違っています。 |
DCRPCER_PROTO |
-2402 |
dc_rpc_open_s関数が実行されていません。 |
DCRPCER_NO_BUFS |
-2404 |
メモリ不足が発生しました。 |
DCRPCER_INVALID_CLTID |
-2544 |
cltidに指定したクライアントIDは,dc_clt_cltin_s関数で受け取ったクライアントIDと異なっています。 |