2.14.2 受信ポート固定機能を使用する場合
RPCへの応答通信で許可する受信ポートを,クライアント環境定義DCCLTCUPRCVPORTで指定したポートとし,それ以外はフィルタリング対象にします。このため,不正なサービス要求に対するTP1/Serverからの応答通信を,ファイアウォールでフィルタリングできます。
受信ポート固定機能を使用する場合について,スケジューラダイレクト機能を使用したRPCを例に,次の図に示します。
なお,受信ポート固定機能は,次の場合には適用されません。
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TCP/IP通信機能を使用する場合
クライアント環境定義DCRCVPORTに指定された受信ポートを使用します。
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サーバからの一方通知受信機能を使用する場合
dc_clt_accept_notification_s関数,またはdc_clt_open_notification_s関数の引数に指定された受信ポートを使用します。
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rapサーバとの通信をする場合
TP1/Clientから確立したコネクションを使用して送受信します。受信ポート固定機能を使用しなくても,安全にファイアウォールを通過させられます。