2.3.15 同期応答型RPCタイムアウト時のサーバ負荷軽減
TP1/ClientのCUPからdc_rpc_call_s関数を実行すると,TP1/Serverではサービス要求を受け付けます。
この要求はSPPの実行待ち時間,実行時間,通信障害などによって,遅れるおそれがあるため,TP1/Client側では応答待ち時間に上限を設けることで異常を監視しています。
一方TP1/Server側では,TP1/Clientの最大応答待ち時間を認識していないため,TP1/Client側ではタイムアウトを検出していても,TP1/Server側はサービスを処理し続けている場合があります。
同期応答型RPCタイムアウト時のサーバ負荷軽減機能を使用すると,TP1/Server側では上記のような不要な処理を軽減できます。
同期応答型RPCタイムアウト時のサーバ負荷軽減機能を使用するかどうかは,クライアント環境定義DCWATCHTIMRPCINHERITで指定します。
この機能は,サービス要求先のTP1/Server Baseが03-05以降の場合に使用できます。
同期応答型RPCタイムアウト時のサーバ負荷軽減機能の処理概要を次の図に示します。