1.1 クライアント機能の特長
OpenTP1のクライアント機能(TP1/Client)を使用すると,ワークステーション(WS),またはパーソナルコンピュータ(PC)からOpenTP1のサーバUAPへ,リモートプロシジャコールでサービスを要求できます。WS,またはPC側のサービスを要求するプログラムをCUPといいます。CUPがサービスを要求できるサーバUAPは,OpenTP1のサービス提供プログラム(SPP)です。また,TCP/IP通信機能を使用して,CUPとMHPとの間でメッセージの送受信をすることもできます。
TP1/Clientを使用すると,CUPが起動したSPPからトランザクションを起動することもできます。そのため,LAN上のWSやPCをクライアントとする分散OLTP環境を構築できます。
なお,このマニュアルでは,WS,PCに固有のTP1/Clientについて説明するときには,それぞれ,TP1/Client/W,TP1/Client/Pと記載します。
また,TP1/Server BaseとTP1/LiNKの総称として,TP1/Serverと記載します。
TP1/ServerとTP1/Clientの関係を次の図に示します。