8.2.4 TP1/Client/Pの設定方法
クライアント環境定義は,クライアント環境定義ファイルで定義します。
betran.iniという名称のファイルをクライアント環境定義ファイルとしてWindowsディレクトリ配下(%WINDIR%)に作成します。そのファイル中に「8.2.2 TP1/Client/Pの形式」で示す形式でクライアント環境定義を定義します。また,任意のファイルを作成し,そのファイルをクライアント環境定義ファイルとして使用できます。この場合,次に示す関数の引数defpathに,絶対パス名,または相対パス名で指定し,定義を読み込みます。
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dc_clt_cltin_s関数
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dc_clt_accept_notification_s関数
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dc_clt_cancel_notification_s関数
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dc_clt_open_notification_s関数
クライアント環境定義は,betran.iniファイル,および任意のクライアント環境定義ファイルどちらのファイルに指定しても有効です。両方のファイルに同じ定義を異なる値で指定した場合は,クライアント環境定義ファイルに指定した値が有効となります。betran.iniファイル,および任意のクライアント環境定義ファイルのどちらにも指定がない定義は,デフォルト値で動作します。
同一マシンでCUPを複数実行する場合,CUPごとにクライアント環境定義ファイルを作成してください。次に示すクライアント環境定義は,CUPごとに異なる値を指定する必要があります。
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DCRCVPORT
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DCCLTCUPRCVPORT
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DCTRCPATH
マルチスレッドで動作するCUPでスレッドごとにクライアント環境定義を変更したい場合,スレッドごとにクライアント環境定義ファイルを作成してください。各スレッドで発行する定義ファイルを読み込む関数の引数defpathに指定するパス名を変更してください。