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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 クライアント使用の手引 TP1/Client/W,TP1/Client/P編


4.1 関数を使用するときの注意事項

関数を使用するときの注意事項を次に示します。

●マルチスレッド環境でも動作する,_s付き関数をご使用になられることをお勧めします。ただし,ご使用されるTP1/Clientのプログラムプロダクトによっては,_s付き関数をサポートしていない場合がありますので,「リリースノート」でご確認ください。

●TP1/Client/Wの場合,CLTFARポインタは不要です(ただし,指定しても問題ありません)。また,TP1/Client/Pの場合,CLTFARポインタは必須です。CLTFARポインタの動作は,dcvclt.hに定義されています。

●TP1/Client/Pの_s無し関数の場合,CLTFARポインタを指定しても,farポインタを指定しても,問題ありません。

●_s付き関数と_s無し関数では,引数の数が異なります。マルチスレッド環境で動作させる場合は,_s付き関数を使う必要があります。この環境で_s無し関数を使うと,マルチスレッド環境では正しく動作しませんのでご注意ください。なお,文字コード変換機能で提供する関数は,_s無し関数しかありませんが,これらの関数はマルチスレッド環境でも正しく動作します。