2.11.6 トラブルシュート機能を使用するときの注意事項
トレース編集出力コマンド(cltdumpコマンド,またはcltdmp32コマンド)は,トレースを出力したTP1/Clientのバージョンと同じバージョンのコマンドの使用をお勧めします。異なるバージョンのコマンドを使用した場合,正しく編集されないことがあります。
正しい情報をファイル(エラーログおよび各種トレース)に出力するために,次の点に注意してください。
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ファイルを出力するCUPが動作中は,ファイルの移動および削除は行わないでください。
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複数のCUPのトレースファイルの出力先に同じディレクトリを指定すると,次のような影響があるためプロセス単位,またはスレッド単位でトレースファイルの出力先を分けてください。
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RPCスループットが劣化するおそれがあります。
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複数のCUPのトレース情報が混在し,トラブルシュートが困難になります。
表2‒10 ファイルサイズを指定するクライアント環境定義と出力されるファイル名 クライアント環境定義
ファイル名
DCTRCERR
dcerr1.trc
dcerr2.trc
DCTRCUAP
dcuap1.trc
dcuap2.trc
DCTRCSOC
dcsoc1.trc
dcsoc2.trc
DCTRCMDL
dcmdl1.trc
dcmdl2.trc
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なお,ファイルの出力先は,クライアント環境定義DCTRCPATHに指定したディレクトリです。指定を省略した場合は,カレントディレクトリ(CUP実行ディレクトリ)です。