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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 クライアント使用の手引 TP1/Client/W,TP1/Client/P編


2.11.3 ソケットトレース機能

TP1/Clientは,ソケットトレースとして通信に関する情報をファイルに出力します。なお,ソケットトレースの出力内容は,公開しておりませんが,保守員が障害調査資料として使用する場合がありますので,保守員の指示に従ってください。

ソケットトレースは,通常カレントディレクトリ(CUP実行ディレクトリ)に出力されますが,クライアント環境定義DCTRCPATHに出力先を指定すれば,指定したディレクトリに出力されます。指定したディレクトリが存在しない場合,ソケットトレースは出力されません。

ソケットトレース機能を使用するかどうかは,クライアント環境定義DCTRCSOCの指定に従います。ファイルサイズについては,クライアント環境定義DCTRCSOCの指定に従います。データサイズについては,クライアント環境定義DCTRCSOCSIZEの指定に従います。ソケットトレースを出力する指定にすると,二つのファイル(dcsoc1.trc,dcsoc2.trc)が作成されます。なお,出力する情報がない場合,ファイルは作成されません。

出力されるファイルの切り替えは,ラウンドロビン方式で行われて,時系列に出力されます。そのため,古い情報はファイル単位で消去されます。また,指定したファイルサイズを超えた書き込みが発生すると,ファイルは切り替わります。書き込みを実行する時点で指定したファイルサイズを超えていなければ,その情報は出力されます。このため,指定したファイルサイズよりも大きくなる場合もあります。

ソケットトレースは,バイナリ形式で出力されます。このため,トレース編集コマンド(cltdumpコマンド,またはcltdmp32コマンド)を使用して,テキスト形式に編集する必要があります。