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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 クライアント使用の手引 TP1/Client/W,TP1/Client/P編


2.11.1 エラーログ機能

エラーログには,メッセージが出力されます。関数のリターン値だけではエラーの原因を特定できず,エラーを取り除けない場合があります。そのような場合にエラーログを見ると,エラーの原因を特定できるメッセージが出力されていることがあります。

エラーログは,通常カレントディレクトリ(CUP実行ディレクトリ)に出力されますが,クライアント環境定義DCTRCPATHを指定すると,DCTRCPATHに指定したディレクトリに出力されます。指定したディレクトリが存在しない場合,エラーログは出力されません。

エラーログ機能を使用するかどうかは,クライアント環境定義DCTRCERRの指定に従います。DCTRCERRの指定を省略するか,またはエラーログを出力する指定にすると,二つのファイル(dcerr1.trc,dcerr2.trc)が作成されます。なお,出力する情報がない場合,ファイルは作成されません。

二つのファイルは,ラウンドロビン方式で切り替えられて時系列に出力されます。そのため,古い情報はファイル単位で消去されます。また,クライアント環境定義DCTRCERRに指定したファイルサイズを超える書き込みが発生すると,ファイルは切り替えられます。ただし,書き込みを開始する時点で,指定したファイルサイズを超えていなければ,その情報は出力されます。そのため,実際のファイルサイズは,指定したファイルサイズよりも大きくなる場合があります。

なお,ファイルの先頭に出力される文字列は保守情報です。