2.8.2 コードマッピングテーブルを使用する場合
コードマッピングテーブルを使用するコード変換では,CommuniNetと連携して,外字コードなどを特定のコードの文字列に変換します。変換の種類は,コードマッピングテーブルを使用しない場合と同様です。
変換対象となるコードがコードマッピングテーブルにない場合は,コードマッピングテーブルを使用しない場合と同様に処理を行います。ただし,不正コードを検出した場合,エラーとなります。
- 〈この項の構成〉
(1) 適用範囲
文字コード変換機能を使用する場合,CommuniNetでのコード変換対象となっている文字コードが変換できます。
(2) 使用方法
この機能を使用する場合,次に示す順序で関数発行,および呼び出しを実行してください。
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文字コード変換の開始
dc_clt_codeconv_open()
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文字コード変換の実行(複数回の実行可能)
dc_clt_codeconv_exec()
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文字コード変換の終了
dc_clt_codeconv_close()
文字コード変換の実行(dc_clt_codeconv_exec())は,いったん文字コード変換の開始(dc_clt_codeconv_open())をすれば,文字コード変換の終了(dc_clt_codeconv_close())を行うまで,複数回実行できます。
(3) コードマッピングテーブルを使用するときの注意事項
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この機能を使用する場合は,CommuniNetのコードマッピングテーブルが必要です。CommuniNetのコードマッピングユティリティで,コードマッピングテーブルを作成してから,この機能を使用してください。
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CommuniNetインストール後,一度もCommuniNetコードマッピングユティリティで保存されていないコードマッピングテーブルは,使用できません。この機能を使用する前に,CommuniNetコードマッピングユティリティでコードマッピングテーブルを保存してください。
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CommuniNetのコードマッピングテーブルのファイル名は,必ずCMAPEX.TBLとし,この機能を使用する前にWindowsのディレクトリ下に格納してください。
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この機能を使用している途中で,CommuniNetのコードマッピングユティリティによって,コードマッピングテーブルの内容を変更しても,文字コード変換機能の処理には反映されません。
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この機能では,エラーログ,およびUAPトレースの情報は取得しません。
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文字コード変換の開始(dc_clt_codeconv_open()またはCBLDCUTL('CNVOPN '))は,1回だけ発行して,文字コード変換の実行(dc_clt_codeconv_exec()またはCBLDCUTL('CNVEXEC '))をしてください。メモリ不足となるおそれがあるため,文字コード変換の開始は複数回発行しないでください。複数回発行した場合は,発行した回数分,文字コード変換の終了(dc_clt_codeconv_close()またはCBLDCUTL('CNVCLS '))を発行してください。