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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 クライアント使用の手引 TP1/Client/W,TP1/Client/P編


2.4.6 障害発生時のトランザクションの同期点を検証する方法

CUPから開始したトランザクションで障害が発生した場合,そのトランザクションブランチがコミットされたかどうかを検証できます。この場合,トランザクション開始後に,必ずdc_clt_get_trnid_s関数を実行して現在のトランザクショングローバル識別子,およびトランザクションブランチ識別子を取得しておく必要があります。

CUPで取得しておいたトランザクショングローバル識別子と,サーバ側のメッセージログファイルに出力されるトランザクションの結果を突き合わせることによって,CUPから開始したトランザクションがコミットされたかどうか検証できます。

メッセージログファイルの内容は,logcatコマンドで表示できます。logcatコマンドについては,マニュアル「OpenTP1 運用と操作」を参照してください。

障害発生時のトランザクションの同期点を検証する方法を次の図に示します。

図2‒17 障害発生時のトランザクションの同期点を検証する方法

[図データ]