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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 クライアント使用の手引 TP1/Client/W,TP1/Client/P編


2.4.1 トランザクションの開始と同期点取得

CUPからdc_trn_begin_s関数を実行して,トランザクションを開始します。

dc_trn_begin_s関数を実行してから,同期点取得(コミット)までが,グローバルトランザクションの範囲となります。dc_trn_begin_s関数を実行したあと,新たなdc_trn_begin_s関数は実行できません。CUPからSPPへRPCを実行すると,rapサーバまたはクライアント拡張サービスがルートトランザクションブランチとなり,RPC先のSPPはトランザクションブランチとして実行されます。CUPはルートトランザクションブランチとならないため,CUP上でのリソースマネジャへのアクセスをトランザクションに含めることはできません。

トランザクションとRPCの関係を次の図に示します。

図2‒9 トランザクションとRPCの関係

[図データ]