クライアント環境定義の一覧を,次の表に示します。
表7-1 クライアント環境定義の一覧
項番 | オペランド | 定義内容 | 指定値 |
---|---|---|---|
1 | DCNAMPORT | ネームサービスのポート番号 | 〈符号なし整数〉((5001~65535))《10000》 |
2 | DCHOST | 窓口となるTP1/Server | 〈文字列〉 |
3 | DCWATCHTIM | 最大応答待ち時間 | 〈符号なし整数〉((0~65535))《180》(単位:秒) |
4 | DCCLTCONNECTTIMEOUT | コネクション確立最大監視時間 | 〈符号なし整数〉((0~65535))《0》(単位:秒) |
5 | DCCLTTREXPTM | トランザクションブランチ限界経過時間 | 〈符号なし整数〉((0~65535))(単位:秒) |
6 | DCCLTTREXPSP | トランザクションブランチの処理を監視するとき,「トランザクショナルRPC実行プロセスのトランザクションブランチが,RPC機能を使ってほかのトランザクションブランチを呼び出し,その処理が終わるのを待つ時間」を監視時間に含むかどうかを指定 | Y|N|F |
7 | DCCLTTRWATTM | トランザクション問い合わせ間隔最大時間 | 〈符号なし整数〉((1~65535))《180》(単位:秒) |
8 | DCCLTTRCPUTM | トランザクションブランチCPU監視時間 | 〈符号なし整数〉((0~65535))(単位:秒) |
9 | DCCLTUTTRCMT | オンラインテスタの機能を使ってCUPからトランザクションを開始させた場合,トランザクションを同期点でコミットするかロールバックするかを指定 | Y|《N》 |
10 | DCRCVPORT | 受信で使用するCUPのポート番号 | 〈符号なし整数〉((1~65535))《11000》 |
11 | DCSNDHOST | 接続先のノード名 | 〈文字列〉 |
12 | DCSNDPORT | 接続先のポート番号 | 〈符号なし整数〉((1~65535))《12000》 |
13 | DCSOCKOPENATRCV | TCP/IP通信機能の使用時に,1コネクションで送受信する場合の,受信用ソケットを開設する契機(送信相手からの接続を待ち受け始める契機)を指定 | Y|《N》 |
14 | DCCLTDELIVERYCHECK | メッセージの送達確認機能を使用するかどうかを指定 | Y|《N》 |
15 | DCUTOKEY | テストユーザID | 〈1~4文字の英数字〉 |
16 | DCCACHE | サービス情報を一時的に格納する領域数 | 〈符号なし整数〉((2~10240))《8》 |
17 | DCCLTCACHETIM | 一時的に格納したサービス情報の有効期間 | 〈符号なし整数〉((0~65535))《30》(単位:秒) |
18 | DCCLTLOADBALANCE | マルチノードサーバでの運用時,RPC実行時に各ノードの負荷状態をTP1/Clientの内部で評価して,負荷の軽いサーバに分散させる機能(ノード間負荷バランス機能)を使用するかどうかを指定 | Y|《N》 |
19 | DCCLTSERVICEGROUPLIST | サービスグループとRPC受け付け窓口の対応を定義したファイル名 | 〈文字列〉 |
20 | DCCLTCONNECTRETRY | コネクション確立の再試行回数 | 〈符号なし整数〉((0~255))《0》 |
21 | DCSCDDIRECT | TP1/Serverのネームサービスにサービス情報を問い合わせないで,直接スケジュールサービスに問い合わせる機能(ネームサービスを使用しないRPC)を使用するかどうかを指定 | Y|《N》 |
22 | DCSCDPORT | スケジュールサービスのポート番号 | 〈符号なし整数〉((5001~65535)) |
23 | DCCLTDATACOMP | データ圧縮機能を使用するかどうかを指定 | Y|《N》 |
24 | DCEXTENDFUNCTION | RPCサービスの機能拡張レベル | 〈符号なし16進整数〉((00000000~00000001))《00000000》 |
25 | DCCLTINQUIRETIME | 常設コネクション問い合わせ間隔最大時間 | 〈符号なし整数〉((0~1048575))(単位:秒) |
26 | DCCLTPORT | クライアント拡張サービスのポート番号 | 〈符号なし整数〉((5001~65535)) |
27 | DCCLTDCCMHOST | DCCM3の論理端末に対して常設コネクションの確立要求をする場合に,確立要求先の論理端末のホスト名を指定 | DCCM3論理端末のホスト名 |
28 | DCCLTDCCMPORT | DCCM3論理端末のポート番号 | 〈符号なし整数〉((1~65535))《30000》 |
29 | DCCLTXATMI | XATMIインタフェースを使用して通信をするかどうかを指定 | Y|《N》 |
30 | DCWATCHTIMINHERIT | トランザクション制御,およびコネクション制御を行う場合,クライアント拡張サービスにCUPの最大応答待ち時間を引き継ぐかどうかを指定 | Y|《N》 |
31 | DCCLTDELAY | 最大通信遅延時間 | 〈符号なし整数〉((0~65535))《0》(単位:秒) |
32 | DCCLTCUPSNDHOST | CUPの送信元ホスト | 〈文字列〉 |
33 | DCCLTCUPRCVPORT | CUPの受信で使用するポート番号 | 〈符号なし整数〉((5001~65535)) |
34 | DCCLTRAPHOST | TP1/Serverのrapリスナーのホスト名およびポート番号,またはDCCM3の論理端末のホスト名およびポート番号を指定 | rapリスナー,またはDCCM3の論理端末 |
35 | DCCLTRAPAUTOCONNECT | CUPとrapサーバまたはDCCM3論理端末との間の常設コネクションを自動的に確立させるかどうかを指定 | Y|《N》 |
36 | DCCLTTRSTATISITEM | トランザクションブランチの統計情報を取得する項目を指定 | 統計情報項目〔,統計情報項目〕… |
37 | DCCLTTROPTIITEM | 複数のユーザサーバで構成されるグローバルトランザクションの性能を向上させるための最適化項目を指定 | トランザクション最適化項目〔,トランザクション最適化項目〕… |
38 | DCCLTTRWATCHTIME | トランザクション同期点処理時の最大通信待ち時間 | 〈符号なし整数〉((1~65535))(単位:秒) |
39 | DCCLTTRRBINFO | トランザクションブランチがロールバックした場合に,ロールバック要因に関する情報をログに取得するかどうかを指定 | no|self|remote|all |
40 | DCCLTTRLIMITTIME | トランザクションブランチ最大実行可能時間 | 〈符号なし整数〉((0~65535))(単位:秒) |
41 | DCCLTTRRBRCV | RPC先トランザクションブランチにロールバック指示を送信したあと,ロールバック完了通知を受信するかどうかを指定 | Y|N |
42 | DCCLTTRRECOVERYTYPE | UAP障害時のトランザクション同期点処理方式を指定 | type1|type2|type3 |
43 | DCWATCHTIMRPCINHERIT | CUPの最大応答待ち時間を,サーバ側に引き継ぐかどうかを指定 | Y|《N》 |
44 | DCSYSWATCHTIM | OpenTP1制御の最大応答待ち時間 | 〈符号なし整数〉((0~65535))《最大応答待ち時間》(単位:秒) |
45 | DCCLTAUTHENT | dc_clt_cltin_s関数実行時のユーザ認証を行うかどうかを指定 | 《Y》|N |
46 | DCCLTCONNECTINF | 端末識別情報を指定 | 端末識別情報 |
47 | DCSCDMULTI | マルチスケジューラ機能を使用するかどうかを指定 | Y|《N》 |
48 | DCSCDMULTICOUNT | マルチスケジューラデーモンのプロセス数 | 〈符号なし整数〉((1~4096))《1》 |
49 | DCHOSTSELECT | 窓口となるTP1/Serverをランダムに選択するかどうかを指定 | Y|《N》 |
50 | DCSCDLOADPRIORITY | サービス要求を受け付けた窓口となるTP1/Serverを優先して負荷分散するかどうかを指定 | Y|《N》 |
51 | DCCLTONLYTHISNODE | dc_rpc_call_to_s関数発行時,指定したノードでサービスを実行するかどうかを指定 | Y|《N》 |
52 | DCCLTNOSERVER | P1/Serverとは通信することがない環境かどうかを指定 | Y|《N》 |
53 | DCHOSTCHANGE | サービス要求(dc_rpc_call_s関数実行)時,スケジュールサービス開始処理中,およびスケジュールサービス終了処理中に,窓口となるTP1/Serverからエラー応答を受信した場合,窓口となるTP1/ServerをほかのTP1/Serverに切り替えるかどうかを指定 | 《Y》|N |
54 | DCCLTOPTION | クライアントの機能拡張オプション | 〈符号なし16進整数〉((00000000~00000008))《00000000》 |
55 | DCCLTNAMEXTEND | マルチノードサーバで運用している場合に,クライアントで管理するサービス情報の取得数を拡張 | 《0》|1 |
56 | DCTRCPATH | トレースファイル作成ディレクトリ | 〈文字列〉 |
57 | DCTRCERR | エラーログのサイズ | 〈符号なし整数〉((0~1073741824))《4096》(単位:バイト) |
58 | DCTRCUAP | UAPトレースのファイルサイズ | 〈符号なし整数〉((4096~1073741824))《出力しない》(単位:バイト) |
59 | DCTRCSOC | ソケットトレースのファイルサイズ | 〈符号なし整数〉((4096~1073741824))《出力しない》(単位:バイト) |
60 | DCTRCSOCSIZE | ソケットトレースのデータサイズ | 〈符号なし整数〉((64~4096))《256》(単位:バイト) |
61 | DCTRCMDL | モジュールトレースのファイルサイズ | 〈符号なし整数〉((4096~1073741824))《出力しない》(単位:バイト) |
62 | DCCLTPRFINFOSEND | 性能検証用トレースの識別情報を,TP1/Serverに伝播するかどうかを指定 | Y|《N》 |
63 | DCCLTRPCMAXMSGSIZE | RPC送受信電文の最大長 | 〈符号なし整数〉((1~8))《1》(単位:メガバイト) |
64 | DCCLTRECVBUFSIZE | TCP/IPの受信バッファサイズ | 〈符号なし整数〉((8192~1048576))(単位:バイト) |
65 | DCCLTSENDBUFSIZE | TCP/IPの送信バッファサイズ | 〈符号なし整数〉((8192~1048576))(単位:バイト) |
66 | DCCLTTCPNODELAY | Nagleアルゴリズムを無効にするかどうかを指定 | Y|《N》 |
67 | DCCLTBACKLOGCOUNT※1 | コネクション確立要求を格納するキューの数 | 〈符号なし整数〉((0~4096))《0》 |
68 | dcselint※2 | 受信チェック間隔時間 | 〈符号なし整数〉((0~65535))《100》(単位:ミリ秒) |