2.2.1 常設コネクションの確立・解放

CUPはdc_clt_connect_s関数でサーバのクライアント拡張サービスに常設コネクションの確立を要求します。確立要求を受け付けた受け付けプロセスは,常設コネクション確立要求をCUP実行プロセスに渡します。CUPが,CUP実行プロセスから常設コネクションの確立応答のメッセージを受信した時点で,CUPとCUP実行プロセスの間に常設コネクションが確立されます。

CUPとCUP実行プロセスは1:1に対応します。一つのOpenTP1ノードで同時に処理を受け付けられるCUPの最大数は,CUP実行プロセスの最大プロセス数(クライアントサービス定義 cup_parallel_countの指定)と同じです。

dc_clt_disconnect_s関数で常設コネクションを解放するまで,メッセージの送受信には常設コネクションを使用します。ただし,何らかの障害が発生した場合,常設コネクションは解放されます。

常設コネクションの確立・解放処理を次の図に示します。

図2-1 常設コネクションの確立・解放処理

[図データ]