5.2.1 UNIX環境の場合の翻訳と結合

<この項の構成>
(1) 翻訳
(2) 結合

(1) 翻訳

COBOL言語のCUPのオブジェクトファイルを作成するには,ソースプログラムをCOBOLコンパイラで翻訳します。

翻訳方法の詳細については,マニュアル「OpenTP1 プログラム作成リファレンス COBOL言語編」を参照してください。

COBOL85を使用してソースプログラムを翻訳するときのコマンドの入力例を次に示します。

〈例〉
COBOL言語で作成したUAPのソースプログラム
  • cupmain.cbl(主プログラム)
  • cupfnc1.cbl(副プログラム1)
  • cupfnc2.cbl(副プログラム2)
この場合,それぞれのソースプログラムは次のように翻訳します。

ccbl -C2 -Mw cupmain.cbl
ccbl -C2 cupfnc1.cbl
ccbl -C2 cupfnc2.cbl

上記ccblコマンドを実行すると,次のオブジェクトファイルが作成されます。
  • cupmain.o(主プログラムのオブジェクトファイル)
  • cupfnc1.o(副プログラム1のオブジェクトファイル)
  • cupfnc2.o(副プログラム2のオブジェクトファイル)

(2) 結合

CUPの実行形式ファイルは,次に示すファイルを結合させて作成します。

COBOL85を使用して上記のファイルを結合するときのコマンドの入力例を次に示します。

〈例〉
COBOL CUP実行形式ファイル「example」を作成する場合
  • 主プログラムのオブジェクトファイル名…cupmain.o
  • 副プログラムのオブジェクトファイル名…cupfnc1.o,cupfnc2.o
この場合,次のようにファイルを結合させます。

ccbl -o example cupmain.o cupfnc1.o cupfnc2.o
    -L/usr/lib -lclt

-Lオプションの指定は省略できます。