常設コネクションを使用してDCCM3論理端末と通信する場合,クライアント側(TP1/Client)でユーザが指定した端末識別情報をDCCM3論理端末に通知し,DCCM3の端末固定割り当て機能を利用できます。
DCCM3論理端末では,通信相手となるTP1/ClientのCUPをIPアドレスとDCCM3論理端末のポート番号で区別する論理端末として定義し,論理端末ごとにメッセージの送受信を行っています。
したがって,マルチスレッド型のCUPを使用する場合,どのスレッドからのサービス要求でも,CUPのIPアドレスとDCCM3論理端末のポート番号の組み合わせが同じとなるため,該当する論理端末を複数定義した場合,CUPとDCCM3論理端末との組み合わせを特定できません。そのため,サービス要求を受け付けるDCCM3論理端末が異なると,DCCM3側のサーバ処理の順番が保証されなくなるため,業務によっては問題となることがあります。
常設コネクションを使用してDCCM3論理端末と通信する場合,TP1/Clientでユーザが指定した端末識別情報をDCCM3論理端末に通知することで,DCCM3の端末固定割り当て機能を利用できます。端末識別情報にはDCCM3論理端末の論理端末名称を使用します。
端末識別情報をDCCM3論理端末に通知することで,CUPが常に同じ論理端末に割り当てられるため,CUPと論理端末の組み合わせを特定できます。
端末識別情報をDCCM3論理端末に通知するには,クライアント環境定義のDCCLTCONNECTINFに端末識別情報を指定するか,dc_clt_set_connect_inf_s関数を実行して端末識別情報を設定します。
常設コネクションを使用してDCCM3論理端末と通信する場合,次の二つの方法があります。このうち,DCCM3論理端末に端末識別情報を通知できるのは,2.の方法だけです。