2.3.10 ネームサービスを使用したRPC

TP1/ClientからRPCをする際には,TP1/Serverのネームサービスの機能を使用しています。ネームサービスの機能を使用することで,OpenTP1システムのサービス情報の管理を行っています。

TP1/Clientはサービス情報のキャッシュを持っているため,TP1/Serverのネームサービスへの問い合わせを毎回行いません。しかし,キャッシュにサービス情報が登録されていないとき,またはキャッシュの有効期限が切れたときは,TP1/Serverのネームサービスに対して通信が発生します。

TP1/Clientとサーバ間の通信回数を少しでも削減したい場合は,TP1/Serverのネームサービスの機能を抑止できます。

この場合,RPC実行時にネームサービスに問い合わせないため,TP1/Clientとサーバ間の通信負荷を削減できます。TP1/ClientとサーバがWAN経由して接続されている場合などに有効です。

ネームサービスを使用しないRPCを行うかどうかは,クライアント環境定義DCSCDDIRECTで指定します。

この機能を使用したときはクライアント環境定義DCHOST,またはユーザ認証実行時に指定した窓口となるTP1/Serverのスケジュールサービスに対して直接サービスの要求を行います。

なお,この機能の使用時は,ソケット受信型SPPに対してRPCの発行はできません。