TP1/ClientからTP1/Serverへサービスを要求する時には,CUPからdc_clt_cltin_s関数を実行する必要があります。このときにユーザ名,パスワードを指定して,TP1/Server側のサービスを受けられるユーザであることの認証を要求します。
TP1/Server側では,OpenTP1のセキュリティサーバや,UNIXやWindows NT 4.0およびWindows 2000のユーザ管理情報を基にクライアントユーザの認証を行います。
ユーザ認証機能を使用するためにはサーバ側で次の準備をする必要があります。
ただし,TP1/Serverのシステム共通定義にclient_uid_check=Nと定義してある場合は,ユーザ管理情報にないユーザ名でも認証を受けることができます。
Windows環境では,複数のCUPを同時に実行できます。そのため,CUPごとにユーザ認証処理が必要です。CUPごとにユーザ認証処理をするために,TP1/Clientでは,ユーザ認証機能用のAPIを提供しています。CUPは,dc_rpc_open_s関数を実行する前に,dc_clt_cltin_s関数を実行し,実行許可を得てから処理を開始します。