分散トランザクション処理機能 OpenTP1 クライアント使用の手引 TP1/Client/W，TP1/Client/P編
![[目次]](FIGURE/CONTENT.GIF)
![[索引]](FIGURE/INDEX.GIF)
![[前へ]](FIGURE/FRONT.GIF)
![[次へ]](FIGURE/AFTER.GIF)
窓口となるTP1/Serverで障害が発生すると，エラーリターン後，窓口となるTP1/Serverの定義を変更する必要があります。しかし，複数の窓口となるTP1/Serverを指定しておくと，TP1/Clientは，指定された次のTP1/Serverに切り替えを試みます。
ただし，CUPから一斉にサービスを要求した場合，一つの窓口となるTP1/Serverのネームサービスに問い合わせが集中してしまうので，負荷が集中してしまうことになります。複数の窓口となるTP1/Serverをランダムに選択すれば，窓口となるTP1/Serverの負荷を分散できます。詳細については「2.3.13 窓口となるTP1/Serverの負荷分散」を参照してください。
- ＜この項の構成＞
- (1) 切り替えのタイミング
- (2) 切り替え先OpenTP1の指定方法
- (3) 切り替えの順序
(1) 切り替えのタイミング
- ユーザ認証時に窓口となるTP1/Serverで障害を検出した場合。
- RPC発行時に窓口となるTP1/Serverのネームサービスとの通信が失敗した場合。
- ネームサービスを使用しないRPC発行時に窓口となるTP1/Serverのスケジュールサービスとの通信が失敗した場合。
- トランザクションを管理するプロセスを割り当てるRPC発行時にTP1/Serverのトランザクション受付サービスとの通信が失敗した場合。
- サービス要求時，スケジュールサービス開始処理中，およびスケジュールサービス終了処理中に，窓口となるTP1/Serverからエラー応答を受信した場合。
(2) 切り替え先OpenTP1の指定方法
- ユーザ認証関数の引数target_hostに複数の窓口となるTP1/Serverを指定します。
- クライアント環境定義DCHOSTに複数の窓口となるTP1/Serverを指定します。
- サービス要求時，スケジュールサービス開始処理中，およびスケジュールサービス終了処理中に，窓口となるTP1/Serverからエラー応答を受信した場合，上記の指定に加え，クライアント環境定義DCHOSTCHANGEにYを指定します。
(3) 切り替えの順序
- ユーザ認証関数の引数にtarget_hostを指定した場合は，そのtarget_hostに指定した順番で切り替わります。
- ユーザ認証関数の引数にtarget_hostを指定しなかった場合は，クライアント環境定義DCHOSTに指定した順番で切り替わります。
All Rights Reserved. Copyright (C) 2006, 2008, Hitachi, Ltd.