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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 メッセージ


15.1.17 rまたはRで始まるアボートコード一覧

rまたはRで始まるアボートコードについて,次の表に示します。

表15‒17 rまたはRで始まるアボートコード一覧

アボート

コード

原因

対策

r140002

r140004

dcrpcopenが2度呼ばれた可能性があります。

dcrpcopenを2度呼んでいないか(dcrpccloseを出したあとも不可)プログラムを見直してください。それでも直らなければ,このアボート情報を書き留め,保守員に連絡してください(コアファイルを保存してください)。

r170001

プロセス固有領域のメモリが不足しています。

プロセス数を見直してください。またはマシンで割り当てているスワップ領域を拡張してください。引き続き多発する場合は,保守員に連絡してください。

r230091

送信(プロセス間通信)時にエラーが発生しました。

このエラーは,物理的通信障害,定義のmax_open_fds,max_socket_descriptors指定値不足,または一時的障害(ソフトエラー)で発生します。また,dcbindht定義コマンドの-hオプションにローカルループバックIPアドレスとなるホスト名を指定した場合も発生する可能性があります。

物理的要因を取り除いたあとも発生したり,頻繁に発生したりするときは,アボート情報を書き留め,保守員に連絡してください(コアファイルを保存してください)。

r230095

不正なアドレスを使用して通信しようとしました。

メモリ破壊が発生している可能性があります。メモリ破壊をしている原因を取り除き,再度実行してください。メモリ破壊をしていない場合は,取得情報を退避し,保守員に連絡してください。取得情報については,マニュアル「OpenTP1 運用と操作」を参照してください。

r320002

受信(プロセス間通信)時にエラーが発生しました。

このエラーは,通信相手のアボート,物理的通信障害,定義のmax_open_fds,max_socket_descriptors指定値不足,または一時的障害(ソフトエラー)で発生します。物理的要因を取り除いたあとも発生したり,頻繁に発生したりするときは,アボート情報を書き留め,保守員に連絡してください(コアファイルを保存してください)。

r320013

r320016

r320019

r360003

プロセス固有領域のメモリが不足しています。

プロセス数を見直してください。またはマシンで割り当てているスワップ領域を拡張してください。引き続き多発する場合は,保守員に連絡してください。

r390001

スタック・オーバフロー

メインスタック量を定義ファイル(システム共通定義)で適正値に変更(チューニング)してください。

r550002

トランザクション処理でエラーが発生しました。

トランザクションサービス定義のtrn_tran_process_countを超えてトランザクションブランチを発生させようとしています。trn_tran_process_countを適正値に変更(チューニング)してください。

上記の対策をしてもこのメッセージが発生する場合は,コアファイルを保存し,保守員に連絡してください。

TP1/LiNKの場合の対策を次に示します。

TP1/LiNKの環境設定でトランザクション機能を使用しない設定をしているのに,ユーザサーバの環境設定ではトランザクション機能を使用する設定をしています。ユーザサーバの環境設定でトランザクション機能を使用しないように指定してください。

または,オンラインで同時に起動するトランザクションブランチの数がTP1/LiNKの環境設定で設定した値を超えています。オンラインで同時に起動するトランザクションブランチの数を適正値に変更(チューニング)してください。

r550004

連鎖RPC(同一トランザクション内で,2度以上同一サーバグループのサーバを応答型RPCでコールした)で,コール元がすでにアボートしたか,連鎖RPCの前回コールからwatch_next_chain_timeオペランドの指定時間を超えてもトランザクションが終了しなかった可能性があります。

もし,コール元のプロセスがアボートしていれば,このアボートコードは特に問題ありません。しかし,コール元(トランザクション発生元)が正常で,このアボートコードが出力されている場合は,トランザクションの開始から終了までをなるべくwatch_next_chain_timeオペランドの指定時間以内で終了するようにしてください。もし上記の対策をしても,このアボートコードが出力されたり,または対策できないときは,このアボート情報を書き留め,保守員に連絡してください(コアファイルを保存してください)。

watch_next_chain_timeオペランドは,ユーザサービスデフォルト定義またはユーザサービス定義に指定します。

r550020

キュー受信型サーバのキュー操作(システムコール)でエラーが発生しました。

ユーザサービス定義またはユーザサービスデフォルト定義に指定したgidオペランドが,OpenTP1管理者のグループIDと異なります。gidオペランドの指定を削除するか,OpenTP1管理者のグループIDを指定してください。

r550021

プロセス固有領域のメモリが不足しています。

プロセス数を見直してください。またはマシンで割り当てているスワップ領域を拡張してください。引き続き多発する場合は,保守員に連絡してください。

r550023

実行したサービス関数が応答領域を破壊しています。

サービス関数が,応答領域長(out_len)に設定した値を超えて応答領域を使用しています。応答領域長(out_len)に設定した値を超えて応答領域を使用しないよう,サービス関数を作成し直してください。または,サービス関数内で領域破壊をしている可能性があります。領域破壊をしていないか調査してください。

r900003

r900603

プロセス固有領域のメモリが不足しています。

プロセス数を見直してください。またはマシンで割り当てているスワップ領域を拡張してください。引き続き多発する場合は,保守員に連絡してください。

r902109

OpenTP1プロセスの起動処理に失敗しました。

max_open_fdsオペランドとmax_socket_descriptorsオペランドの指定値の和が,OSなどのディスクリプタの上限値を超えている可能性があります。OSなどのディスクリプタの上限値を見直してください。

r902511

環境変数DCDIRが設定されていません。

環境変数DCDIRを設定し,再度実行してください。

上記以外でrで始まるコード

内部エラーを検出しました。(TP1/Server Base RPC制御)

KFCA00105-Eメッセージの直前に出力されたエラーメッセージが原因となっているおそれがあります。そのメッセージの対策に従って対処してください。

直前にメッセージが出力されていない場合や,対処できない場合は,トラブルシュート情報を収集して,保守員に連絡してください。

Rで始まるコード

内部エラーを検出しました。(TP1/Resource Manager Monitor制御)

KFCA00105-Eメッセージの直前に出力されたエラーメッセージが原因となっているおそれがあります。そのメッセージの対策に従って対処してください。

直前にメッセージが出力されていない場合や,対処できない場合は,トラブルシュート情報を収集して,保守員に連絡してください。