7.5.1 作成手順の概要
作成手順の概要について説明します。
- 〈この項の構成〉
(1) スタブの作成とUAPのコーディング
スタブを作成して,UAPをコーディングするまでの手順を説明します。
(a) IDL-only TxRPCの場合
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次に示すファイルを作成します。
(1)IDLファイル
(2)クライアントプログラム
(3)マネジャプログラム
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txidlコンパイラで,手順1で作成したIDLファイルをコンパイルします。この結果,次に示すファイルが生成されます。( )は省略時仮定値の名称です(xxxxは,IDLファイル名を示します)。
- (4)サーバプログラムのテンプレート(名称は serv.cで固定されています)
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サーバプログラムのテンプレートは,そのままでも使えます。内容を変更するときは,必要に応じて名称を変更してから,追加する処理をコーディングしてください。
- (5)ユーザサービス定義のテンプレート
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ユーザサービス定義のテンプレートは,修正しないと使えません。マニュアル「OpenTP1 システム定義」のユーザサービス定義の説明を参照して必要事項を定義してください。
- (6)環境定義ファイルのテンプレート(-cptype wdceのオプションを指定したとき)
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環境定義ファイルのテンプレートは,修正しないと使えません。マニュアル「OpenTP1 クライアント使用の手引 TP1/Client/W,TP1/Client/P編」のクライアント環境定義についての説明を参照して,必要事項を定義してください。
(7)クライアントスタブ(xxxx_cstub.c)
(8)サーバスタブ(xxxx_sstub.c)
(9)ヘッダファイル(xxxx.h)
(2) UAPのコンパイルとリンケージ
プログラムをCコンパイラでコンパイルします。指定したプロセスタイプに応じてリンケージするライブラリが異なります。リンケージするライブラリを次に示します。
-lbetran:TP1/Server Baseのライブラリ
-lclt:TP1/Clientのライブラリ
指定するプロセスタイプと,クライアントプログラムとサーバプログラムに必要なライブラリを次に示します。
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-cptype ndceと-sptype ndce
クライアント側:-lbetranと-ltactk
サーバ側:-lbetranと-ltactk
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-cptype wdceと-sptype ndce
クライアント側:-ltp1dceと-lclt,およびDCE関連ライブラリ
サーバ側:-lbetranと-ltactk
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-cptype ndceと-sptype wdce
クライアント側:-lbetranと-ltactk
サーバ側:-ltp1dceと-lbetran,およびDCE関連ライブラリ
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-cptype wdceと-sptype nbet
クライアント側:DCE関連ライブラリ
サーバ側:DCE関連ライブラリ
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-cptype nbetと-sptype wdce
クライアント側:DCE関連ライブラリ
サーバ側:DCE関連ライブラリ
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-cptype nbetと-sptype nbet
クライアント側:DCE関連ライブラリ
サーバ側:DCE関連ライブラリ