tx_set_transaction_control

〈このページの構成〉

名称

transaction_control特性の設定

形式

ANSI C ，C++ の形式

#include <tx.h>
int  tx_set_transaction_control(TRANSACTION_CONTROL  control)

K&R版 Cの形式

#include <tx.h>
int  tx_set_transaction_control(control)
TRANSACTION_CONTROL   control;

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機能

関数tx_set_transaction_control()は，transaction_control特性を，controlに指定した値に設定します。transaction_control特性は，tx_commit()，tx_rollback()が呼び出し元にリターンする前に，新しいトランザクションが開始するかどうかを決定します。

関数tx_set_transaction_control()は，呼び出し元がトランザクションモードかどうかに関係なく呼び出せます。controlに設定したtransaction_control特性は，あとから呼び出されるtx_set_transaction_control()で変更されるまで引き継がれて，効力を発揮します。

transaction_control特性の初期設定は，TX_UNCHAINEDです。

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『引数』

『●control』

次の二つのどちらかの値が，controlの妥当な設定です。

{TX_UNCHAINED|TX_CHAINED}

TX_UNCHAINED

このフラグは，tx_commit()とtx_rollback()が呼び出し元にリターンする前に，新たなトランザクションを開始しないことを示します。呼び出し元は，新しいトランザクションを開始する際には，tx_begin()を呼び出さなければなりません。
TX_CHAINED

このフラグは，tx_commit()とtx_rollback()が呼び出し元にリターンする前に，新しいトランザクションを開始することを示します。

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リターン値

成功した場合，tx_set_transaction_control()はTX_OKを返します。これは，負ではないリターン値です。『0が返ります。』『transaction_control特性の設定は，controlの値に変更されました。』

エラー

次のような場合，tx_set_transaction_control()はエラーリターンして，次のうちどれか一つの値を返します。これは，負のリターン値です。負のリターン値が返った場合は，tx_set_transaction_control()はtransaction_control特性を変更しません。

リターン値	リターン値（数値）	意味
TX_PROTOCOL_ERROR	-5	関数は，適切でないコンテクストで呼ばれました（例えば，呼び出し元がまだtx_open()を呼び出していない）。
TX_FAIL	-7	トランザクションマネジャで，回復できないエラーが起こりました。トランザクションマネジャが，すでにアプリケーションに代わって作業できないことがエラーの原因です。
TX_EINVAL	-8	controlに設定した値は，TX_UNCHAINEDでも，TX_CHAINEDでもありません。

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参照

tx_begin()，tx_commit()，tx_open()，tx_rollback()，tx_info()

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『指定例』

『if (tx_set_transaction_return(TX_UNCHAINED) == 0 &&
                                              tx_commit() < 0 )
    fputs("cannot commit transaction\n",stderr);』

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『OpenTP1で使う場合の注意事項』

『tx_set_transaction_control()とdc_trn_〜の関数は併用できません。』

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