1.2.5 アプリケーションプログラムの翻訳と結合
UAPの翻訳と結合方法については,使用するOSのリファレンスマニュアルを参照してください。
-
UAP作成時の注意
UAPを作成するときは,OpenTP1のバージョンに気を付けてください。システムサービスによっては,古いバージョンのUAPからの関数呼び出しを受け付けないことがあります。旧バージョンで作成したUAPを使用する場合,現在使用しているバージョンのOpenTP1で,コンパイル/リンケージし直すことをお勧めします。
- 〈この項の構成〉
(2) 結合(リンケージ)
ここでの説明中の※1〜※3の意味を次に示します。
- 注※1
-
リソースマネジャにXAインタフェースアクセスするトランザクションを実行する場合に必要です(OpenTP1で提供するリソースマネジャは,すべてXAインタフェースでアクセスします)。トランザクション制御用オブジェクトファイルは,OpenTP1のコマンド(trnmkobjコマンド)で作成します。trnmkobjコマンドについてはマニュアル「OpenTP1 運用と操作」を参照してください。
- 注※2
-
リソースマネジャにアクセスする場合に必要です。OpenTP1で提供するリソースマネジャのオブジェクトファイルを結合するときは,リンケージのコマンドに次の引数を指定します。
ISAM機能を使う場合:-lismb,-lisam,-lrsort
他社のリソースマネジャのオブジェクトファイルの結合方法については,使用する他社リソースマネジャのリファレンスマニュアルを参照してください。
- 注※3
-
dc_uto_test_status関数(ユーザサーバのテスト状態の報告)を使う場合に必要です。オンラインテスタのオブジェクトファイルを結合するときは,リンケージのコマンドに次の引数を指定します。
(a) SPP,MHPに結合させるファイル
SPPまたはMHPの実行形式ファイルは,次に示すファイルを結合させて作成します。
-
UAPのオブジェクトファイル(メイン関数とサービス関数)
-
スタブのオブジェクトファイル
-
トランザクション制御用オブジェクトファイル※1
-
リソースマネジャで提供するオブジェクトファイル※2
-
オンラインテスタで提供するオブジェクトファイル※3
-
OpenTP1のライブラリ
(b) SUPに結合させるファイル
SUPの実行形式ファイルは,次に示すファイルを結合させて作成します。
-
UAPのオブジェクトファイル(メイン関数)
-
トランザクション制御用オブジェクトファイル※1
-
リソースマネジャで提供するオブジェクトファイル※2
-
オンラインテスタで提供するオブジェクトファイル※3
-
OpenTP1のライブラリ
(c) オフラインの業務をするUAPに結合させるファイル
オフラインの業務をするUAPの実行形式ファイルは,次に示すファイルを結合させて作成します。
-
UAPのオブジェクトファイル(メイン関数)
-
OpenTP1のライブラリ
(d) サービス関数動的ローディング機能を使用するSPP,MHPに結合させるファイル
サービス関数動的ローディング機能を使用するSPP,MHPの実行形式ファイルは,次に示すファイルを結合させて作成します。
-
UAPのオブジェクトファイル(メイン関数)
-
OpenTP1のライブラリ
-
トランザクション制御用オブジェクトファイル※1
-
リソースマネジャで提供するオブジェクトファイル※2
-
オンラインテスタで提供するオブジェクトファイル※3
また,サービス関数動的ローディング機能とスタブでのサービス検索を併用する場合は,次のファイルが必要です。
-
UAPのオブジェクトファイル(サービス関数)
-
スタブのオブジェクトファイル
(3) 注意事項
OSがHP-UXの場合,リンケージ時のバインドモードには必ず"immediate"を指定してください。"immediate"以外のバインドモードで作成した実行形式ファイルをOpenTP1のUAPとして使った場合,システムの動作は保証しません。作成したUAPのバインドモードが"immediate"かどうかは,OSのchatrコマンドで確認してください。