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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 プログラム作成リファレンス C言語編


ポインタ属性

〈このページの構成〉

形式

ref
ptr

属性の意味

ポインタクラスを指定します。ポインタクラスには参照ポインタ(rtr)と完全ポインタ(ptr)があります。

説明

参照ポインタの説明

参照ポインタは,単純な形式のポインタです。このクラスのポインタで一般的な使用方法は,参照によって整数を渡すなどの受け渡しです。

参照ポインタは,完全ポインタよりも高性能ですが,次に示す制限があります。

  1. 参照ポインタにはNULL値がないため,リンケージを終了できません。

  2. 参照ポインタを使ってリンケージ済みのリストは作成できません。

参照ポインタには,次に示す特性があります。

完全ポインタの説明

完全ポインタは,複雑な形式のポインタです。完全ポインタは,ポインタに関連するすべての機能を使えます。例えば,完全ポインタを使うとリンケージ済みのリストやツリー,キュー,任意のグラフなどの複雑なデータ構造体を作れます。

完全ポインタには,次に示す特性があります。
  • 完全ポインタの値は,関数の呼び出し中でも変更できます。

  • IDL-only TxRPCでは,別名化は使えません。

  • 同じオペレーションのパラメタが使っているほかの完全ポインタを指すストレージ領域もポイントできます。ただし,この場合は,ポインタは構造体の開始をポイントする必要があります。例えば,インタフェース定義コードが次のコードを組み込んでいる場合など,基礎構造体や重複したストレージ領域へのポインタは使えません。