Hitachi

OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 プログラム作成リファレンス C言語編


6.3.1 文法規則

IDLファイルは,次に示す規則に従って作成してください。

〈この項の構成〉

(1) ファイル名

ファイル名には,".idl"というサフィックスを付けます。クライアントUAPとサーバUAPに同じIDLファイルを組み込んでおく必要があります。

(2) 字句要素

(a) 識別子

識別子には,次に示す文字を使ってください。

  • アルファベット(大文字と小文字)

  • 0から9までの数字

  • アンダスコア( _ )

さらに,最初の文字はアルファベットを使ってください。また,特に記述がないかぎり,31文字までの長さで指定してください。

(b) 使えない用語(キーワード)

IDLファイルを記述するときは,幾つかの識別子をキーワードとして予約しています。このキーワードは変更できません。

(c) 句読点記号

次に示す図形文字を使えます。

" ' ( ) * , . / : ; | = [ \ ] { }

(d) 空白

次の文字を空白と見なします。

  • 空白

  • 改行

  • 水平タブ

  • 行の先頭の改ページ

  • コメント行

  • これらの空白構造体のうち一つまたは複数が連続したもの

次に示す部分には,空白が必要です。

  • 句読点記号が前にないキーワード,識別子,数字の前には空白が必要です。

  • キーワード,識別子,数字の後ろに句読点記号がない場合は,後ろに空白が必要です。

  • ほかの条件がないかぎり,句読点の前,または後ろ,または前後の両方に空白が必要です。

空白をダブルクォーテーションマーク("),またはシングルクォーテーションマーク(’)で囲んだ場合は,空白を文字として扱います。それ以外は,空白はほかの字句要素を区切る役割だけとして,無視されます。

(e) コメント

コメントは"/*"が始まりを,"*/" が終わりを示します。コメントはネストできません。

(3) 文法の形式の表記

このマニュアルでは,IDLファイルを作成する文法説明の表記を,次のように使い分けています。

abc:この字体は,文法説明の表記どおりに記述することを示します。

abc:この字体は,特定の値を代入して記述することを示します。

代入する文字列は,文法の説明を参照してください。

このマニュアルでは,IDLファイルを作成する文法説明に,次に示す特殊記号を使っています。

[ ]:この字体の角括弧は,構文に必要な部分を示します。

項目を記述する場合,[ ]も記述してください。

〔 〕:この字体のきっ甲は,項目を省略できることを示します。

項目を記述する場合,〔 〕は記述しないでください。