tpacall

名称

リクエスト/レスポンス型サービスの呼び出し

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形式

#include <xatmi.h>
int  tpacall(char *svc,char *data,long len,long flags)

#include <xatmi.h>
int   tpacall(svc,data,len,flags)
char  *svc;
char  *data;
long  len;
long  flags;

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機能

関数tpacall()は，svcで示すサービスにサービス要求のメッセージを送信します。dataがNULLでない場合は，dataはあらかじめtpalloc()で割り当てたバッファを指して，lenには送信するデータの長さを設定します。

Note：長さを指定する必要がないバッファ型をdataが指す場合，lenは無視されます（0にしてください）。長さが必要なバッファ型をdataが指す場合は，lenには0を設定しないでください。dataがNULLの場合，lenは無視されて，サービス要求はデータ部がないデータで送信されます。dataのtypeとsubtypeは，svcで指すサービスで認識しているtypeとsubtypeのうちのどれか一つに必ず一致させてください。

Note：トランザクションモードから送信した，それぞれのサービス要求に対する応答は，最終的には必ず受信するようにしてください。

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『引数』

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リターン値

成功した場合，tpacall()は送信したサービス要求の応答を受信するために使う記述子を返します。エラー時には，-1をリターンして，tperrnoにエラーの状態を示す値を設定します。

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関連項目

tpalloc()，tpcall()，tpcancel()，tpgetrply()

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『OpenTP1で使う場合の注意事項』

1. 『該当バージョンのOpenTP1では，TPNOBLOCKフラグは無効となります。そのため，TPEBLOCKがtperrnoに返ることはありません。OpenTP1では，ブロッキング状態のため通信ができない場合は，ネットワークダウンが原因で通信ができない場合と同様に，TPESYSTEMをリターンする仕様となっています。』

2. 『該当バージョンのOpenTP1では，TPNOTIMEフラグは無効となります。』

3. 『TPSIGRSTRTフラグは無効となります。このフラグの有無に関係なく，シグナル受信時には，中断したシステムコールを再び呼びます。TPEGOTSIGがリターンすることはありません。』

4. 『該当バージョンのOpenTP1では，TPEITYPEはリターンされません。svcで使えないタイプのdataを渡した場合，tpacall()は正常に終了しますが，tpgetrply()を呼び出した時点でTPESYSTEMがリターンされて，エラーであることがわかります。もし呼び出し側がトランザクションモードであれば，rollback_only状態となります。』

5. 『OpenTP1では，トランザクションタイムアウトが起こったときには，そのプロセスは異常終了します。そのため，TPETIMEがリターンされるのは，ブロッキングタイムアウトの場合だけとなります。』

6. 『該当バージョンのOpenTP1では，ロールバックする必要があるデータは，X/Openで特に指定がないかぎり，TPESYSTEMとしています。ただし，TPESYSTEMがリターンしても，rollback_only状態とならない場合もあります。』

7. 『該当バージョンのOpenTP1では，TPELIMITはリターンされません。』

8. 『TP1/NET/OSI-TP-Extendedを使ったOSI TP通信をする場合，送信するデータの長さはNET/Library共通定義のNETバッファグループ定義nettbufにあるlengthオペランドに指定した値を超えないようにしてください。』

9. 『次の場合，OSI TP通信では，tpcall，またはtpgetrplyでTPESVCERRのエラーになり，TCP/IP通信ではTPENOENT，またはTPESYSTEMのエラーになります。

   • 指定したサービスが要求先に存在しない

   • タイプトバッファがサーバに認識されない

   • サービス起動中にエラーになる』

10. 『OSI TP通信で，システムのアソシエーション本数が足りない場合，ログメッセージを出力し，TPESYSTEMでリターンします。』

11. 『OSI TP通信では，TPNOTIMEを指定しても，ブロッキングタイムアウトします。TCP/IP通信では，トランザクションでないとき，ブロッキングタイムアウトします。』

12. 『OSI TP通信では，ユーザサービス定義のmessage_store_buflenは，nettbuf -gで指定したサイズ以上を定義してください。TCP/IP通信では，dc_rpc_callと同様です。』

13. 『OSI TP通信をするXATMIのエラーは，従来のTCP/IPとエラー動作が異なる場合があります。』

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