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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 プログラム作成リファレンス C言語編


dc_uto_test_status

〈このページの構成〉

名称

ユーザサーバのテスト状態の報告

形式

ANSI C ,C++の形式

#include <dcuto.h>
int  dc_uto_test_status(struct DC_UTOSTAT *test_stat,
                        DCLONG flags)

K&R版 C の形式

#include <dcuto.h>
int  dc_uto_test_status(test_stat,flags)
struct  DC_UTOSTAT  *test_stat;
DCLONG     flags;

機能

この関数を呼び出したユーザサーバのテスト状態を報告します。テスト状態は,dc_uto_test_status関数が正常に終了したあと,引数に格納されます。

dc_uto_test_status関数がエラーリターンした場合は,引数に格納されたテスト状態を示す情報は保証しません。

UAPで値を設定する引数

●test_stat

ユーザサーバのテスト状態を示す構造体のアドレスを設定します。

●flags

DCNOFLAGSを設定します。

OpenTP1から値が返される引数

●test_stat

ユーザサーバのテスト状態を示す情報が,構造体で返されます。構造体の形式は次のとおりです。

struct  DC_UTOSTAT {
                    char  testID[5];
                    char  mode;
                    char  gbl_tran;
                    char  type;
                    char  svr_tran;
                    char  comd;
                    char  _res[22];
                    };
  • testID

    テストユーザID(環境変数 DCUTOKEYに設定した値)が設定されます。

  • mode

    ユーザサーバがテストモードで稼働しているかどうかが設定されます。

    DCUTO_TEST

    テストモードで稼働しています。

    DCUTO_NOTEST

    テストモードで稼働していません。

  • gbl_tran

    グローバルトランザクションの処理状態が設定されます。

    DCUTO_TRN_COMMIT

    同期点処理でコミットします。

    DCUTO_TRN_ROLLBACK

    同期点処理でロールバックします。

    DCUTO_TRN_NOTRN

    非トランザクションの状態です。

    NULL(ヌル文字)

    非テストモードです。または,MCFのライブラリを結合したMHPです。

  • type

    ユーザサービス定義のtest_modeオペランドに指定した,テスト種別が設定されます。

    DCUTO_TEST_MODE_TARGET

    テスト専用UAP(target)としてテストしています。

    DCUTO_TEST_MODE_USABLE

    使用可能UAP(usable)としてテストしています。

    DCUTO_TEST_MODE_SIMMHP

    シミュレートMHP(simmhp)としてテストしています。

    DCUTO_TEST_MODE_NO

    テスト対象外UAP(no)です。

  • svr_tran

    ユーザサービス定義のtest_transaction_commitオペランドで指定した,トランザクションの同期点の扱いが設定されます。

    DCUTO_TRN_COMMIT

    同期点でコミット(Y)します。

    DCUTO_TRN_ROLLBACK

    同期点でロールバック(N)します。

    NULL(ヌル文字)

    非テストモードです。または,MCFのライブラリを結合したMHPです。

  • comd

    ユーザサービス定義のtest_adm_call_commandオペランドで指定した,コマンドの実行結果の扱いが設定されます。

    DCUTO_COMMAND_DO

    コマンドを実行(do)します。

    DCUTO_COMMAND_SKIP

    実行結果に仮定値を設定(skip)します。

    DCUTO_COMMAND_FILE

    運用コマンド結果データファイルのデータを使用(file)します。

    NULL(ヌル文字)

    非テストモードです。または,MCFのライブラリを結合したMHPです。

リターン値

リターン値

リターン値(数値)

意味

DC_OK

0

正常に終了しました。構造体 DC_UTOSTATに示す領域にテストの状態が設定されました。

DCUTOER_PROTO

-2701

dc_rpc_open関数を呼び出していません。

DCUTOER_TRAN

-2734

UAPが,現在稼働しているトランザクションサービスでは動作できないバージョンのOpenTP1ライブラリと結合されています。

DCUTOER_PARAM_FLAGS

-2757

flagsに設定した値が間違っています。

DCUTOER_PARAM_ADDS

-2758

test_statに設定した値が間違っています。

注意事項

MHPからdc_uto_test_status関数を呼び出した場合は,構造体DC_UTOSTATには次に示す値が設定されます。