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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 プログラム作成リファレンス C言語編


dc_mcf_tlsln

〈このページの構成〉

名称

サーバ型コネクションの確立要求の受付状態取得

形式

ANSI C,C++の形式

#include <dcmcf.h>
int dc_mcf_tlsln (DCLONG action, DCLONG mcfid, char *resv01,
                  DCLONG *infcnt, dcmcf_lninf *inf, char *resv02)

K&R版Cの形式

#include <dcmcf.h>
int dc_mcf_tlsln (action, mcfid, resv01, infcnt, inf, resv02)
DCLONG         action;
DCLONG         mcfid;
char           *resv01;
DCLONG         *infcnt;
dcmcf_lninf    *inf;
char           *resv02;

機能

サーバ型コネクションの確立要求の受付状態を取得します。

UAPで値を設定する引数

●action

DCNOFLAGSを設定します。

●mcfid

処理対象のMCF通信サービスのMCF通信プロセス識別子を設定します。設定できる範囲は1〜239です。

注※

MCF環境定義(mcftenv -s)で指定するMCF通信プロセス識別子は16進数とみなしてください。

例えば,MCF通信プロセス識別子が10の場合,16を設定してください。

●resv01

NULLを設定します。

●infcnt

サーバ型コネクションの確立要求の受付状態を格納する領域dcmcf_lninfの個数として,1を設定します。

処理終了後は,該当するMCF通信サービスの個数が返されます。

●inf

サーバ型コネクションの確立要求の受付状態を格納する領域dcmcf_lninfを設定します。

「構造体dcmcf_lninfのサイズ×infcnt」バイト数分の領域が必要です。

●resv02

NULLを設定します。

OpenTP1から値が返される引数

●infcnt

この関数の対象となったMCF通信サービスの個数が返されます。

●inf

この関数の対象となったMCF通信サービスのサーバ型コネクションの確立要求の受付状態が構造体dcmcf_lninfで返されます。

構造体の形式を次に示します。

typedef struct {
                DCLONG    status;       …受付状態
                char      resv01[60];   …予備領域
                } dcmcf_lninf;
  • status

    サーバ型コネクションの確立要求の受付状態として,次の値が設定されます。

    DCMCF_LNST_LISTEN

    サーバ型コネクションの確立要求の受付が開始されていることを示します。

    DCMCF_LNST_RETRY

    サーバ型コネクションの確立要求の受付が開始処理中であることを示します。

    DCMCF_LNST_ONLN_W

    サーバ型コネクションの確立要求の受付が開始要求待ち状態であることを示します。

    DCMCF_LNST_INIT

    サーバ型コネクションの確立要求の受付が終了したことを示します。

    それぞれの状態のときに使用できる関数の関係を次の表に示します。

    statusの設定値

    使用できるライブラリ関数

    dc_mcf_tonln

    dc_mcf_tofln

    DCMCF_LNST_LISTEN

    ×

    DCMCF_LNST_RETRY

    ×

    DCMCF_LNST_ONLN_W

    DCMCF_LNST_INIT

    ×

    (凡例)

    ○:使用できます。

    ×:使用できません。

  • resv01

    領域がヌル文字で埋められます。

リターン値

リターン値

リターン値(数値)

意味

DCMCFRTN_00000

0

正常に終了しました。

DCMCFRTN_71001

-12001

MCFが開始処理中のため,dc_mcf_tlsln関数が受け付けられません。

DCMCFRTN_71002

-12002

MCFが終了処理中のため,dc_mcf_tlsln関数が受け付けられません。

DCMCFRTN_71004

-12004

dc_mcf_tlsln関数の処理中にメモリ不足が発生しました。

DCMCFRTN_71005

-12005

通信障害が発生しました。原因については,メッセージログファイルを参照してください。

DCMCFRTN_71006

-12006

内部障害が発生しました。原因については,メッセージログファイルを参照してください。

DCMCFRTN_71009

-12009

dc_mcf_tlsln関数が,該当するMCF通信プロセスではサポートされていません。

DCMCFRTN_71010

-12010

MCF通信プロセスにサーバ型コネクションの確立要求の受付状態取得を要求しましたが,受け付けられませんでした。原因については,メッセージログファイルを参照してください。

DCMCFRTN_72050

-13050

actionにDCNOFLAGSが設定されていません。

DCMCFRTN_72052

-13052

resv01にNULLが設定されていません。

DCMCFRTN_72053

-13053

resv02にNULLが設定されていません。

DCMCFRTN_72056

-13056

infcntにNULLが設定されています。

DCMCFRTN_72057

-13057

infにNULLが設定されています。

DCMCFRTN_72061

-13061

mcfidに0以下または240以上の値が設定されています。

DCMCFRTN_72076

-13076

infcntに1が設定されていません。