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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 プログラム作成リファレンス C言語編


1.4.1 アプリケーションプログラムの開始と終了

〈この項の構成〉

(1) SUPの開始と終了

(a) 開 始

SUPは,次の場合に開始します。

  • ユーザサービス構成定義にSUPのサーバ名を指定した場合は,OpenTP1を開始したとき

  • ユーザサービス構成定義にSUPのサーバ名を指定していない場合は,dcsvstartコマンドを実行したとき

SUPからSPPへサービスを要求する場合は,サービスがあるSPPが開始していることが前提です。SUPからサービスを要求する先のSPPは,SUPよりも先に開始させておいてください。

(b) 終 了

開始したSUPをOpenTP1から正常に終了させることはできません。OpenTP1を正常終了させるコマンドを実行しても,システム内のすべてのSUPが終了するまで,OpenTP1は終了しません。SUPをコーディングするときに,SUP自身で終了するように作成しておいてください。SUPの処理がうまくいかなかったため 異常終了させたい場合は,exit()またはabort()を使って,SUP自身で終了するように作成してください。

SUPは,dcsvstopコマンドで正常終了させることはできません。ただし,SUPを強制停止させたい場合に限り,dcsvstop -fコマンドで終了できます。

SUPのプロセスを,killコマンドで終了させないでください。

(2) SPP,MHPの開始と終了

(a) 開 始

SPP,MHPは,ユーザサーバ(サービスグループ)単位で開始します。SPP,MHPは,次に示す場合に開始します。

  • ユーザサービス構成定義にSPP,MHPのサーバ名を指定した場合は,OpenTP1を開始したとき

  • ユーザサービス構成定義にSPP,MHPのサーバ名を指定していない場合は,dcsvstartコマンドを実行したとき

マルチサーバ機能を使っている場合,常駐プロセスとして指定した数だけ,ユーザサーバプロセスが確保されます。サービス要求が増えると,非常駐プロセスも開始します。

(b) 終了

SPPまたはMHPが終了するのは次の場合です。

  • 次に示すOpenTP1の終了コマンドを実行したために,終了処理に入ったとき

    dcstopコマンド(正常終了)

    dcstop -n(強制正常終了)

    dcstop -a(計画停止A)

    dcstop -b(計画停止B)

    dcstop -f(強制停止)

  • オンラインで稼働中のプロセスを,次に示すサーバの終了コマンドを実行したために,終了処理に入ったとき

    dcsvstopコマンド(正常終了)

    dcsvstop -f(強制停止)

  • オンライン稼働中のプロセスが,ユーザサービス定義の最大プロセス数の指定を超えたために,OpenTP1からプロセスを終了させられるとき

  • SPPまたはMHPを非常駐プロセスで実行しているときには,サービスの処理を終了したとき

  • SPPまたはMHPをマルチサーバで負荷分散しているときは,該当するサービスグループへのサービス要求が減少したとき

SPP,またはMHPのプロセスを,killコマンドで終了させないでください。

(3) オフラインの業務をするUAPの開始と終了

開始方法は任意です。終了もシェルからプロセスを終了させます。オフラインの業務をするUAPはユーザの責任で開始/終了を管理してください。