6.11 TxRPCのエラーコード

OpenTP1のTxRPC用のシステムサービスから返されるエラーについて説明します。

TxRPCのエラーコード一覧を次の表に示します。IDL-only TxRPCの場合は,次の表に示すdc_rpc_call関数の同等のリターン値を参考にして,エラー時の処理を作成してください。

表6-1 TxRPCのエラーコード一覧

エラーコード意味
txrpc_s_not_in_transactiontransaction_mandatoryを指定したオペレーションが,グローバルトランザクションの外から呼び出されました。
txrpc_s_no_tx_open_doneOpenTP1のTxRPC用システムサービスでマネジャを呼び出したときに,tx_open関数を呼び出していない状態でオペレーションが実行されました。
DCTRPER_PROTOプロトコルエラーが起こりました。
rpc_s_comm_failure通信関連のエラーが起こりました。次に示すdc_rpc_call関数のリターン値に相当します。
  • DCRPCER_SYSERR
  • DCRPCER_SYSERR_RB
  • DCRPCER_SYSERR_AT_SERVER
  • DCRPCER_SYSERR_AT_SERVER_RB
  • DCRPCER_SERVICE_TERMINATING
  • DCRPCER_SERVICE_NOT_UP
  • DCRPCER_SERVICE_CLOSED
  • DCRPCER_OLTF_NOT_UP
  • DCRPCER_OLTF_INITIALIZING
rpc_s_no_memoryメモリが不足しました。次に示すdc_rpc_call関数のリターン値に相当します。
  • DCRPCER_NO_BUFS
rpc_s_fault_remote_no_memoryサーバ側でメモリが不足しました。次に示すdc_rpc_call関数のリターン値に相当します。
  • DCRPCER_NO_BUFS_RB
  • DCRPCER_NO_BUFS_AT_SERVER
rpc_s_call_timeoutタイムアウトが起こりました。次に示すdc_rpc_call関数のリターン値に相当します。
  • DCRPCER_TIMED_OUT
rpc_s_in_args_too_big引数に指定した値が大き過ぎます。次に示すdc_rpc_call関数のリターン値に相当します。
  • DCRPCER_MESSAGE_TOO_BIG
rpc_s_entry_not_foundサービスエントリが見つかりません。次に示すdc_rpc_call関数のリターン値に相当します。
  • DCRPCER_NO_SUCH_SERVICE_GROUP
  • DCRPCER_NO_SUCH_SERVICE
rpc_s_mgmt_op_disallowedサーバがソケット受信型サーバで,サービス要求を受信できません。または,サーバ側がOpenTP1のセキュリティ機能で保護されていて,クライアントにアクセス権がありません。次に示すdc_rpc_call関数のリターン値に相当します。
  • DCRPCER_SERVER_BUSY
rpc_s_binding_has_no_authサーバでOpenTP1のセキュリティ機能を使っています。セキュリティ機能でアクセスエラーが起こりました。次に示すdc_rpc_call関数のリターン値に相当します。
  • DCRPCER_SECCHK
rpc_s_fault_unspecOpenTP1のシステムで,次に示すdc_rpc_call関数のリターン値に相当するエラーが起こりました。
  • DCRPCER_TESTMODE
  • DCRPCER_INVALID_REPLY
  • DCRPCER_REPLY_TOO_BIG
  • DCRPCER_REPLY_TOO_BIG_RB
または,マーシャリング/アンマーシャリングに失敗しました。または,通信データが破壊されました。
rpc_s_unknown_stub_rtl_if_versOpenTP1のライブラリでバージョンが一致していません。
rpc_s_unknown_ifインタフェース定義でバージョンが一致していません。