分散トランザクション処理機能 OpenTP1 プログラム作成リファレンス C言語編

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dc_dam_status

名称

論理ファイルの状態の参照

形式

ANSI C ,C++の形式

 
#include <dcdam.h>
int  dc_dam_status(char *lfname,struct DC_DAMSTAT *stbuf,
                   int phyfilno,DCLONG flags)
 

K&R版 C の形式

 
#include <dcdam.h>
int  dc_dam_status(lfname,stbuf,phyfilno,flags)
char       *lfname;
struct  DC_DAMSTAT  *stbuf;
int        phyfilno;
DCLONG     flags;
 

機能

論理ファイルの現在の状態を,構造体C_DAMSTATにリターンします。リターンする内容を次に示します。

dc_dam_status関数は,dc_dam_open関数で論理ファイルをオープンする前でも,オープンしたあとでも呼び出せます。

論理ファイルの状態を参照するときは,論理ファイル名を設定します。

UAPで値を設定する引数

●lfname

論理ファイル名を,1〜8バイトの名称で設定します。

●stbuf

論理ファイルの状態を受け取る構造体 DC_DAMSTATのアドレスを設定します。構造体には,dc_dam_status関数に設定した論理ファイルの状態が返されます。

●phyfilno

DAMサービスで使う領域です。ヌル文字(0)を設定します。

●flags

DCNOFLAGSを設定します。

OpenTP1から値が返される引数

●stbuf

論理ファイルの状態を示す情報が,構造体 DC_DAMSTATで返されます。構造体の形式は次のとおりです。

 
struct  DC_DAMSTAT {
                    int   st_block_len;
                    int   st_block_num;
                    char  st_file_ph_name[64];
                    char  st_file_stat;
                    char  st_file_def;
                    char  st_file_sec;
                    char  st_filler_1;
                    int   st_file_inf;
                    };
 

リターン値

リターン値 リターン値(数値) 意味
DC_OK 0 構造体DC_DAMSTATに,論理ファイルの状態を正常に設定しました。
DCDAMER_PROTO -1600 dc_rpc_open関数を呼び出していません。
ユーザサービス定義のatomic_updateオペランドの指定が'N'になっています(回復対象のDAMファイルにアクセスした場合だけリターンされます)。
dc_dam_start関数を呼び出していません(回復対象外のDAMファイルにアクセスした場合だけリターンされます)。
DCDAMER_UNDEF -1601 lfnameに設定した論理ファイル名は定義されていません。
DCDAMER_NOMEM -1607 メモリが不足しました。
DCDAMER_PARAM_LFNAME -1610 lfnameに設定した論理ファイル名が間違っています。
DCDAMER_PARAM_FLAGS -1611 flagsに設定した値が間違っています。
DCDAMER_PARAM_ERROR -1612 引数に設定した値が間違っています。
stbufに設定した値が間違っています。
DCDAMER_VERSION -1618 UAPが,現在稼働しているDAMサービスでは動作できないバージョンのDAMライブラリと結合されています。
DCDAMER_ACCESS -1628 状態を参照しようとしたDAMファイルは,セキュリティ機能で保護されています。dc_dam_status関数を呼び出したUAPには,アクセス権限がありません。
DCDAMER_NO_ACL -1646 状態を参照しようとしたDAMファイルは,セキュリティ機能で保護されています。該当するファイルに対するACLがありません。

注意事項

dc_dam_status関数を呼び出すと,DAMサービスは情報を取得するための排他制御をします。そのため,dc_dam_status関数を頻繁に使うと,排他解除待ち時間が発生してスループットが低下することがあります。オンライン中にDAMファイルの状態を参照するのは,必要最小限にしてください。