tambkup
形式
tambkup 〔-d〕 〔-o〕 {TAMファイル名 ファイル名|-s TAMファイル名}
機能
指定したTAMファイルの内容を,指定したファイルまたは標準出力にバックアップ出力します。
バックアップしたTAMファイルの内容は,tamrstrコマンドでリストアできます。
また,指定したTAMファイルのレコードを,指定したファイルにTAMデータファイルの形式で出力します。
オプション
●-d
TAMファイル内の有効レコードからユーザデータを抽出し,TAMデータファイルを作成します。作成するTAMデータファイルには,キー値を基に昇順にソートされたデータが格納されます。
-dオプションを指定したtambkupコマンドは,オンライン正常終了時,またはtamholdコマンドとtamrmコマンドの実行後に実行してください。
TAMファイル内に有効レコードがない場合は,エラーとなります。
TAMファイル内のレコード破壊を検知した場合は,エラーとなります。
●-o
オンライン中に,バックアップします。
このオプションは,対象となるTAMファイルがオンライン状態のときに有効です。
このオプションの指定を省略すると,オフライン状態でバックアップすることになります。この場合,次に示す手順でバックアップしてください。
-
tamholdコマンドを実行してTAMテーブルを論理閉塞します。
-
tamrmコマンドを実行して,論理閉塞したTAMテーブルをオンラインから切り離します。
-
-oオプションを指定しないtambkupコマンドを実行して,TAMファイルをバックアップします。
●-s
バックアップを標準出力に出力する場合に指定します。
-dオプションと-oオプションは,同時には指定できません。
コマンド引数
●TAMファイル名 〜〈パス名〉
バックアップ元のTAMファイルの名称を完全パス名で指定します。
●ファイル名 〜〈パス名〉
バックアップ先のファイルの名称を指定します。
-dオプションを指定したときは,TAMデータファイル名を指定します。
-sオプションを指定した場合は,このコマンド引数は指定できません。
注意事項
-
-dオプションを指定したtambkupコマンドを実行してTAMファイルを入れ替えた場合,ジャーナルの世代を合わせておく必要があります。ジャーナルの世代を合わせないで,TAMファイルの回復(tamfrcコマンドの実行),およびオンラインの再開始処理をした場合,動作は保証できません。
-
次の場合,TAMファイルの内容を入れ替える前の情報は,再開始時にTAMファイルには反映されません。
tamholdコマンドとtamrmコマンドを実行してオンラインから切り離したTAMファイルに対して,-dオプションを指定したtambkupコマンドを実行してTAMファイルの内容を入れ替えたあと,tamaddコマンドでオンラインに追加登録した場合
-
オンラインで使用中のTAMファイルに対して,-oオプションを指定しないtambkupコマンドは使用できません。
-
オンラインバックアップが完了すると,KFCA01738-Iメッセージが出力されます。このメッセージは,通常は標準出力に出力されますが,-sオプションを指定した場合は,標準エラー出力に出力されます。出力されたメッセージには,回復対象ジャーナルファイルの世代番号とブロック番号が含まれています。この世代番号とブロック番号からのアンロードジャーナルファイルが,TAMファイルの回復時に必要となります。
-
tambkupコマンドでは,バックアップするTAMファイルのサイズによってメモリ所要量が異なります。次に示す見積もり式に従って,メモリ所要量を算出してください(単位:バイト)。
400000+A+B
- (凡例)
-
A:レコード数×レコード長。-dオプション指定時だけ,Aの値を加算してください。
B:対象のTAMファイルサイズ。TAMファイルサイズの見積もり式については,「付録H.6 TAMファイルのサイズの見積もり式」を参照してください。