mcfalspsv
形式
mcfalspsv 〔-s アプリケーション起動プロセス識別子〕 〔-l 論理端末名称〕
機能
アプリケーション起動プロセス用論理端末の未送信メッセージ数に関する情報を標準出力に出力します。
オプション
●-s アプリケーション起動プロセス識別子 〜〈数字（0〜9），a〜f〉((01〜ef))
アプリケーション起動プロセス識別子を指定します。アプリケーション起動プロセス識別子は複数指定できません。
このオプションの指定を省略すると，すべてのアプリケーション起動サービスに対して，mcfalspsvコマンドを実行します。したがって，アプリケーション起動サービスを検索するオーバヘッドが，運用コマンドの処理に加わります。
アプリケーション起動サービスが多い構成や運用コマンドを多数入力する運用を行う場合は，-sオプションで，アプリケーション起動プロセス識別子を指定する運用設計を行ってください。
●-l 論理端末名称 〜〈1〜8文字の識別子〉
アプリケーション起動サービスの論理端末の名称を指定します。
論理端末名称は，1回につき8個まで指定できます。次に示す複数指定または一括指定を使用して，運用コマンド入力数を減らすことができます。
複数の論理端末名称を指定するときは，引用符（"）で囲んで，論理端末名称と論理端末名称との間を空白で区切ります。同一論理端末名称は，重複して指定できません。
また，論理端末名称は，＊を使って一括指定ができます。一括指定は一つだけ指定できます。一括指定と一括指定以外の論理端末名称を混在して指定できません。一括指定の場合も，引用符（"）で囲んで指定します。
-
＊：すべての論理端末の未送信メッセージ数を表示します。
-
先行文字列＊：先行文字列で始まるすべての論理端末の未送信メッセージ数を表示します。
- 〈複数指定の例〉len1，len2，len3を指定する場合
-
-l "len1△len2△len3"
- 〈一括指定の例〉lenで始まるすべての論理端末を指定する場合
-
-l "len*"
このオプションの指定を省略すると，＊を使った一括指定の場合と同様に，すべての論理端末の未送信メッセージ数を表示します。
出力形式
ID CN
LE TYPE CURMMSG MAXMMSG MAXMTIME DEFMMSG CURDMSG MAXDMSG MAXDTIME DEFDMSG
mmm cccccccc
llllllll ttt uuuuuuuuuu vvvvvvvvvv AAAA/BB/CC DD:EE:FF.GGG wwwwwwwwww xxxxxxxxxx yyyyyyyyyy HHHH/II/JJ KK:LL:MM.NNN zzzzzzzzzz-
mmm：MCF識別子※1
-
cccccccc：内部通信路名※1
-
llllllll：論理端末名称
-
ttt：論理端末の端末タイプ
-
SND…send型
-
REQ…request型
-
-
uuuuuuuuuu：未送信メモリ出力メッセージ数（intの上限値まで表示可能）
-
vvvvvvvvvv：最大未送信メモリ出力メッセージ数（intの上限値まで表示可能）※2
-
AAAA/BB/CC DD:EE:FF.GGG：未送信メッセージ数（メモリ）が最大となった日時（AAAA：年，BB：月，CC：日，DD：時，EE：分，FF：秒，GGG：ミリ秒）※3
-
wwwwwwwwww：メモリ出力メッセージ最大格納数（mcftalcle -m mmsgcntの指定値を表示）※4
-
xxxxxxxxxx：未送信ディスク出力メッセージ数（intの上限値まで表示可能）
-
yyyyyyyyyy：最大未送信ディスク出力メッセージ数（intの上限値まで表示可能）※2
-
HHHH/II/JJ KK:LL:MM.NNN：未送信メッセージ数（ディスク）が最大となった日時（HHHH：年，II：月，JJ：日，KK：時，LL：分，MM：秒，NNN：ミリ秒）※3
-
zzzzzzzzzz：ディスク出力メッセージ最大格納数（mcftalcle -m dmsgcntの指定値を表示）※4
- 注※1
-
論理端末が存在しない場合でも，アプリケーション起動プロセスのMCF識別子と内部通信路名は表示します。
- 注※2
-
最大未送信メモリ出力メッセージ数と最大未送信ディスク出力メッセージ数はOpenTP1開始からの最大値を表示します。また，最大未送信メモリ出力メッセージ数と最大未送信ディスク出力メッセージ数はOpenTP1停止時にクリアされ，再開始時に引き継がれません。
- 注※3
-
最大未送信メモリ出力メッセージ数が0の場合，未送信メッセージ数（メモリ）が最大となった日時は----/--/-- --:--:--.---と表示します。最大未送信ディスク出力メッセージ数が0の場合，未送信メッセージ数（ディスク）が最大となった日時は----/--/-- --:--:--.---と表示します。
- 注※4
-
メモリ出力メッセージ最大格納数とディスク出力メッセージ最大格納数に0を指定，または指定を省略した場合，指定可能な最大数（65535）を表示します。
表示例
KFCA10360-I PSVの状態表示を開始します。 KFCA16439-I ID CN KFCA16440-I LE TYPE CURMMSG MAXMMSG MAXMTIME DEFMMSG CURDMSG MAXDMSG MAXDTIME DEFDMSG KFCA16441-I A01 PSVP001 KFCA16442-I PSV001 SND 1 2 2020/10/29 10:06:47.012 1024 0 0 ----/--/-- --:--:--.--- 1024 KFCA16442-I PSV002 REQ 0 0 ----/--/-- --:--:--.--- 1024 3 4 2020/10/29 10:06:47.345 1024 KFCA16442-I PSV003 SND 0 0 ----/--/-- --:--:--.--- 1024 0 0 ----/--/-- --:--:--.--- 1024 KFCA16441-I A02 PSVP002 KFCA16442-I PSV004 REQ 0 0 ----/--/-- --:--:--.--- 1024 0 0 ----/--/-- --:--:--.--- 1024 KFCA16442-I PSV005 SND 0 0 ----/--/-- --:--:--.--- 1024 0 0 ----/--/-- --:--:--.--- 1024 KFCA16442-I PSV006 REQ 0 0 ----/--/-- --:--:--.--- 65535 0 0 ----/--/-- --:--:--.--- 65535 KFCA10369-I PSVの状態表示を終了します。
出力メッセージ
|
メッセージID |
内容 |
出力先 |
|---|---|---|
|
KFCA10350-I |
mcfalspsvコマンドが入力されました |
標準出力 |
|
KFCA10351-E |
MCF開始処理中です。開始処理が終了するまで待って再度コマンドを入力してください |
標準エラー出力 |
|
KFCA10352-E |
MCF終了処理中です |
標準エラー出力 |
|
KFCA10353-W |
入力形式が誤っています。正しい形式で再度コマンドを入力してください |
標準エラー出力 |
|
KFCA10354-E |
メモリ不足です。再度コマンドを入力して，結果が同じ場合は，システムの環境を見直してください |
メッセージログファイル，または標準エラー出力 |
|
KFCA10355-W |
引数の指定が誤っています。アプリケーション起動プロセス識別子，論理端末名称の指定方法を見直して再度コマンドを入力してください |
標準エラー出力 |
|
KFCA10356-E |
プロセス間でタイムアウトが発生しました。このメッセージ以前にログ出力されたメッセージを参照してください |
標準エラー出力 |
|
KFCA10358-E |
内部関数のエラーが発生しました |
メッセージログファイル，または標準エラー出力 |
|
KFCA10359-W |
mcfalspsvコマンド入力元への応答に失敗しました |
メッセージログファイル，または標準エラー出力 |
|
KFCA10360-I |
状態表示を開始します |
標準出力 |
|
KFCA10369-I |
状態表示を終了します |
標準出力 |
|
KFCA10372-E |
mcfalspsvコマンドが異常終了しました。このメッセージ以前にログ出力されたメッセージを参照してください |
標準エラー出力 |
|
KFCA10373-E |
mcfalspsvコマンドが異常終了しました。このメッセージ以前にログ出力されたメッセージを参照してください |
標準エラー出力 |
|
KFCA10380-E |
相手プロセスの検索に失敗しました。アプリケーション起動プロセス識別子を確認して再度コマンドを入力してください |
標準エラー出力 |
|
KFCA10382-E |
指定した論理端末は登録されていません |
標準エラー出力 |
|
KFCA10391-E |
コマンドを実行しようとしたサービスでは，mcfalspsvコマンドはサポートされていません。-sオプションにアプリケーション起動プロセス識別子を指定して再度コマンドを入力してください |
標準エラー出力 |
|
KFCA10565-I |
ヘルプメッセージ |
標準出力 |
|
KFCA10714-E |
メモリ不足です。再度コマンドを入力して，結果が同じ場合は，システムの環境を見直してください |
メッセージログファイル |
|
KFCA16402-E |
コマンド処理中にRPC障害が発生しました。理由コードに応じた対処をしてください |
標準エラー出力 |
|
KFCA16439-I |
上記の出力形式を参照してください |
標準出力 |
|
KFCA16440-I |
上記の出力形式を参照してください |
標準出力 |
|
KFCA16441-I |
上記の出力形式を参照してください |
標準出力 |
|
KFCA16442-I |
上記の出力形式を参照してください |
標準出力 |
注意事項
アプリケーション起動プロセスで情報取得に失敗した場合，コマンドの処理が中断されることがあります。