lckls
形式
lckls {〔-a〕〔サーバ名〕|〔-r 資源名称〕}
機能
排他情報を標準出力に出力します。
オプション
●-a
排他資源の占有,および待ち情報を表示します。
このオプションの指定を省略すると,待ち情報だけ表示します。
●-r 資源名称
指定した資源の占有,および待ち情報を表示します。このオプションを指定した場合,指定した文字列(資源名称)に対して前方一致検索を行い,該当する資源の情報をすべて表示します。
コマンド引数
●サーバ名 〜〈1〜8文字の識別子〉
サーバ名に指定したユーザサーバについての情報を標準出力に表示します。指定した文字列(ユーザサーバ名称)に対して前方一致検索を行い,該当するユーザサーバについての情報をすべて標準出力に出力します。
このコマンド引数の指定を省略すると,排他情報があるすべてのユーザサーバに関する情報が表示されます。
出力形式
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1,および2:1行で表示します。ただし,占有,および待ち情報が複数ある場合,その数だけ2を繰り返し表示します。
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aa...aa:サーバ名(8文字以内)
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bbbbb:プロセスID(10進数)
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cc...cc:資源名称(16文字以内)
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ddd:サーバID(3文字)
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ee:排他制御モード(2文字)
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EX…ほかのUAPに対して,参照,更新を許可しません。
-
PR…ほかのUAPに対して,参照だけを許可します。
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fffffff:要求種別(7文字以内)
-
MIGRATE…TAMサービスのロック要求,またはユーザのロック要求
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BRANCH…DAMサービスのロック要求
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-
ggggg:待ち時間(10進数,単位:秒)
占有情報の場合は*****が表示されます。
-
hhh:デッドロックプライオリティ値(10進数)
-
iii:排他待ちプライオリティ値(10進数)
出力メッセージ
メッセージID |
内容 |
出力先 |
---|---|---|
KFCA00430-E |
lcklsコマンドが実行できません |
標準エラー出力 |
KFCA00431-I |
ヘルプメッセージ |
標準出力, 標準エラー出力 |
KFCA00433-E |
lcklsコマンドの実行環境が整っていません |
標準エラー出力 |
KFCA00434-E |
バージョン不一致のためlcklsコマンドが実行できません |
標準エラー出力 |
KFCA00437-E |
lcklsコマンドの形式が正しくありません |
標準エラー出力 |
注意事項
-
排他要求が同時に多数発生した状態でlcklsコマンドを実行すると,排他情報の表示に時間が掛かる場合があります。
-
lcklsコマンドの実行中に発生したUAPの処理が待たされます。そのため,lcklsコマンドを連続して複数回実行することは避けてください。
-
サーバ名または資源名称(-rオプション)を指定することで,lcklsコマンドの排他情報の表示に掛かる時間を短縮できる場合があります。
-
lcklsコマンドは,ユーザが意図的に実行する場合以外に,dcrasgetコマンドで保守資料を取得したときや,プロセスがダウンし,OpenTP1デバッグ情報ファイルがTP1/Server Baseから出力されたときにも実行されます。