filstatfs
形式
filstatfs 〔-w〕〔-S〕〔-T〕 OpenTP1ファイルシステム領域名
機能
指定したOpenTP1ファイルシステムの状態を標準出力に出力します。
オプション
●-w
OpenTP1ファイル管理領域開始位置を表示します。なお,このオプションは,適用OSがAIXの場合だけ指定できます。
●-S
ユーザ領域情報として,使用中領域と未使用領域(空き領域)の一覧を表示します。
●-T
OpenTP1ファイルシステムの形式を表示します。このオプションは,64ビット版の場合だけ指定できます。
コマンド引数
●OpenTP1ファイルシステム領域名 〜〈パス名〉
OpenTP1ファイルシステムがあるキャラクタ型スペシャルファイル名,または通常ファイル名を指定します。
出力形式
-
1:-Tオプション指定時に表示されます。
-
2:-wオプション指定時に表示されます。
-
3:-Sオプション指定時に表示されます。
-
zz...zz:OpenTP1ファイルシステムの形式
type1またはtype2のどちらかを表示します。
-
aa...aa:filmkfsコマンドの-sオプションで指定したセクタ長
-
bb...bb:OpenTP1ファイルシステム中でユーザに割り当てられた領域の総容量
-
cc...cc:ユーザに割り当てられた領域の中で,未使用(OpenTP1ファイルとして割り当てられていない)領域の容量
-
dd...dd:一つのファイルとして確保できる容量の最大値(連続した空き領域のうち,管理情報(2セクタ長分)を除いた最大のサイズ)
-
ee...ee:filmkfsコマンドの-lオプションで指定した,作成できるファイルの上限数
-
ff...ff:すでに作成されたファイルの数
-
gg...gg:作成できるファイル数(最大作成可能ファイル数−作成済みファイル数)
-
hh...hh:断片化されたファイル領域数
-
ii...ii:OpenTP1ファイルシステムを初期設定したユーザのログイン名
-
jj...jj:OpenTP1ファイルシステムを初期設定した日時
曜日△月△日△時:分:秒△年(西暦)の形式
-
kk...kk:filmkfsコマンドで指定したOpenTP1ファイルシステム名
-
ll...ll:OpenTP1ファイル管理領域開始位置
-
mm...mm:ユーザ領域開始位置からのオフセット
-
nn...nn:ユーザ領域中の使用中または未使用の領域サイズ
-
oo...oo:ユーザ領域中の使用中または未使用の表示
-
used…使用中領域
-
unused…未使用領域
-
-
pp...pp:使用中領域に対応したOpenTP1ファイル名
未使用領域の場合は,"-"が表示されます。
出力メッセージ
メッセージID |
内容 |
出力先 |
---|---|---|
KFCA01536-E |
コマンド引数の指定が誤っています |
標準エラー出力 |
KFCA01551-I |
ヘルプメッセージ |
標準出力, 標準エラー出力 |
KFCA01570-E |
ファイルとのバージョンが不整合です |
標準エラー出力 |
KFCA01571-E |
ファイルに対するアクセス権がありません |
標準エラー出力 |
KFCA01572-E |
オープン時に上限値オーバが発生しました |
標準エラー出力 |
KFCA01574-E |
指定したファイルのファイル名が長過ぎます |
標準エラー出力 |
KFCA01575-E |
指定したファイルがキャラクタ型スペシャルファイルまたは通常ファイルではないか,ファイルがあっても対応する装置がありません |
標準エラー出力 |
KFCA01576-E |
ファイルがOpenTP1ファイルシステムではありません |
標準エラー出力 |
KFCA01582-E |
メモリ不足が発生しました |
標準エラー出力 |
KFCA01583-E |
入出力エラーが発生しました |
標準エラー出力 |
KFCA01599-E |
異常が発生しました |
標準エラー出力 |
注意事項
-
OpenTP1ファイルを作成する場合,作成に必要なサイズ以上の連続した空き領域が必要です。連続した空き領域のうち,最大のサイズは「dd...dd」で確認できます。-Sオプションを指定して実行すると,OpenTP1ファイルシステム内の連続領域の状況を確認できます。確認した情報を基に,必要に応じて不要なOpenTP1ファイルを削除することで,前後の空き領域と結合させたより大きなサイズの連続した空き領域を確保できます。
-
出力形式中にキロバイト[KB]で表示される値は小数点以下切り捨てです。したがって,-Sオプションでの一覧表示で,「OFFSET」+「SIZE」の値が,次の領域の「OFFSET」と一致しない場合があります。