dccspool
形式
dccspool 〔-i〕 〔-d 日数〕 〔-k {dump|all}〕
機能
$DCDIR/spoolディレクトリ下に作成されたトラブルシュート情報を削除します。
オプション
●-i
このオプションを指定すると,トラブルシュート情報が格納された各ファイルを削除するかどうかの確認が標準出力に出力されます。確認に対し,yを入力すると,該当ファイルが削除されます。
このオプションを省略した場合は,標準出力に確認が出力されないで,該当ファイルが削除されます。削除したファイルのファイル名称が標準出力に出力されます。
●-d 日数 〜〈符号なし整数〉((0〜24855))《1》
dccspoolコマンドを実行した時刻から計算して,「このオプションで指定した値×24時間」前の時点以前に作成されたファイルを削除対象にします。例えば,日数に10を指定した場合,コマンドを実行した時刻の240時間前の時点以前に作成されたファイルが削除対象になります。
このオプションを省略した場合は,コマンドを実行した時刻の24時間前の時点以前に作成されたファイルが削除対象になります。
0を指定した場合は,作成時間に関係なくすべてのファイルが削除対象になります。
●-k dump|all 〜《dump》
このオプションでは削除対象のファイルを指定します。
- dump
-
次のファイルが削除対象になります。
-
$DCDIR/spool/save下のファイル
-
$DCDIR/spool下の共用メモリダンプファイル
-
- all
-
次のファイルが削除対象になります。
-
$DCDIR/spool/save下のファイル
-
$DCDIR/spool下の共用メモリダンプファイル
-
$DCDIR/spool/dclckinf下のデッドロック情報ファイルおよびタイムアウト情報ファイル
-
$DCDIR/spool/dctrninf下の未決着トランザクション情報ファイル
-
$DCDIR/spool/dcrapinf下の不正メッセージ情報ファイル
-
削除対象ファイルの一覧を次の表に示します。
ファイルパス |
ファイルの内容 |
-kオプションの指定 |
|
---|---|---|---|
dump |
all |
||
$DCDIR/spool/save下のファイル |
コアファイル,UAPトレース,OpenTP1デバッグ情報など |
○ |
○ |
$DCDIR/spool/ファイル名※1 |
共用メモリダンプファイル。 OpenTP1が共用メモリに保持するデータ |
○ |
○ |
$DCDIR/spool/dclckinf/ファイル名※2 |
デッドロック,タイムアウト情報ファイル。 資源の待ち合わせ状態の情報 |
× |
○ |
$DCDIR/spool/dctrninf/ファイル名※3 |
未決着トランザクション情報ファイル。 未決着トランザクションの情報 |
× |
○ |
$DCDIR/spool/dcrapinf/rapリスナー名.msg $DCDIR/spool/dcrapinf/rapクライアント名.msg |
不正メッセージ情報ファイル。 不正メッセージの情報 |
× |
○ |
出力メッセージ
メッセージID |
内容 |
出力先 |
---|---|---|
KFCA01861-E |
コマンド処理中にエラーが発生しました |
標準エラー出力 |
注意事項
-
プロセスサービス定義のprc_coresave_pathオペランドを設定し,コアファイルの退避を行っている場合,このコマンドでは退避先に退避されたコアファイルの削除は行いません。
-
usmdumpコマンドを実行して,$DCDIR/spool/save以外の任意のディレクトリに作成した共用メモリダンプファイルは,このコマンドでは削除されません。