dambkup
形式
dambkup 〔-c 一括処理ブロック数〕〔-o|-d〕 {物理ファイル名 バックアップファイル名|-s 物理ファイル名}
機能
指定した物理ファイルの内容を,指定したファイル,または標準出力にバックアップ出力します。
オプション
●-c 一括処理ブロック数 〜〈符号なし整数〉((1〜2147483647))《10》
一度に入出力するブロック数を指定します。
指定したブロック数でディスクに入出力されます。ただし,バックアップ元物理ファイルのブロック数を超える値を指定した場合は,バックアップ元物理ファイルのブロック数でディスクに入出力されます。
●-o
オンライン中に,バックアップします。
このオプションは,対象となるDAMファイルがオンライン状態のときに有効です。
このオプションの指定を省略すると,オフライン状態でバックアップすることになります。この場合,次の手順でバックアップしてください。
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damholdコマンドを実行して論理ファイルを論理閉塞します。
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damrmコマンドを実行して,論理閉塞した論理ファイルをオンラインから切り離します。
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-oオプションを指定しないdambkupコマンドを実行してDAMファイルをバックアップします。
●-d
バックアップ元の物理ファイルから,先頭の管理ブロックおよびチェックバイトを除いたユーザデータだけをバックアップします。
●-s
バックアップを標準出力に出力する場合に指定します。
コマンド引数
●物理ファイル名 〜〈パス名〉
バックアップ元の物理ファイルの名称を完全パス名で指定します。
●バックアップファイル名 〜〈パス名〉
バックアップ先のファイルの名称を指定します。
-sオプションを指定した場合は,このコマンド引数は指定できません。
注意事項
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オンラインで使用中のDAMファイルに対して,-oオプションを指定しないdambkupコマンドは実行できません。
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オンラインバックアップが完了すると,KFCA02531-Iメッセージが出力されます。このメッセージは,通常は標準出力に出力されますが,-sオプションを指定した場合は,標準エラー出力に出力されます。出力されたメッセージには回復対象ジャーナルファイルの世代番号とブロック番号が含まれています。この世代番号とブロック番号以降のアンロードジャーナルファイルが,DAMファイルの回復時に必要となります。
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-oオプションと-sオプションを同時に指定してdambkupコマンドを実行する場合に,カレントディレクトリ下に次に示す容量以上の空き領域がないと,KFCA00107-Eメッセージを出力してコマンドが異常終了することがあります。この場合,ディスクの容量を調べて不要なファイルを削除して,領域を確保してください。
バックアップ対象DAMファイルの容量+128バイト以上
((ブロック数+1)×ブロック長)
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-dオプションを指定してバックアップしたデータは,物理ファイルにリストアできません。
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オンライン中のDAMファイルからは,ユーザデータだけを抽出することはできません。