9.5 ユーザサーバの待機
システム環境定義でuser_server_ha=Yと指定しておくと,予備のOpenTP1(待機系)が待機状態になるまでに,ユーザサービス構成定義に指定したユーザサーバのプロセスだけを起動できます。ただし,次のことに注意してください。
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ユーザサーバは,dc_rpc_open関数の中で実行系から待機系に切り替わるのを待ちます。そのため,dc_rpc_open関数が発行されないと,待機系にあるOpenTP1を切り替えられる状態になりません。
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OpenTP1では前回のユーザサーバの構成を引き継ぎます。そのため,待機系OpenTP1に切り替わったあと,前回のオンラインでユーザサービス構成定義に指定されていたユーザサーバが構成から外れていた場合,dc_rpc_open関数を発行してもリターン値DCRPCER_STANDBY_ENDが返されます。この場合,必ずプロセスを終了させてください。また,待機系にあるOpenTP1に切り替わったあと,ユーザサーバの停止処理が行われるため,開始までに時間が掛かります。そのため,ユーザサービス構成定義に指定するユーザサーバには,システムの終了まで終了しないユーザサーバを指定することをお勧めします。
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待機系にあるOpenTP1が待機系終了する場合も,dc_rpc_open関数を発行してもリターン値DCRPCER_STANDBY_ENDが返されます。この場合,必ずプロセスを終了させてください。