9.1 系切り替え機能使用時の準備
系切り替え機能を使用するOpenTP1間では,次の内容をすべて一致させておく必要があります。
-
OpenTP1のシステム定義
-
ユーザサーバの実行形式プログラム
-
トランザクションサービス制御用実行形式プログラム※(trnlnkrmコマンドで再作成した場合)
-
OpenTP1,および関連プログラムプロダクトのバージョン
-
OpenTP1管理者の環境(ユーザID,グループID,環境変数)
-
OpenTP1ディレクトリの完全パス名
-
OpenTP1ファイルの設定
使用するOpenTP1ファイルは,共有ディスクのキャラクタ型スペシャルファイル上に作成したOpenTP1ファイルシステムに割り当ててください。
また,システム構成定義で系切り替え機能を使用する(ha_conf=Y)と指定しておきます。ただし,系切り替え機能使用時は,トランザクションリカバリジャーナルファイル機能は使用できません。ユーザサービス定義,またはユーザサービスデフォルト定義でtrf_put=Yと指定しないでください。
OpenTP1で系切り替え機能を使用するためには,OpenTP1で使用するホスト名称を実行系と待機系で同じにする必要があります。また,そのホスト名称に対応するIPアドレスも実行系と待機系で同じにする必要があります。
システム共通定義のmy_hostオペランドが指定されている場合,OpenTP1はその名称を使用します。my_hostオペランドが指定されていない場合,OpenTP1が稼働している計算機の標準ホスト名称を使用します。
- 注※
-
trnlnkrmコマンドを実行して,OpenTP1に登録するリソースマネジャの登録順序も,一致させる必要があります。
実行系と待機系のOpenTP1が使用するホスト名称の組み合わせについて,次の表に示します。
実行系と待機系のOpenTP1のmy_hostオペランドの指定 |
標準ホスト名称 |
|
---|---|---|
同じ |
異なる |
|
同じ |
○ |
○ |
異なる |
× |
× |
なし |
○ |
× |
- (凡例)
-
○:有効
×:無効